非公開協議を無断録音
山添氏追及 防衛相、事実認める
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2022-10-16/2022101602_03_0.html
浜田靖一防衛相は13日の参院外交防衛委員会で、在日米軍基地の元従業員が起こした損害賠償請求訴訟に伴う和解協議のやりとりを防衛省職員が
規則に反し無断で録音していた事実を認めました。日本共産党の山添拓議員への答弁。
元従業員が同基地での長時間労働で精神疾患を発病したとして国に損害賠償を求めた民事訴訟をめぐり、横浜地裁横須賀支部で11日、裁判官と当事者による
和解案の協議(弁論準備手続き)が行われました。このさい、防衛省職員がICレコーダーを持ち込み無断で録音していたことが発覚。
裁判官の立ち会いのもと録音内容の確認を行ったところ、同日だけでなく、別の日の手続きの内容も録音されていたことがわかりました。
同委で山添氏は、非公開の和解協議を裁判長の許可なく録音することは民事訴訟規則で禁止されており、問題の録音行為は「単なる盗聴だ」と批判。
「防衛省の指示で行っていたことなのか」とただしました。
浜田防衛相は「国の指定代理人である防衛省職員が規則に反する行為をしたことは誠に遺憾だ」と無断録音の事実を認め、事実関係を確認して対応すると釈明しました。
山添氏は「ルールに反して司法を欺くような行為といっても過言ではない」と批判。他の裁判でも録音が行われている可能性に言及し、いつから録音を行っていたのか、
米軍への音源提供はあったかなど事実関係の徹底調査を強く求めました。