■熊本市議会で何が起きた?「のど飴」で怒号が飛ぶ事態に...
緒方議員は9月28日、体調不良で咳が止まらなかったためにのど飴をなめながら定例会本会議の演壇に立った。
RKK熊本放送の議会中継動画を見ると、緒方市議が質疑のために登壇しようとした際、朽木信哉議長が「緒方議員、まだ待ってください!」と制止。続けて「何か口にくわえておられますか」と質問した。
会場から失笑が漏れ、緒方市議が「龍角散のど飴をくわえています」と答えた。登壇し、緒方市議が「のどを痛めておりまして...」と話し始めたが、その後、ほかの市議から次々と「臨時休会!」と怒号が飛ぶ事態に。
午前10時から始まった定例会は、通常であれば昼頃には閉会する予定だったが、このために議会進行は約8時間止まって紛糾した。
「のど飴をなめる」という行為が、会議規則にある「品位の尊重」に触れるとして急きょ懲罰特別委員会が設けられた。会議規則では「議員は、議会の品位を重んじなければならない」などと記載されており、飲食については特に言及はない。
休止して開かれた懲罰特別委員会では、陳謝させることが決まった。この時、「陳謝文」は本人が文言を考えるのではなく、緒方市議は用意された文章を事務局から渡され、そのまま読むようにと言われたという。
緒方市議は「自分の言葉ではない」として、用意された文書を読み上げるのではなく、自分自身の言葉で説明することにしたという。
だが、それが「陳謝文と内容が違う」として「違うだろ!」などと紛糾し、議会への一定期間の出席停止という、さらに重い処分となった。その結果、9月28日のその後の議会には出席できなくなった。
緒方市議は、ハフポスト日本版の取材に対し、「市民のために真剣に議論するという場である、議会の本旨が理解されていない。議員の発言は市民の声を代弁する重要で重大な権利。質疑や討論をする権利を、このようにいとも簡単に奪うのはいかがなものか」と話している。
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10/4(木) 12:15
ハフポスト日本版
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