INFO:
神奈川県立こども医療センターは7日記者会見を開き、おととし手術後に容体が悪化して死亡した子どもの患者について、必要な検査や点滴を行わず、不適切な対応だったとして謝罪しました。

県立こども医療センターが7日午後開いた記者会見によりますと、おととしの10月に手術を受けた子どもの患者の容体が悪化し、5日後に死亡しました。
これについて病院が外部の医師らによる事故調査委員会を設置して調べたところ、手術の3日後に発熱や下痢、おう吐といった症状があったのに、原因を調べるための検査や点滴といった処置を行っていなかったことや、死亡した日に容体が急変した際、適切なタイミングで心肺蘇生を始めなかったことなど、不適切な対応が明らかになったということです。
調査委員会は術後の患者を見守る体制が不十分だったとしていて、病院では急変時の対応を行う救急・集中治療科の医師を増員するといった再発防止策をとったということです。
黒田達夫総長は「大切なお子様をお預かりしながら、このような結果になり、ご家族に大変深い悲しみとつらい思いをさせてしまった。申し訳ございませんでした」と謝罪しました。
一方、黒岩知事は「医療事故に至るプロセスやその後のご家族への対応について、患者目線、家族目線になっていなかったと言わざるを得ず、非常に重く受け止めています」とするコメントを出しました。

神奈川県立こども医療センター 手術後に子ども死亡で謝罪|NHK 首都圏のニュース