業界激震となったマイクロソフトによるアクティビジョン・ブリザードの買収 はたして日本のゲーマーにどのような影響を与えるのか?
日本のプラットフォーム人口はどう変化するか
さて、このような状況で日本におけるゲーム機の人気はどのように変化していくのか。筆者の予想は次のようになる。
PlayStation:(うまく手を打たないと)人気が落ちる
Xbox:ユーザーが微増
PC:ユーザーが増加
Nintendo Switch:特に影響なし
日本ではあまり売れていないXboxだが、ここ最近は数字がいくらか伸びている。最新機種であるXbox Series XおよびXbox Series Sは2021年10月時点で合計10万台を突破しており、まったく売れていないわけではない(とはいえ非常に心もとないうえ、品不足かつ転売で買いにくいのも事実なので極端に伸びることはないと思われる)。
また、日本国内でもGame Passに注目が集まっており、今回の買収はもちろん国内メーカーが参入するたびにユーザー数が増えていくだろう。つまり、Xbox(特に3万円程度で買えるXbox Series S)やPCに関心を示すユーザーが増える可能性が高い。
国内では特にPlayStationの人気が高いものの、PlayStation 5も供給量が少ないうえに転売される問題も抱えている。2022年1月13日時点のファミ通の発表によるとPlayStation 5は約128万台の売上となっており、年末商戦時もそこまで数が出ていないため(日本では)未だに供給不足に陥っているようだ。
さらに『ゴッド・オブ・ウォー』のように、これまでPlayStation独占タイトルだったゲームがPC向けに展開されることが増えており、コアなユーザーがPCに移行していく流れは強まっていくだろう。
ソニーや任天堂はどういう動きを見せるのか
当然ながらXboxのライバルもただ黙って見ているだけではないようだ。PlayStationはGame Passに似た新しいサブスクリプションサービスを開発しているとの報道が行われており、これが本当ならばサービスの部分でXboxと戦いを繰り広げる予定なのだろう。
マイクロソフトがXboxそのものを売るというよりGame Passを強化しているように、サブスクリプションサービスを伸ばせばよりユーザーが増える。前述のように、これらのサービスはゲーム機やPCでのみならずモバイル端末でも体験可能なので、ビジネスの裾野を大きく広げられる
とはいえ、そもそもPlayStationは日本国内でも本体を多く販売してほしいし、PlayStation 5でしか遊べないタイトルをもっと増やしてほしいのも正直なところだ。しかし、マイクロソフトがここまで大きく動いている現状を考えるとサービス面ですぐ対抗する必要があるのも確かではある。
任天堂は変わらず独自路線を貫くと思われる。もともとNintendo Switchは、PlayStation 5やXbox Series Xのようなハイエンドゲーム機とはかなり違う立ち位置にあるうえ、任天堂のゲームを遊べること自体が最大の強みであるため、PlayStationとXboxの間に割って入るようなことはまずないだろう。
そもそも現行のハイエンドゲーム機は、正直なところゲーミングPCとあまり差別化ができていなかった。ゆえにゲーム機だけで勝負する状況ではなくなっており、自社タイトルをPC向けにも手広くリリースしたり、あるいはサブスクリプションという新たな可能性に挑んだり、クラウドゲーミングでユーザー数そのものを増やそうという挑戦が必要となるのだろう。
https://jp.ign.com/xbox/57289/opinion/
日本のプラットフォーム人口はどう変化するか
さて、このような状況で日本におけるゲーム機の人気はどのように変化していくのか。筆者の予想は次のようになる。
PlayStation:(うまく手を打たないと)人気が落ちる
Xbox:ユーザーが微増
PC:ユーザーが増加
Nintendo Switch:特に影響なし
日本ではあまり売れていないXboxだが、ここ最近は数字がいくらか伸びている。最新機種であるXbox Series XおよびXbox Series Sは2021年10月時点で合計10万台を突破しており、まったく売れていないわけではない(とはいえ非常に心もとないうえ、品不足かつ転売で買いにくいのも事実なので極端に伸びることはないと思われる)。
また、日本国内でもGame Passに注目が集まっており、今回の買収はもちろん国内メーカーが参入するたびにユーザー数が増えていくだろう。つまり、Xbox(特に3万円程度で買えるXbox Series S)やPCに関心を示すユーザーが増える可能性が高い。
国内では特にPlayStationの人気が高いものの、PlayStation 5も供給量が少ないうえに転売される問題も抱えている。2022年1月13日時点のファミ通の発表によるとPlayStation 5は約128万台の売上となっており、年末商戦時もそこまで数が出ていないため(日本では)未だに供給不足に陥っているようだ。
さらに『ゴッド・オブ・ウォー』のように、これまでPlayStation独占タイトルだったゲームがPC向けに展開されることが増えており、コアなユーザーがPCに移行していく流れは強まっていくだろう。
ソニーや任天堂はどういう動きを見せるのか
当然ながらXboxのライバルもただ黙って見ているだけではないようだ。PlayStationはGame Passに似た新しいサブスクリプションサービスを開発しているとの報道が行われており、これが本当ならばサービスの部分でXboxと戦いを繰り広げる予定なのだろう。
マイクロソフトがXboxそのものを売るというよりGame Passを強化しているように、サブスクリプションサービスを伸ばせばよりユーザーが増える。前述のように、これらのサービスはゲーム機やPCでのみならずモバイル端末でも体験可能なので、ビジネスの裾野を大きく広げられる
とはいえ、そもそもPlayStationは日本国内でも本体を多く販売してほしいし、PlayStation 5でしか遊べないタイトルをもっと増やしてほしいのも正直なところだ。しかし、マイクロソフトがここまで大きく動いている現状を考えるとサービス面ですぐ対抗する必要があるのも確かではある。
任天堂は変わらず独自路線を貫くと思われる。もともとNintendo Switchは、PlayStation 5やXbox Series Xのようなハイエンドゲーム機とはかなり違う立ち位置にあるうえ、任天堂のゲームを遊べること自体が最大の強みであるため、PlayStationとXboxの間に割って入るようなことはまずないだろう。
そもそも現行のハイエンドゲーム機は、正直なところゲーミングPCとあまり差別化ができていなかった。ゆえにゲーム機だけで勝負する状況ではなくなっており、自社タイトルをPC向けにも手広くリリースしたり、あるいはサブスクリプションという新たな可能性に挑んだり、クラウドゲーミングでユーザー数そのものを増やそうという挑戦が必要となるのだろう。
https://jp.ign.com/xbox/57289/opinion/