御嶽山噴火で行方不明 男性の119番通報の音声記録を開示
2018年6月9日 12時21分
4年前の御嶽山の噴火で行方不明となっている愛知県の男性が、当時、消防に通報した際の
声記録について、長野県の木曽広域消防本部は男性の家族に開示しました。
死者・行方不明者が63人に上った御嶽山の噴火で行方不明となっている、愛知県の大図和彦さん(当時49)の家族は、
当時の状況を知りたいとして、大図さんが消防に通報した際の音声記録の開示を求めてきました。
消防を管轄する木曽広域連合は、開示は本人にしか認めていないとしてきましたが、先月31日の議会で、
請求があれば家族にも開示できるとする条例の改正案を全会一致で可決しました。
これを受けて木曽広域消防本部は、大図さんの家族に音声記録を開示し、8日に家族のもとにデータが
届けられたということです。
広域連合の連合長を務める木曽町の原久仁男町長は「当時は肉声の開示は家族につらい思いをさせるとも考えたが、
希望に応えて開示した」と話しています。
また、大図さんの弟の純司さんは「データが開示されたことをうれしく思う一方、データには
間違いなく本人のものだと確認できるところがあり、どうしてもっと早く内容だけでも教えてもらえなかったのかと
憤りを感じる部分が少なからずある」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180609/k10011470311000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001