吉野家ホールディングス(HD)の幹部が女性を蔑視する発言で解任された問題などをめぐり、同社の河村泰貴社長は12日、「春以降の一連の事象で大変お騒がせした。本当に申し訳ない」と陳謝した。東京都内で開かれた2022年8月中間連結決算の記者会見で述べた。社長が問題について会見の場で言及するのは初めて。
河村社長はこれまでの対応について「直接の当事者には会社として説明、謝罪をしている。ホームページで今後の方針なども発表し、企業風土の向上に取り組んでいる」と説明した。不適切な発言が社内で日常的に繰り返されていたかどうかについては「社内調査をしたがそうした結果はなかった」と述べた。
吉野家を巡っては今年4月、当時の常務取締役が都内の大学で開かれた講座で、若い女性への営業戦略について薬物中毒を連想させる表現に例えて批判が広がった。また、採用説明会の予約者を勝手に外国籍だと判断して参加を拒否する問題が明らかになっていた。
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