我国の繁栄と安全を守る国家安全保障政策とこれを実現する国家戦略を研究・提案するスレッドです。
○国家安全保障政策とは
国家の独立と繁栄を維持するために、主に軍事的な脅威などから国家を守る政策。国家は多様な価値観を包含しており政策は必ずしも他の政策・党派と整合するものではない。
○国家戦略とは
国家目的を遂行する最高位の観点から、平戦両時に政治・軍事・経済等の国力を効果的に運用する統一的・総合的・全般的な戦略。安全保障政策を上位構造とするが、政策上の不整合は国家戦略により統合が図られる。階層構造下位の戦域戦略、作戦、戦術の準拠となる。
○戦略の位相
国家戦略を構成する全ての位相(軍事・経済・文化・社会・科学技術etc.)を議論の対象としますが軍事を主たる切り口とし、それ以外の議論は50レスを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。
「百戦百勝は善の善なるものに非ず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」
○戦略の階層構造
戦略を構成する全ての階層構造(世界観・政策・国家戦略・戦域戦略・作戦・戦術・技術)を議論の対象としますが、戦術次元以下の議論は50レスを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。
「本質はdetailにこそ宿る。それは栄光無きものに非ず。」
○戦略と戦史
戦略とは一般的な法則が成り立つような分野ではなく、戦史において淘汰される複雑系・非線形・進化的なプロセスです。議論の根拠たり得る戦史上の事象(古代・中世・近世・近代・現代)を議論の対象とします。
○当スレッドのスタンスと地誌について
当スレッドは明らかにネット右翼(ネトウヨ)スレッドです。対象脅威を尊称で奉る趣味はございません。戦史・兵要地史の一貫性のため歴史的な略称(支那・北朝鮮・南朝鮮・米・英・仏・露・独他)を推称します。
○戦略思想家の格付け
●神様リスト
クラウゼヴィッツ、モルトケ、コーベット、リデル・ハート、マイケル・ハワード、J.C.ワイリー、ジョン・ボイド、エドワード・ルトワック、コリン・グレイ
●疫病神リスト
ジョミニ、フォッシュ、フラー、マハン、ドゥーエ、ハマン・カーン、バーナード・ブロディ、クレフェルト、ミアシャイマー
「勝利は既に(戦略次元で)確定している。卿らの上に大神オーディンの(作戦次元以下の)恩寵あらんことを。」
戦略は臨機応変の体系である。
戦略は単なる客観的科学などではない。
知識を実際の生活へと適用することが戦略である。
絶えざる状況の変化に応じて、元来の主題は補修が重ねられていく。
戦略は苛酷な状況の重圧の下、行動をする術である。
(ヘルムート・フォン・モルトケ「戦略」より)
(戦略体系「モルトケ」片岡徹也 編著)
永久平和は夢である。それも決して美しい夢ではない。だが戦争は神の世界秩序の構成要素である。
戦争において人間の最も高貴な美徳、勇気や自己否定、生命を賭しての献身や犠牲的行為が生長する。
これらの美徳が目覚め輝くのは戦時においてのみである。戦争の体験を摩滅させてはならない。
つねに来るべき未来に向けて人間の能力を鍛造してきたのは戦争体験である。
だが、反面、勝利に湧いた戦争も含め、あらゆる戦争なるものが各家庭に深い傷を負わせたことを否定できるものはあるまい。
たとえ新たな領土の獲得があろうとも、莫大な賠償金が支払われようとも、死者は生き返ってこない。
悲しみに沈んだ家族の心は慰められることはない。
戦争は残酷で狂暴な営みである。
しかし、誰がこの世界から戦争という不幸を取り除けよう。
誰が戦争という宿命から逃れられよう。
不幸や宿命なるものは神の摂理にしたがって、現世を生きる我ら人間の宿業ではあるまいか。
苦難や悲惨なるものが、世界秩序の中で消滅することのない要素として実在することを受けいれざるを得ない。
(ヘルムート・フォン・モルトケ「戦争と平和」より)
(戦略体系「モルトケ」片岡徹也 編著)
「汝平和を欲さば、戦争に備えよ」
-ラテン語の警句-
およそ善の善なる者は、敵の来たらざるを恃むこと無く、我に以て待つあるを恃むなり。
敵の攻めざるを恃む事無く、我に攻むる所あるべからざるを恃むなり。
(孫子「九変篇第八」)
ロシアの電子戦中隊の電子装備の種類は恐ろしいくらいあって、対ドローン機能もってるのも複数あります。
実態すらよく分からん。
ハーピーへの対策も安価なのが幾らでのあります。
信号に反応してるので、信号過多な環境を作れば良い。
当然、ハーピー側の対応策もあり、そしておさだまりのmaneuverが始まる。
つまりは、maneuver wafare、multi-domain operation。
と、延々と軍事的合理性を説いているわけですが。
「制空権(キリッ」「制海権(キリッ」で脱力を強いられる。
ただし、AI、UAV、UGV体系全体ではかなり本質に迫るゲームチェンジャーではあります。
「ヒューマンファクター」という戦争の根本に迫る部分がある。
ユヴァル・ノア・ハラリの言葉で言えば「特異点」。
ですが、当面であればUAVの優勢をdenialする確かな手段があります。
UAVはUAVでdenialするんです。
戦史上の「航空機」と同じパターンですね。
結末も同じになる。superiority側よりも、denial側にコスト上の利点があるので、このmaneuverの果てにはUAVの他のサブドメインへの影響は限定的になります。
最後は1機400億円くらいのロッキード・マーチン製にw
ルトワックのパラドキシカルロジックもなかなか滲透しないね。
全ての行為には敵の対抗策(霧)と摩擦に直面します。
ドローンが直面する摩擦の代表格は「風」です。
安いのは少し風が出たら機能しません。
スカイレンジャーは風速んじゅうまで逝けるようですが、お高い。実にお高い。
営業ぶっ頃そうかと思いましたよ。値段きいたとき。
家屋敷の値段聞いてんじゃねえぞと。
だから調達が進まない。
ロシアが何であんなに野砲、自走砲をもってるか?
「大砲が好き」ってのはあるw
それ以外の些末な理由としては、悪天候が多いので、縦深のoprational fireは「航空機」に依存できないからだと。
春と秋は長雨。冬は嵐。
陸軍が「空軍のCASはもういらんわ」という可能性はある。
UAVで代替。
どうせ空軍のCASなんてこねえしw
こないCASよりも自前のUAVですかね。
消力(シャオリー)
攻撃型のUAVは、CIAが大好きでアフガンで散々使用してタリバンの幹部を嬉々として殺害してました。
パイロットはアメリカ本土にいて、衛星回線で現地のUAVを操作する。
アメリカにいながら、朝、奥さんに「行ってきます」のキスをして、出勤して、衛星回線でUAVを操作して、
タリバンの幹部を殺害して、自宅に帰宅して、奥さんに「ただいま」のキスをする。
ですが、究極的にはコスパが良くない。
アメリカは、見ての通り、アフガニスタンで戦争に敗れました。どう取り繕っても敗けました。
そして、命からがらアメリカ本土に逃げ帰る。これからね。
UAV戦争の顛末です。コスパの限界ですな。
ちなみに、タリバン幹部の無節操な殺害はアメリカ陸軍は反対してました。
交渉相手だし。
これやってたのCIAですが、やらせてたのはオバマです。
そして政権内で主導してたクズは、「 バ イ デ ン 」です。
メディアに出ました。つまらんこと覚えている性分でして。
散々「警告」されてた。
軍事思想サイドからは。
情報RMA派、EBO派は聞く耳もたず。
オタッキーなUAVごっこよりも現地を這いずりまわれと。
現地人と甘たるいチャイーを飲み、糖尿病の薬を片手にパシュトゥン人のcognitiveを理解し、政治的な妥協点を探れと。
(戦争は政治の継続である by クラ)
ぺシャワール会の中村医師の殺害事件ですが、タリバンは犯行を否定しています。
珍しいことに。
自分もタリバンではないと思う。行動原理上可能性は低い。
タリバンは、基本的には貧しいパシュトゥン人の互助会みたいなものです。
貧しくて、貧しくて、中世的なイスラム社会しか選択肢が無い。
それがタリバンです。
こんな貧乏な社会にフェミニズムを説く「阿呆」がいたというw <オバマ政権
>12
>陸軍が「空軍のCASはもういらんわ」という可能性はある。
地上から航空優勢をもぎ取られ、米空軍の支援を得られない可能性をMDB/Oのコンセプトペーパーで危惧していたことを思いますんだ!
「CASはもういらんわ」ではなく「もうCASはやってこれない」という認識になってるのだ。
なので陸軍は空軍CASなしでやっていく体制を作っていくつもり
つ「TARES (Tactical Advanced Recce Strike)」
>>19
>「TARES (Tactical Advanced Recce Strike)」
「ですよね」と思う反面、
「ちょっとまてい。おまえら、ラインメタルからジェット機買うんかいw 冷静になれ!」とも。 UAVの興隆を「航空機」の発達のアナロジーで考える。
「航空機」が最も衝撃的だったのは、実は黎明期のWW1です。
ドイツのシュリーフェンプランはマルヌの開戦で粉砕されましたが、
アホのジョッフルがプラン17を放棄してパリ東方での反撃に同意したのは、「航空偵察」という「カンニング」によるところが大きい。
さすがの「エランビタール」もパリ守備隊司令官ガリエニが突きつけてきた「エビデンス」には敵わなかった。
ジュール・ヴェルヌの国・フランスは、WW1当時は世界最強の「航空機大国」でした。
いち早く前線に複葉機を送り込んできたのはフランスだ。
「戦術次元」で航空機が最も猛威をふるったには、実はこのころ。
複葉機から操縦手か爆撃手が手掴みで爆弾を投下するという素朴な戦術ですが、ドイツ軍を恐惶に陥れた。
後方でじゃがいも袋を輸送してたら、突然、爆弾が降ってきて爆殺されるという。
まさに、今の「UAVショック」に近いものがある。
おしむらくは、当時(今もか?w)のフランスは、「作戦次元」の思考が乏しく、
この戦術的な戦果を戦争の勝利に結びつけられなかった。
(さらに、フランスは航空産業関係者も徴兵猶予せず、容赦なく歩兵としてドイツ軍に突撃させ戦死させましたw
諸君にはエランビタールが足りない!
よって、ジュール・ベルヌの国・世界最強の航空機大国・フランスの「空」での優位性は"チャラ"になり、
正正堂堂の五分の条件でドイツと戦うことになるのです。これぞ騎士道精神の精華。)
1915になると、ドイツ側の「フォッカーの懲罰」が始まる。
フォッカー・アインデッカー!
マックス・インメルマン、オスヴァルト・ベルケ。
うーーむ、かこいいw
ですが、ある意味、この「航空優勢」というチキンレースにより「航空機の戦争全体への影響力」は、既に退潮に入りました。
「航空優勢」という「ややこしく」「高価な」儀式を経ないと地上軍を爆殺できないという。
ジュリオ・ドゥーエ他戦間期の「制空」論者は、WW1初期のパイロットあがり。
まだ牧歌的な、航空機が絶対的だった時代の経験しかない。
WW1後期の「航空優勢」の争奪が激しくなる時代の経験は、今一反映されなかった。
何故って?
WW1後期のパイロットはほとんど死んだからです。
空対空戦闘や対空砲火で。
凄まじい損耗率です。
連合国の航空戦力は、1918年の攻勢の成功に大きく貢献しましたが、犠牲も凄まじい。
WW2になると、実は冷静に見るとさらに「航空戦」は地獄になる。
総機数の半分以上がほぼ爆撃できない「戦闘機」になるし、一方の「爆撃機」もB-17やB-29のような「怪物」でないと生き残れない。
1944以降「航空優勢」を握った連合国から見ても、ドイツ軍のアハトアハト対空砲火が覆うフランス、ドイツ上空は「地獄」でした。
ノルマンディ以降、ドイツ軍の無数とも言える88mmの対空砲陣地を一つずつ潰していったのは「歩兵」です。
(「コンバット!」)
では、現代の"UAV wafare"はどうなるか?
物凄く有効な兵器ですが、となると拒否力(denial)も凄まじく働くことが予想される。
技術的には、一旦、UAVを発見してしまえば撃墜するのは難しくない。
高高度なら、航空機に同じくSAM、AAMで十分でしょう。
中低高度はRWS系、アイアンドーム系、SeaRAM系、レーザー系。
弾もエアバースト系他。
難しいのは「発見」することですね。
もう一つは、群制御に代表されるような「安価」であり「数
」にもの言わせることです。
UAVの発見の難しさは、サミット警備etc.のセキュリティ業界でも問題になったようです。
可視、赤外、電波、聴音、色々試しているようですが、決定打はない。
小型で、音もそれほどでもなく、材質が炭素複合材系。
現有センサにとって難敵です。
このソルーションとして、(ひょっとしたら自分のオリジナル(?))、denial側も"UAV"を使っては?と。
安価で自律飛行できるやつを防護対象の周辺に飛行させ、ピケットラインを作り、接近してくる敵UAVを発見する。
一旦、発見してしまえば、後はどうにでもなります。
この対応システム自体をAI制御化すれば、スウォームのような群制御による襲撃でもそれほど込み入ったことにならない。
と、いうような感じで"UAV wafare"も「航空戦」アナロジーのようなsuperiorityとdenialのせめぎ合いの中で、
「いやらしい」統合(joint)作戦の「触手」に絡めとられ、相対化されていくのですw
multi-domain operationの中では、クロスドメインから「奇襲」する要素としては面白い。
要注目、要警戒です。
私が北朝鮮の立場なら、日本各所に潜伏させてるSFや工作員から、開戦直後に群制御のスウォームを放つ。
そして、自民党の国防委員会の先生方が信仰してる米国製の高額アセットを叩き潰しますね。
アセットとして集中してるんで、これほど潰しやすいターゲットも無いでしょう。
寄港中のBMDアーセナルシップなんて最高ではありませんか?
撃沈しなくても、CI4系に損傷与えれば機能しなくなるし。
最近のUAVの興隆で面白いと感じるのは、空軍に言いくるめられて、各国陸軍が「空」の利用を怠っていたなと。
UAVで改めて注目され新鮮な驚きがある。
特に情報(UAVよる空中偵察)、兵站(UAVからの空中補給)、通信(UAVによる通信中継)。
どの国の陸軍も思っていたはずです。
「なーーんか、諸兵科作戦(コンバインドアームズ)が上手くいかねーな」と。
それもそのはず。
実はWW1から戦間期の諸兵科作戦の研究では「航空機」が前提として入っていたからです。
それをWW2ごろから独立しだした空軍が「反故」にした。
よって、上手くいくはずが無いんです。
ところが、陸軍がUAVを手にすることで、驚くほど古典的な諸兵科作戦が上手くいく可能性が見えつつある。
野戦砲兵や機甲部隊は「はじめて実効的な「縦深地域での偵察の目」を手にした。
ATOサイクル?三日前に予約しろ?歯医者かとw
UAVで歯医者の世界から少し抜けつつあります。
ネットワーク・セントリック・ウォーフェアw
ありゃ陸軍に関しては「嘘」です。
地形の制約で、ネットワークが繋がらないんで。
これは米軍でもしかりです。繋がらない。
ところが、半分諦めてたこの概念が、UAVが介在して上空から中継しだすと「嘘」のように改善される。
デジタルマップ上に初めて能書通りの状況図が標示されだす。
問題だったのは、ICTというよりも、UAVというよりも、「空」の利用。
今や死語とも言える「立体戦」だったのかもしれません。
まさに、WW1で明らかになった「ことわり」を再発見してるような。
支那全軍はともかく、最低限、対岸の東部戦区単独の侵攻は跳ね返せないと話にならん。
現状の台湾軍ではかなり厳しいと言わざるを得ない。
(続)支那側は、飛行中隊以上を動員して中間線内に入った。
組織的でこれは50:50で「戦争」本番だと判断すべき規模です。
「撃墜」すべきでしたね。もはや。
台湾側に対応行動をとる能力が無いことをさらけ出した。
そして、蔡の今のメッセージです。
deteranceになってないね。
一方で日米豪印の大平洋地域での結束は確かな事実です。
このdeterance効果はでかい。
これは支那の積極策に二の足を踏ませることになりましょう。
台湾を軍事的に奪取しても、その後、「四か国」からblocadeされたら支那自身の存亡の危機です。
事実、菅政権誕生以降、対日ではやや軟化してきた。
最近は趙立堅のパンチの効いた対日恫喝が低調でやや寂しい。
この全体としての際どいバランス上にアメリカ大統領選挙w
いや剣呑。剣呑。
先般の副大統領候補の討論会では、カマラ・ハリスはやはり対支那では「融和」ですな。
やはり、「ベイジン・ジョー」ですわ。
支那がバイデン勝利と見てるならば、大統領選挙後にじっくりと動き出すかもしればい。
支那の権力者が考えていることは90%が国内の権力闘争です。
対外戦争の決断も、国内要因がでかい。
習近平の権力は、支那肺炎によって「強化された」という見方、「弱体化された」という見方、両方あります。
いずれにせよ「不安定」です。
習近平にとって、権力の「終身化」はもはや一族郎党の生命の問題と言って良い。
そのためなら何でもやるでしょう。
その方法論の一つが「台湾の併合」。
○毛沢東→内戦勝利、チベット、ウィグル征服→終身化
○トウ小平→香港変換→終身化
○江沢民→引退
○胡錦濤→引退
○習近平→
パターン1→引退→(・・では済まない)一族郎党皆殺し
パターン2→台湾併合→毛沢東レベルの終身化
中国で習近平の「毛沢東化」は進むのか?建国70周年の先を読む
https://diamond.jp/articles/-/216746
表層的な記事ですが、習近平が毛沢東を意識してるのは事実でしょうね。
結局、「革命第一世代の子弟」という以外に権力の正当性が無い。
「神君・毛沢東」の権威にすがる、そして、疑似的な毛沢東化を認知させる。
これ以外に生き残る道がない。
隣国にとって、迷惑な話です。 支那軍のパレードで、かなりUAVが目立ってた。
今、そこにある危機です。
アゼルバイジャン-アルメニアだけの話ではない。
後ろの奴はイスラエルのハーピーに良く似てること、似てること。
ジョン・ボイドも空軍退役後のOODAループ、pattern of conflictの普及活動、陸軍や海兵隊教範改訂への協力。
全て無給です。
タダです。
厳密には1ドルと交通費だけ受け取ってたようです。
米国に稀にいるタイプです。
トランプ氏が感染後初の集会 マスク外して「復活」誇示
「お馬鹿の伝統」
(これまでの)アメリカ人は、隙の無いインテリよりも、少し「お馬鹿な」「どこな抜けてる」タイプを選ぶ傾向は確かにある。 フルアーマーのバイデン
トランプの「マスク外し」は、このあたりも意識しているのでしょう。
もしバイデンが勝ったら、アメリカ人の趣向も随分かわったことになりますね。 北朝鮮、軍事パレードで新型ミサイル公開 世界最大級のICBMか
https://www.cnn.co.jp/world/35160756.html
我々(日本)にはあまり関係者ありませんな。
既に、バッチリと北朝鮮のIRBMの射程に捉えられているので。
ICBMにガンガン投資してもらって中距離以上の数が足踏みすれば「朗報」なくらいです。
ついにTELのICBMが来てしまいましたね。
クリントン政権からの弱腰、無関心のツケでついにアメリカ本土が北朝鮮の核弾頭の射程圏内に。
(ミサイル、弾頭の信頼性は未知数ですが) 日本版Oprational Maneuver Group(OMG)の議論すらしても駄目ですかね?
他に実効性がある抑止の方法があるなら良いですよ?
他にあるならね。
東京が核攻撃受けてテンプラになるまで、結局は何もできない。何もしない。見殺しと。
無力ですね。
先のWW2での死者は約200万人でしたが、首都圏が核攻撃されたら直ぐに抜かれますよ。
23区内の3つ分くらいで。
TEL化すると、航空攻撃で阻止するのは無理ですよ?
湾岸戦争のスカッドハントで散々立証されました。
ほとんど失敗した。
自民党の国防部会のアホな「敵地攻撃(航空)論」なんて周回遅れも良いところです。
それも3周くらい遅れていますね。
真面目に陸海空統合(joint)、宇宙サイバー電磁波領域横断(multi-domain)で、
北朝鮮の核攻撃能力をcenter of gravityと認知して、CVを叩き潰さないと止まりません。
もう金鯱イージスアショアや、アーセナルシップみたいな「洒落」にはつき合いきれんな。
北朝鮮のICBM他核戦力も、平時からの管理も考えれば脆弱点(CV)は必ずあります。
彼らも自滅思考は無い。
「使う」よりも「使わず」に「目的を達成する(朝鮮半島統一+明日のオマンマ)」ことを明らかに重視しています。
これに適した抑止の方策は必ずあると思いますがね。
さらに、不幸にして、→seze initiative→dominance→と進む場合も含めて。
TELを追っかけ、干し草山で針探すよりも、北朝鮮の政軍システム全体を捉えた方が話は早いですね。
金与生の首を含めて。
本当に通常戦力の戦闘力に自身があるなら早朝にわざわざ軍事パレードなんてしませんて。
兵士、部隊を鍛えるのに絶好の演習シーズンにね。
統合機動防衛力と称して、散々、南西諸島に戦力を投射する作戦準備進めてますよね?
進路変更。方位320。
距離変わらず。
先人のマレー半島での作戦よりは楽ですって。近いし。ジャンルも無いし。
彼らのC4ISR機能をサイバー、電磁的にも撹乱して、彼が気がついたときには。
各種UAVのスクリーンに掩護された10式や16式等のOMGが平壌に突入してるのが理想。
各地の核・ミサイルアセットは空挺等が制圧。
イラク戦争時のサダム・フセイン政権の瓦解が一つのモデルケースです。
イラクの場合は、元々、フセインの出身母体のスンニ派ティクリート地方閥が政権基盤。
軍事的にはフセインに直接忠誠を誓った共和国防衛隊、ティクリート系の特別共和国防衛が核となり、他の国軍を統制してた。
(湾岸戦争後に非ティクリート系の共和国防衛隊が反乱を起こしたため、1992に特別共和国防衛隊を新編。
イラク軍は三重構造になってた。独裁者も苦労しますね。)
バクダットを第3歩兵師団、第1海兵師団、バスラをイギリス軍、
北部のモスル、ティクリート、キルクークに空挺部隊を降下させ、共和国防衛隊、特別共和国防衛隊を粉砕。
全体の数に優るイラク軍のCVを打ち瓦解させた。
特にティクリート系の部隊や地域の喪失が決定打だったと考えられる。
これを再現したいですね。
どうしても北朝鮮を奇襲で倒すしかない場合は。
北朝鮮軍も中々面白い指揮系統になってます。
「軍種」ってものが希薄で、各軍団や主要な部隊は、金正恩(金与生)直属の「総参謀部」に直接繋がってる。
クーデター防止でしょうが、
おそらく、軍団間の連携作戦はほとんど無理でしょ。
そして、総参謀部を麻痺させると全軍に拡大する。
軍団が勝手に動いたら、後で銃殺です。
当然、事前の外交は難しい。
支那の参戦は避けたいし、アメリカの黙認も必要。
南朝鮮の動きも封じる必要があります。
この事前折衝と軍事的な「奇襲」をどう両立させるか。
戦後統治は、平壌の北に新たな軍事境界線を設定して、これ以北は支那の切り取り次第。
平壌以南は国連暫定自治領に設定して国連軍を進駐させる。
日本は撤退しますが、その間に核関連施設を破壊、資料は根刮ぎ押収する。
そして拉致被害者を保護する。
難しいですが、最後の非常手段として。
誰も助けてくれませんよ?
北朝鮮の戦後の安定化は、イスラエルのレバノン侵攻が参考になると思う。
あの時は、フランス主体の国連軍UNIFILとレバノン国軍(ヒズボラとは別)に占領地域を引き渡してイスラエルは撤退した。
つまりは、北朝鮮内に政権とは別の反体制派を、調略により生成して戦後統治に当たらせることが必要と。
どんな政治しようと日本の知ったことではありませんが、最低限、核と中距離弾道弾は持たせない。
何度も書いてますが、北朝鮮の年間国防費は8000億円、内核・ミサイル関連が6000億円で他の通常兵器軍が2000億円です。
これを軍事的に打倒するにせよ、調略して内部崩壊させるにせよ、「何とか」できなかったら無能ですって。
年間100兆円の国家予算、5兆円の国防費の日本政府が。
北朝鮮の兵士に「給料を倍にしてやるから寝返れ!」とすら言えると思う。
彼らも当然、(意外に古風な)愛国心はあるようですが、
現実的にまともな給与は北朝鮮政府から支給されていない。
いかに高邁な共産主義の理想を説かれても、マズローの五段階欲求の内、一番目で引掛る。
調略により切り崩せますよ。
支那経由でエージェントを潜入させて、北朝鮮国内に反政府組織を編成すべきです。
日本も惰眠から目覚めて、戦国時代並の戦略的な感覚を呼び覚ますべきではないですかね?
黒田如水は、ほぼ天正四年の一年間で播磨一国を調略しました。やる気の問題です。
(天正六年に別所が毛利に再調略されてどえらい目にあいますがw)
長年、北朝鮮と軍事的に対峙してるわけですが、ちょっと不思議な感覚を覚えることもある。
金もなく、食うものもろくに無い中で、しぶとくやってるものだと。
共産主義者としては真面目です。
そこが体制を維持できてる理由でしょう。
(貧困に沈んでいる理由でもあるが)
案外、南朝鮮よりも北朝鮮相手の方が政治的に妥結がつきそうな気がしないでもないような。
「核」「ミサイル」「拉致」「日本国内での工作活動」という問題はありますが、
領土問題のような究極の争点は無い。
「問題が妥結」すれば、同じ共産国のベトナム程度のお付き合いはしても良いと。
朝鮮半島の統一問題は、朝鮮人同士で勝手にやってくれればよい。
日本の知ったことではない。
そこに陰(調略(黒田如水コース)・政治的妥結(ベトナムコース))と陽(軍事的奇襲(OMGコース))があり、"aufheben"があると。
目的は日本の「安全」ですが、そこに至る方法論は「水の如く」和戦両用に形を変えて浸透し、目的を果たします。
「微なるかな微なるかな、無形に至る。
神なるかな 神なるかな、無声に至る。
故に能く敵の司命を為す。」
「現在の米国で主流となってるドクトリンを形成したのは、いわゆる「ベトナムの教訓」である。
しかし、第四のターニング(2005年-)が引き起こされる前に米国は別のことに関心を払うべきだ。
それは、規模、費用、人的資源、軍備、犠牲者、そして銃後の被害者という点で、
現在の米国の忍耐をはるかに越えるレベルの戦争が起こり得るということだ。
来るべき試練では、国境を超えた官僚政治による支援はあまり受けられないが、
われわれと根本的な利益を共有する同盟国からは強力な支援が得られるであろう。
現在の外交努力はののようなシナリオを想定して方向付けられるべきだ。」
駄目じゃんw 俺。
(総力戦否定論者)
論拠は、前提として「過去の歴史の分析から、80年周期で春(高揚)夏(覚醒)秋(分解)冬(危機)」が周期的に到来する。
それを担う世代が約20年ごと「英雄」「芸術家」「預言者」「遊牧民」の類型を循環させる。
今現在(2005-)は、リーマンショック後、まさに冬。
バブリーな「秋」から「冬来る」。
世代的には、ベビーブーマーが「預言者」、我々油ぎった中年世代が「遊牧民」、
子供世代(ミレニアル世代)が「英雄」世代。
今まさに生まれているのが「芸術家」です。
興味深い。
他のことはともかく、中年世代(遊牧民)のミレニアル世代(英雄)の育て方(良い子、締め付け)で「ギクリ」とさせられるものはあります。
「英雄」世代が親になったとき。
その子供の育て方は「放任」に転じ、「芸術家」世代が育つw
その元凶は、我々世代のやや過保護な締め付けだと。
「英雄」世代といいますが。
大変な人生です。
幼少期から世界恐慌に痛め付けられ、長じては兵士として戦地に送られ。
「もう少し早く生まれていたらな。」
「今、アメリカ東海岸は夕方か。レストランで飯でも食って、芝居見物でもしてる時間だな。」
現実は、これからユタ海岸の背後に空挺降下して、
海岸に火力集中点を設けている野砲陣地を攻撃しにいくのです。
WW2頃(冬(危機))の世代関係
預言者(老境)-ルーズベルト(指導者)
遊牧民(中年)-アイゼンハワー、パットン(管理職)
英雄(青年)-ケネディー、レーガン(兵士)
なるほど。
やがて季節は移ろい、英雄世代が「中年」「管理職」になるころ(ケネディは大統領になってしまいましたが)、「覚醒(夏)」の季節を迎える。
アメリカ人って、こういうの好きですなw
一時期流行った「ティール組織」同様、あまり厳密に真に受けても仕方ありません。
見方次第でどうとでもとれるし。
ただし、歴史や世代を整理する上で一読の価値はありましょう。
自然界に働く力で、一定方に線形(リニア)に働く力と、非線形、ランダムに働いて平均付近に戻ろうとする力。
この2つの成分があることは、自然科学、社会科学問わずがちです。
統計的に観測もできる。
それを循環と捉えればあながち嘘ではない。
経済の80年周期説もある。
ただし、1920年代のテイラー革命の影響はあまりにもでかい。
その前後に無理矢理循環論を当てはめてもあまり建設的ではない。
パラドキシカル・ロジック。
「逆方向に戻ろう」とする力が働くことを「知っている組織(人)」「知らない組織(人)」
この差は、戦略策定の上ででかいのです。
知らないと敗ける。
孫子は常に「対になる概念」で説明しますが、実はこのこと(循環論、タオイズム)を延々と語っているのだ。
クラウゼヴィッツの「摩擦」の概念も、逆方向に働く力を表している。
一方でパラダイムシフトも進行する。深く静かに。
認知革命→農業革命→科学革命→・・
逆もまたしかりですが「循環論」派もフランシス・フクヤマ(「歴史の終り」、自由民主主義の勝利)目の敵ですな。
言及率高く、何かと槍玉にあげられる。
「歴史の終り」は、ソ連等の具体的な事例の前半と、「認知論」の後半があるんです。
そして、フクヤマの本論は後半の「認知論」の方。
自由・民主主義が勝利する要因は「経済でも科学技術でもない」
cognitive warfare(認知をめぐる戦い)における「優越願望」<「対等願望」である、と論じています。
後半の方は「フクヤマ嫌い」の人々はあまり読んで無いような。
いくら独裁を強める習近平でも、いまさら「皇帝」は名乗れません。
なんとなく擬似民主主義的な肩書きにすがるしかない。
歴史は、時を経るごとに明らかに対等願望の優越が進行しています。
演説を行う金正恩朝鮮労働党委員長
「最近の水害被害や新型コロナウイルスと闘ってきた国民、軍に感謝すると述べ、
涙をぬぐう仕草を見せた。」
平服で出てきて涙ぐむ?
本当に「本人」ですかね?
ついこの間まで機関砲や火炎放射器で処刑しまくっていたのですが?
「独裁者・金正恩(本人として)」でさえ「ただのデブじゃん。偉そうに(怒)」
という人民の「対等願望」に抗するのは並大抵ではない。 「やあ!みんなの大統領だよ」
70歳超えたじじいが、支那肺炎の入院を数日で切り上げて、ほぼ即日選挙運動再開です。
「独裁者」「独裁者」言われますが。
ポピュリストではあっても「独裁者」では無いね。
「トランプ大統領が回復するのをずっと祈ってきたので、非常にうれしいです。
トランプ大統領はアメリカを第一に考えてきてくれたすばらしい大統領です。来月の選挙でも間違いなく勝利すると確信しています」
「トランプ大統領は新型コロナウイルスに感染したのに、
数百人を集めてマスクもせずに演説するなんておかしいと思います。
来月の選挙でトランプ大統領を倒さなければいけません」
賛否両論あれど、四年前の選挙に同じく「主語」は「トランプ」です。 日本だと筑紫哲也あたりからですね。
「余計な一言」を事実に混ぜるようになったのは。
最近だと大越健介。
逆に、メディアの信頼性を損ねているだけすが。
「公的な発表に頼らず丹念な取材によってさまざまな情報を集め、
それを積み上げて隠された事実を突き止める報道スタイルが「ジャーナリズムの神髄」」とされますが。
ただの余計な主観のことを「ジャーナリズム」とは言わない。
さらに語源を遡ると「ジャーナル」は、不特定多数の情報の履歴、記録のことです。
一つ一つの「ジャーナル」に情報屋は「命」をかけます。
「カラヤ・アイン!ジャーナルNo.023を再確認せよ!そこに敵がいるわけがない!寝惚けてんのか!」
「ローエングリーン、こちらカラヤアイン。俺の目の前を通過中だ。
嘘だと思うならのこに来て自分の目で見てみろ!オーバー。」
「ジャーナル」という言葉が軽く扱われるのは許せん。
何が「ジャーナリズム」か。
それは、文字通り情報に命をかけることだ。
冷戦時代のソビエト海軍航空隊Tu-95(レシプロ)パイロットのジョーク
「敵空母機動部隊の位置判明。
北緯63度20分西経31度50分、針路045、速度18ノット。
ニミッツ級×1、タイコンデロガ級×2、スプルーアンス級×4、リングフォーメーションで前進中・・・・・
さらば!祖国よ。家族によろしく。」
ソ連はレゲンダ偵察衛星システムを既に持っていましたが、それだけではA2/ADアタックには踏み切れない。
ミサイル飽和攻撃の前に旧式のレシプロ爆撃機をつっこませて確実な座標をとる「ナラワシ」でした。
(クランシーねた)
情報と命の「等価交換」です。
「北緯63度20分西経31度50分」
これが何のことか気づいたあなた。
重症です。
H部隊から本国艦隊への転属を認めよう。
「ライン演習」(1941年)
これは意外に重大な事態でした。
新たにドイツ大海艦隊に就役してきた新鋭戦艦ビスマルク(41,000t、31ノット、38cm砲連装×4)に対抗できる戦艦がキングジョージ五世1隻だけだという。
二番艦のプリンス・オブ・ウェールズは、まだ、訓練未完了で工事続行中。
「ビック7」のネルソン級は火力は十分なのですが、速力が23ノット。
とても31ノットのビスマルクとはまともに交戦できません。
では、巡洋戦艦(WW1の旧式戦艦のエンジンを改装し高速化した戦艦、日本だと金剛級)ならどうか?
レパルス、レナウン、そしてフッド。
速力はビスマルクに匹敵します。
フッドは永らくイギリス海軍の象徴でした。
ビスマルクと同等の41,000t、速力29ノット。装甲を除きビスマルク同等です。
デンマーク海峡海戦でビスマルクと交戦。
弾薬庫に直撃弾を喰らい一瞬で轟沈しました。
「北緯63度20分西経31度50分」
巡洋戦艦・金剛級の比叡や霧島が、ワシントン、サウスダコダに撃沈されるのは基本的には当たり前。
同じ条件で戦ったら基本は厳しい。
そして、開戦時の主力・長門級の2隻を除き、あまりにも古い。
ネイバルホリデーの影響により、日本はまともな戦艦が長門級の2隻だけ。
客観的な事実として「大艦巨砲主義」では全くない。
そして開戦後にようやく大和級2隻が加わる。
ところが、先方(アメリカ)は、開戦前から戦艦を続々と竣工してまして、42年にノースカロライナ級2隻、サウスダコダ級2隻。
43年からはアイオワ級4隻が逐次就役してきます。
これが「本物」の「大艦巨砲主義」です。
そして、日本は行動中のアメリカの戦艦は1隻も撃沈できませんでした。
艦隊戦のチャンスもあったし、航空攻撃の機会もあった。
ですが、レーダーとFCSで連動したMk.12 5インチ、ボフォース40mm(スウェーデン)、
エリコン23mm(スイス)の「火の壁」はミサイル無しでは突破不能の域に達してた。
既にこの時代。
安易に「大艦巨砲主義」と揶揄する言動を聞くに「またか」と。
情報を大事にせず、いつまでたってもステレオタイプを脱却しませんねと。
なんかVTヒューズにばかり目が逝きますが片手落ち。
Mk.37 GFCSのようなソフトの認識が甘い。
ハードは原始的ではあるのですが、システムとしてはイージス艦に近いコンセプトになっていたと。
だから彼らの防空網をまともに突破できなかった。
ギュンター・リュッチェンスは、ビスマルクの出撃から遡ること八ヶ月。
1941年1月に巡洋戦艦「シャルンホルスト」「グナイゼナウ」で出撃しています。
「ベルリン作戦」です。
やはり、キールから北海を回ってアイスランドのデンマーク海峡から大西洋に進出。
英国の商船22隻11万5622トンを撃沈ないし捕獲。
艦隊を保全して無事フランスのブレストに到達しました。
しかも、途中、船団護衛していた戦艦「ラミリーズ」「マラヤ」「ロドニー」に遭遇しています。(個別ですが)
いずれも速力の優越と、巧な針路偽装で振り切った。
ライン演習の当初の構想は、ドイツ本国-ノルウェー方面からビスマルクとプリンツ・オイゲン、
フランスのブレストからシャルンホルスト、グナイゼナウが出撃する大規模な挟撃作戦でした。
これが実現してたら・・・
イギリスもその危険性に気付き、損害を度外視してブレストの2隻を空爆し、損傷させることに成功した。
それで、かろうじて挟撃だけは免れた。
周知の通り、1941.10のライン演習は失敗に終り、ビスマルクは撃沈され、リュッチェンスも艦と運命を共にします。
いくつかの誤算は、ビスマルクは確かに最強最速の戦艦でしたが、
このときイギリス海軍の巡洋艦ノフォーク、サフォークにはレーダーがありました。
デンマーク沖からビスマルクの射程圏外からレーダーで追跡。
リュッチェンスはこの2隻をどうしても振りきれなかった。
最初に誘導されてきたホーランドの艦隊は、フッドを撃沈、プリンス・オブ・ウェールズは中破、離脱に追い込んだ。
返り撃ちです。
誤算その2は、イギリス海軍には空母がいた。
本国艦隊のビクトリアス、そして地中海のH部隊のアークロイヤルまでつぎ込んで必死に雷撃を敢行しました。
複葉機のソードフィッシュでw
撃沈なんて夢のまた夢で、ビスマルクの対空砲火でバタバタ撃墜されますが、
アークロイヤル攻撃隊の執念の一撃が後部に命中。
「操舵装置」が損傷し一方向に円を描くことしかできなくなった。
その後は夜通し駆逐艦隊が襲撃し、明け方にキングジョージ五世とロドニーがついにビスマルクを射程に捉えました。
文字通り、イギリスのほとんど全艦隊を動員した袋叩きの結果、どうにかこうにかビスマルクを沈めました。
リュッチェンスは、まずドイツ海軍最良の艦隊司令官ですが一つだけ弱点がありました。
あまりに上の命令を一語一句墨守することです。
ビスマルクの悲劇もここに遠因がある。
フッド、プリンスとの交戦で勝利しますが、一方で損傷も受け、燃料が流出し、速力もジワジワ低下してた。
ノフォーク、サフォークも振りきれない。
では、ここで反転してドイツに帰っては?という選択肢は当然ありました。
ところが、ドイツ海軍司令官のレーダーはそれを望まなかった。
1941年。独ソ戦が始り、ヒトラーの関心は東部戦線に集中。海軍なんて眼中から消えました。
レーダーとしては、政治的にどうしても「大勝利」が必要でした。
この海軍司令官の思いを、リュッチェンスは忖度し過ぎた。
さらに、ビスマルクの最期はいただけない。
ビクトリアスの攻撃隊を撃退した後、ジツはノフォーク、サフォーク組のレーダーをかなり偶然ですが振り切った。ビッグチャンスです。
ところがです。
無線封止を破って、長々と本国に状況報告をやってしまいます。
これで再び発見され、運命のアークロイアル攻撃隊の攻撃が始まるわけです。
ですが、このリュッチェンスの弱点には「さらなる遠因」もあります。
前任者のヴィルヘルム・マーシャルが、ユノー海戦の「命令違反」の科で「クビ」になったことです。
ノルウェーでの作戦で、巡洋戦艦「シャルンホルスト」「グナイゼナウ」を率いるマーシャルは、
当初「ハッシュタ沖の輸送船団を攻撃」という命令を受領してた。
ところが、マーシャルに入った新しい情報ではハッシュタ沖には1隻しかいないという。
そこで、マーシャルは攻撃目標を変更し別の船団を攻撃した。
この船団に何とイギリスの空母「グロリアス」がいたのです。
マーシャルは、グロリアスを駆逐艦2隻もろとも撃沈しました。
ドイツ海軍最大の勝利。そして世にも珍しい戦艦が空母を撃沈したレアケースです。
帰還したマーシャルを待っていたのは激怒したレーダー。
「ハーシュタへ向かわなかったこと、オイル・パイオニアとオラマを拿捕ではなく撃沈したこと
シャルンホルストを損傷させたこと」の責任をとらせれ、ドイツ海軍で最大の戦果を上げた提督は「辞任」させられました。
この直後にシャルンホルストに将旗を上げたのがリュッチェンスです。
このへんは、やはり、どうしても大陸国の田舎海軍ですかね。
賭けても良いが、支那海軍も類似した弱点を持っています。
上に縛られ、現場での判断が許されない。
アングロ・サクソンの普通選挙は一説では海から始まっているという。
「船長」を投票で選んだことに端を発していると。
海軍では当たり前の「艦長の権限」も実は民主主義ならではのものであると。
一方で支那海軍にもちゃんと政治将校はいます。
やったね(*≧∇≦)ノ
防衛駐在官の見た中国(その14)−海軍政治委員ー
https://www.mod.go.jp/msdf/navcol/SSG/topics-column/col-058-01.html
「帰って党に報告する!」
このヒリヒリした感覚こそが共産主義の軍隊の醍醐味でしょう。 アメリカ海軍のTF/TG制度に関心がありテクテクと調べています。
現段階で分かったのは、この制度、「個艦レベル」の「艦長の建言」をきわめて尊重します。
仮に特定の艦が損傷や兵站欠乏で離脱しても、TF/TG全体のマネージメントにより海域での戦力はコンスタントに維持する。
そういう狙いです。
そして、TGが各艦に与えるのは細かい指示ではなく「情報」。
CICを通じて各艦に情報を与えます。
「司令と同じcommon operation pictureを持ってて自分の艦しか見ないようなアホな艦長は我がステイツにはいない」と。
この差が、WW2のマーシャル諸島の攻防で如実に出てしまった。
我が日本は、焦点となる海域に艦隊や戦隊をコンスタントに送れませんでしたが、
アメリカ海軍はTF/TGが作戦を続けた。
各艦は入替えながらです。
そもそも「艦隊」ったって、スプルーアンスが司令官のときは第5艦隊(旗艦・巡洋艦インディアナポリス)、
ハルゼーが司令官のときは第3艦隊(旗艦・戦艦ニュージャージー)。
看板を付け替えてただけで。
そして、マーシャル諸島での作戦で、古賀大将率いる連合艦隊は、「決戦」できないまま、
さらには「戦闘」すらまともにできないまま、トラックの前哨基地を次々失っていきます。
本当の無念さはここにある。
アメリカに、物量以前に戦闘以前に徹頭徹尾「作戦」で破れているのです。
「制度」「教義」で敗れているのです。
日本人として、この原因は知りたいですよね。
そして、「次」ではそんな無念な戦いはしない。
ただし、この合理的な発想はニミッツの太平洋艦隊限定かもしれません。
合衆国艦隊司令長官兼海軍作戦部長のアーネスト・キングはかなり細かいように思う。
「キングは自伝で大規模戦争における部下のイニシアティブの必要性を繰り返し強調しているが、
CINCLANT時代にその指揮哲学を明示した。
1941年1月21日のCINCLANT命令第53号「司令部の訓練 命令と指示における詳細の過剰」では、
将官や群指揮官が部下に「何を」だけでなく「いかに」すべきかも命令・指示することが標準的習慣になっているが、
命令で絶対必要な要素は「部下のイニシアティブ」であるとし、我々は迫り来る戦争の準備をしており、
部下の任務について「何を」「いつ」「どこで」「なぜ」以上に、「いかに」まで指示する時間も機会もないとした」
えっ?!
あんなに何人もノイローゼに追い込んでおいて?!
キングは、スプルーアンスの参謀長人事にまで口出ししてきたんだぜ?
書類仕事が駄目なスプルーアンスにはムーア参謀長は必要だった。
ヨブ・トリューニヒトでさえ、パトリチェフ副司令、ムライ参謀長の人事に口出すことはしません。
こにように優れたTF/TGですが、WW2終盤に日本本土に近づくと恐ろしい試練にさらされます。
日本の特別攻撃隊含む航空攻撃によるA2/ADです。
「撃沈」した艦が少ないので気付きにくいですが、損傷艦が凄まじく多い。
沖縄戦でTF58を指揮したマーク・ミッチャーは「体重が45キロ以下とガリガリになるほど心身を消耗し、
もはや周囲の助けなしでは舷側の梯子を登ることができなかった」そうです。
そして、1946年3月1日に大西洋艦隊司令長官に就任、同時に大将に昇進。
しかし、それから1年も経たない1947年2月3日、ミッチャーは現役のまま心臓発作のため、ノーフォークの海軍病院で死去。
厳しい戦争だったようです。
アメリカ海軍にとっても。
TF38のジョン・S・マケイン・シニア(故・マケイン上院議員の祖父)も、
「8月の戦争終結時までに、マケインの体重は約100ポンド(約45キログラム)にまで減少」し、戦後すぐ心臓発作で亡くなっています。
こちらはコブラ台風の損傷で責められていたようですが。
>94
グナイゼナウとシャルンホルストのブレスト着は3月、損傷は4月
(シャルンホルストは回航中にすでに機関で入港と同時に修理中)
ライン演習によるビスマルクの出撃は5月なので、その時点で「挟撃」の意図はない。
むしろ、ブレストの巡洋戦艦が出撃不能なので、ブレストへの戦力増援の意味合いが強い。
そもそも、ビスマルク、シャルンホルスト、グナイゼナウ、プリンツオイゲン(将来的にはテルピッツも)により
大西洋における通商破壊戦を大西洋で行うのが目的であり、挟撃という概念認識そのものが誤りである。
同時出撃による英艦隊での対応力飽和と認識すべき。
(挟撃では行動が1点に集約されますが、むしろ敵の分散を目的とし我も分散するという方向性)
>ライン演習の当初の構想は
またブレスト艦隊との同時出撃は、ライン演習の初期構想とすべきではない。もともと別々の作戦。
もともとの全般作戦構想が崩れて、連携が出来なくなりライン演習単独の実施になったと考えるべきかと。
上位にある全般の作戦構想と、個々の作戦の混同いくない。
(キャンペーンとバトルの混同いくないと同様の意味)
>>105
大昔に読んだ「壮烈!ドイツ艦隊 戦艦「ビスマルク」の出撃」
(『 Hitler's high seas fleet 』 リチャード・ハンブル著、実松譲訳)
・・のライン演習の記述がそのようだったと記憶。
さすがに手元にない。
ライン演習自体がブレスト艦隊の損傷で刻々と変化。
一時期は「中止もやむなし」でしたがレーダーがかなり強引に決行したと。
>同時出撃による英艦隊での対応力飽和と認識すべき。
>(挟撃では行動が1点に集約されますが、むしろ敵の分散を目的とし我も分散するという方向性)
これは、さらにソースをほじくる必要がありますが、レーダーの企図は「決戦」に近く、
それまでのポケット戦艦や巡洋戦艦での通商破壊とは一線を画していたようです。
戦力の不足を補うため、Uボートやコンドル爆撃航空団の大規模な支援も考えていたようです。 この時期(1941)、東部戦線でドンパチ始まっていましたが、Fw-190の登場で英仏海峡の航空優勢が日に日にドイツに傾いていました。
その後は、ケルベロス作戦(チャネルダッシュ、シャルンホルストとグナイゼナウがドーバー海峡を強行突破してドイツ本国に帰国)
のような放胆な作戦も決行された。
ライン演習の結果、ビスマルクはイギリス海軍全力の袋叩きで撃沈されたが、イギリスのビスマルク級への恐怖は長く続いた。
次いで就役してきたビスマルク級2番艦ティルピッツへの恐怖はもはや狂乱と言って良いでしょう。
ティルピッツは、その生涯でほとんど戦果を上げられませんでしたが、
ティルピッツの存在がイギリス海軍にカンカン躍りを強いてバレンツ海の航空作戦、潜水艦作戦を優勢をもたらした。
1942年6月。
スターリン閣下待望の「297機の航空機、594両の戦車、4246両のトラックや装甲車、
約16万トンの貨物」を積んだ
PQ17船団が、アイスランドのハヴァル・フィヨルドを出発。
ソ連のアルハンゲリスクを目指して進撃を開始した。
このPQ17船団は、イギリス本国艦隊が全力(戦艦キングジョージ五世、戦艦デューク・オブ・ヨーク、
他空母×1、重巡×1、軽巡×2、駆×14)で護衛についた。
ことろが。
一つ奇異なところがある。
イギリス本国艦隊は何故か、PQ17船団の後方をのこのこついてきた。
まるで、ミッドウェーの山本五十六のような不可思議な行動である。
戦艦が防護対象の後方にいて何になるのか?
理由「ティルピッツが怖かった。」
ティルピッツと重巡ヒッパーの第1部隊、ポケット戦艦シェーアと重巡リュッツオの第2部隊が船団の攻撃を準備していた。
それがイギリス軍にカンカン躍りを踊らせたのである。
7月4日夜。
イギリス海軍の狂乱は頂点に達した。
「ティルピッツがアルタ・フィヨルド内の泊地にいない!」
どこに行ったのか?
ひょっとして、こちらに攻撃に向かっているのか?
イギリス海軍はティルピッツは出港済みと断定。
イギリス本国艦隊は、船団からの距離が離れすぎ、ティルピッツをうまく迎撃できないと判断。
ドイツの潜水艦と航空機の脅威も考慮に入れ、5日早朝に根拠地であるスカパ・フローへの撤退を命じた。
(Youは何しにバレンツ海へ???)
そして、ついに、
「水上艦艇による脅威あり。船団は散開してソ連の港へ向かえ。」
地獄の釜は開かれた。
散り散りになった船団にUボートの狼群攻撃が始まった。
これが「現存艦隊」によるsea denialの恐ろしさ。
優勢なはずのイギリス艦隊が、被害妄想を膨らませ、ついには護衛対象を見捨てて撤退。
マハニアンは、一旦、sea superiorityが崩れると脆い脆い。
ドレイクの霊魂が草葉の影で泣いています。
架空の小説「女王陛下のユリシーズ号」は、このとき船団を見捨てなかった架空の巡洋艦の物語です。
北極海の厳しい海で船団の盾となり、重巡ヒッパーとおぼしき敵に撃沈された。
イギリスのPQ17のトラウマの深さが垣間見られる。
KÖNIGSTIGER running into the scene at Overloon Militracks 2018
ダウンロード&関連動画>>
たぶん実物のケニヒスティーガー。
かっこいい。強そう。
ですが「自動車」としてのアジリティが致命的に悪い。
良くて対戦車自走砲としてしか使えません。
これに手を出す思想がドイツの敗因ですな。 Panzer I + Panzer IV + Panther Ausf A - Stahl Auf Der Heide 2017
ダウンロード&関連動画>>
一方で1号と4号。
今の戦車に比べると貧弱です。
ですが、この当時の技術として「自動車」としては及第。
まずはキビキビ動きます。
この貧弱な戦車の時代にポーランド、フランスを征服し、ソ連も半分くらい蹂躙しました。 さらに「0号」紙戦車。
ドイツは紙の模造戦車で装甲師団の運用を部隊実験してました。
それを見てフランスもイギリスも笑った。
ところが、1940年のアルデンヌ。
その時、笑ったのは紙戦車で運用を試行錯誤してた若きドイツ戦車兵達でした。
Achtung!
ダウンロード&関連動画>>
&t=17s
「子供ばかりじゃないですか!」
「君の為に死ぬる覚悟なんだぞ!それ以上は贅沢だ。」 >106
>レーダーの企図は「決戦」に近く、それまでのポケット戦艦や巡洋戦艦での通商破壊とは一線を画していたようです。
従来の通商破壊は護衛に敵戦艦、巡戦、重巡が出てきた場合、襲撃を諦めて避退する方針でしたが
ビスマルクの投入で、これらが護衛する船団であっても襲撃可能になるという意味。
ビスマルクが敵と交戦してる間に、他の高速艦艇が船団を襲うという構想で、ビスマルク自身も敵艦隊を撃滅するまで戦うという意味ではない。
敵が損害を恐れて引いたり、遠距離砲戦で長時間拘束するだけで、ビスマルクの目的は達成されます。
従って敵主力艦隊と積極的に決戦を行う意図は薄いです。
あくまでも船団護衛の排除の域を出ません。
サンケイ赤本だけじゃなく
フジ書房「ドイツ海軍戦闘記録 呪われた海」
朝日ソノラマ「ドイツ海軍戦記」
ハヤカワ文庫「戦艦ビスマルクの最期」
早川書房「決断」
早川書房「海戦-連合軍対ヒトラー」
他に学研「ドイツ海軍全史」
NF文庫「ドイツ海軍入門-大英帝国に対抗する異色の戦力」
も嫁
>107
>チャンネルダッシュ
英仏海峡の航空優勢以上に、海峡部の海軍配置の薄さ(英艦隊主力はスカパフロー)と英海軍の油断をついた奇襲
ハヤカワNF文庫「高速戦艦脱出せよ」でも嫁
>109
>PO17船団
ハヤカワ文庫「戦艦ティルピッツを撃沈せよ!」嫁
「挟撃」に関しては、もちろん包囲殲滅するようなものではありませんが、ドイツ海軍の癖のようなものですね。
後のPQ17船団の攻撃のときもわざわざ2グループ(ティルピッツとヒッパー、シェーアとリュッツオ)に分けています。
これは、速度ごとにフォースをまとめているのでしょう。
速度の最大の発揮。
後のドイツ海軍最後の戦い「北岬沖海戦」でも、なけなしの戦力を巡洋戦艦シャルンホルストと駆逐艦グループに分けて挟撃を図った。
完全に裏目に出て、駆逐艦グループは遊兵化。
シャルンホルストは英戦艦デューク・オブ・ヨークの垂直弾を受けて大破。
その後、袋叩きにされて撃沈されました。
>>115
>「高速戦艦脱出せよ」でも
>ハヤカワ文庫「戦艦ティルピッツを撃沈せよ!」
乱読済。
>英仏海峡の航空優勢以上に、海峡部の海軍配置の薄さと英海軍の油断をついた奇襲
マロリー「その通り!全ては海軍の油断が原因だ。卿はなかなか認識能力が鋭いようだな。
チャーチル卿に昇進の推薦状を書いておくよ。これからも忠勤を励みたまえw」 「最後に。この封書の中身は神のみぞ知るだが・・・
「おめでとう。諸君ら(ポーランド飛行中隊)の実戦参加が認められた。第11航空集団 キース・パーク中将」?!」
WAAAOOOOOO!
PQ17船団壊滅、PQ18船団大損害後、ソ連向けのレンドリース船団はしばらく中止されていました。
が、ソ連側の強い強い要望。
1942年。スターリングラードの真っ最中。
同志スターリンの紳士的な提案「チョビ髭と単独講和結んじゃおっかなぁ(チロッ」の甲斐あり、
12月からJW51船団船団として復活。
これなくして、少なくとも1943年のソ連軍の反攻は無かったでしょう。
レンドリース無しでは輸送力が決定的に不足。
(ウラジオ航路はこの際、考えないw)
そうなると、またまたティルピッツが邪魔です。
あらゆる手段、ほんとあらあら手段で停泊中のティルピッツを爆撃した。
遠方の泊地まで護衛戦闘機がつなかい?
それがどうした!
決着は意外な方法でついた。
イギリスは特殊潜航艇(X艇)でアルタフィヨルドに侵入。
ティルピッツの艦底に2000kg爆弾をしかけふっ飛ばした。
撃沈は免れましたが、一時的に航行不能になりました。
まさにドイツ海軍のCOGに対する意外なアプローチ(CV)です。
ティルピッツがいなくなれば、こっち(イギリス海軍)のものです。
船団護衛に容赦なく戦艦デューク・オブ・ヨーク(キングジョージ五世級三番艦)を振り向けてきた。
残存する巡洋戦艦シャルンホルスト(グナイゼナウはなんとチョビ髭に廃艦にさせられる)は、
死物狂いで船団攻撃に出撃しますが、北岬沖海戦でデューク・オブ・ヨークに捕捉された。
優速で逃げ切れるかに見えたが、デューク・オブ・ヨークが射距離20000で放った弾が命中。
落角がほとんど垂直で機関部をつらぬかれ、速度が10ノットに落ちた。
あとは袋叩きです。
13発の14インチ砲弾と多数の中小口径弾、そして11本以上の魚雷を浴び撃沈されました。
このようにドイツ大海艦隊は勇敢に戦い散っていきました。
クロスロード作戦で水爆の標的にされたプリンツ・オイゲンを除きほぼ主要艦艇は全滅です。
「だが、それがいい。」
ジェフリー・ティルが言うようにsea powerの意義はコスト・エフェクトです。
最小限の投資で最大のコストを米英に課した。
祖国に大きく貢献した。
天晴れなものです。
特にノルウェーを敗戦まで保持した功績は大きい。
WW1のような惨めな海上封鎖は喰らわなかった。
北欧からの戦略物資は着実にドイツの戦争経済を潤した。
劣勢でsea denialが主体の海軍でも戦略に大きく寄与できます。
これが根拠です。
チャーチルは優秀な、明らかに優秀な戦略家ですが、一方で世間知らずのボンボン。
どうにも賢臣(例えばダウディング、キース・パーク)を遠ざけ佞臣(リー・マロリー、ハリス)を重用する傾向がある。
WW2には勝利しましたが、チャーチル自身は失脚。
そしてアトリー内閣下、大英帝国は崩壊します。
"cognitive"の問題ですね。
例えば、モントゴメリー。
北アフリカの勝利者。ロンメルを倒した。
オーバーロード作戦の地上軍司令官。
ですが、その実態はやはり「アホ」です。
部下がやってられないくらいの「アホ」。
クリスチャンで戦後になって「戦いの原則」を妄信するくらいの頭コチコチの三々七拍子のアホです。
これにカナダ軍やオーストラリア軍がついてくるかと
軍事の位相レベルで、既に大英帝国なんてやってられん。
いつまで、化石の指揮下に入っていなければいかんのかと。
どこかで聞いた話ですな。安倍よ。
賢臣を遠ざけ佞臣を侍らせる。
菅氏がそうならんことを節に祈る。
人材登用がほとんど全てですよ。
なんか、今さらなw あまりに今さらな話題ですねw
日本の科学界が日本の国防に敵対し、支那にせっせと国を売ってるのは。
今さらかよ?今さらかよ?
当方の認識では、上智大学、拓殖大学、日本大学。
筑波、神戸、北陸先端大以外はほぼ非協力。支那の犬w
支那への「技術移転」は種も仕掛けもありますよw
大学が売っているんです。
常識かと。<サイレントインベージョン
どちらかと言えば、人文・社会系が重傷でしょう。
安全保障系を排除してるって・・・日本くらいだろw
先進国で。
学問分野を丸々落としてる低能で。
よって、そもそも「千人計画」に呼んでもらえないw
アホだしね。
見事に理系ばかりです。
航空宇宙、原子力、生物、化学。
これで軍事に協力してないって、子供でももう少しましな言い分け考えるでしょ。
あまり科学的ではありませんが、フォースターニングで考えると分かりやすい。
「夏」は素裸で踊り狂う日本学術会議の先生方もそこまで奇異に見られなかった。
夏は暑いしね。
「秋」でもパンツ一枚で支那おどりを踊る日本学術会議の先生方もおおめに見られた。
少し肌寒いけど収穫期です。
まだ人心は寛容です。
ですが、今は「冬」。
「冬来る」。
冬に全裸で踊る先生方は、そりゃ変態でしょ。完全に。
そもそも菅氏が首相になったこと自体、今が「冬」だということですよ。
全裸のストーキング連中にはご退場願おう。
この図は常に念頭にある。
identify center of gravity
純粋な(軍事と無関係な)社会、経済、政治なんてものは金輪際存在しない。
「教養レベルが露見」してるのは、あ・な・た<静岡県知事・川勝 ノンキネティックターゲトからの軍事へのeffectの概念
まさに「これ」だと。 Joint Cyber Analysis Course
「おねえちゃん綺麗だな」といのはさておき。
私はもっと露骨に支那の「戦略支援部隊(軍民共同の宇宙・サイバー・電子戦部隊)」と、
日本の大学の先生方や企業との関係が出てくるんじゃないかと。
つまり、協力どころか「支那人民解放軍に所属してました」と。 ただし、支那への軍事協力は駄目だがアメリカのは良いんかい、というのはあるw
アメリカに渡った学者で軍事に協力したのはゴマンといますすよ。
「境い目」というものがない。
企業も。
STANAGやMIL-SLSTDを知らない企業人はいないでしょう。
部品レベルでは膨大な製品をアメリカ軍に納めています。
間接的に。
ほんと、今さらですが。
学者先生達は知らないのかね。
それとも知ってて惚けてる?
90年代に「衝撃のクズ」石原信太郎が反米の怪気炎を上げてたころ。
さすがにアメリカも軍のMIL-SLSTD相当の部品を日本から調達続けていいんかい?
という警戒感は持った。
この時代に支那に肩入れし出したのは、軍事技術関連の製品調達を多様化する意味もあった。
そして、今でもアメリカ軍は支那から部品レベルでは調達を進めているでしょ。
今、やっと見直しを始めたばかりですかね。
ファーウェイ他で。
「二十までに左翼云々、情熱が足りない云々」との俗説がありますが、
国防関係は早いのでは十八で入隊して仰ぐ旗を決めます。
一生、旭日旗と供にあります。
なんで、政治や学術では二十代のオイタ(学生運動)が許されるのか?
何故、政治や学術ではモラトリアム(学生運動間の左翼活動チャラ)が認めれるのか?
今回の日本学術会議の醜態もそこからでしょ?
経歴洗えば一発ですよ。
過去のレッドパージが不徹底だった。
まだ、形にはできないが、アメリカの国家戦略、軍事産業も蠢いていますね。
2010年代とは一味違う。
残念ながら大戦の予感です。
ちらちらと、経済界をも包含した巨大な戦略が、論文レベルでは少しずつ出てる。
支那だけではなく、アメリカも軍産のデュアルユースなレベルでの巨大なうねりが胎動してる。
トランプ政権内でも、そりゃ単体で見ればペンス>トランプです。
ですが、リバタリアン的なトランプが実は一番人畜無害。
トランプの意志としては支那との「総力戦」の方には舵を切る可能性は低い。
口と態度は悪いですがねw
ペンスの方がやばい(逆に言えば頼れる)。
ただし、フランクリン・ルーズベルトも、そこまで「戦争屋」ではなかった。
むしろ均衡財政論者(ニューディールは規模的にハナクソ)ですよ。
(逆に言えば、それ故の「ルーズベルト恐慌」)
究極的には・・究極的には「雇用問題」がルーズベルトに大戦を選択させた。
アメリカは絶対に認めないでしょうがw
決して戦争屋ではないトランプですが、ポピュリストの立場から「雇用」に関連して大戦を選択する可能性はある。
と、見ます。
WW2でドイツ海軍がリストラに怯えて無理な作戦(ライン演習)を強行しましたが、
実はドイツ陸軍にもリストラ話はありました。
1940年にフランスを下した後、バトル・オブ・ブリテンは不調。
対英は持久戦です。
となると「ドイツ陸軍」はいらんわけです。
半分くらいにリストラしてもいい。
(単に戦時動員解除とも言える)
それで泡食った陸軍参謀本部が「対ソ戦」を研究し始めた。
これはある。
実はドイツ陸軍、参謀本部が独ソ戦を牽引してしまった、この側面はあります。
戦後、ナチ党関係は死に絶え、国防軍関係者(ハルダー他)が生き残った。
それで「死人口なし」と。
実は、一見、独裁者のヒトラーも「ドイツ陸軍のリストラ問題」の反動として独ソ戦に引きずられてしまった。
この一面はあります。
げに恐ろしきは大衆のこころ。
現代のトランプ、習近平の緊張もこの側面はある。
ナチスは政権基盤は脆いんです。
選挙で合法的に進めたのは「議席数第一党」まで。
過半数とったことはありません。
クーデター(長いナイフの夜)で政敵を殺戮して独裁政治を始めました。
ですが、政権基盤は脆い。
逆に、それゆえに他国を侵略した。金準備を奪うためです。
脆いゆえに自国民に負担になるような政策はとれなかった。
増税もできないし、国債も発効できない。アベノミクスもできません。インフレはトラウマでして。
1939に戦争が始まったのに、産業界を統制する総力戦体制すら作れない。
民需部門は1942まで、あいかわらず民間消費の奢侈品まで生産してた。
逆に戦争が始まって1940にフランスに勝ち、1941にロシアに攻め込み、そして戦局が行き詰まった危機感により、
初めてヒトラーの絶対的な権力が固まった。
そして、1942末にアルベルト・シュペーアが軍需大臣に就任して初めて「総力戦」体制ができました。
その成果の結実がツィタデル作戦の原資。
戦車及び自走砲2,700両、航空機1,800機。
ティーガー1、パンター、エレファント(フェルディンンド)、フンメル自走砲。
だが生憎、連合国の戦時体制は遥かに先を行っていた。
米英は1940年には「総力戦」体制になってた。
ソ連も、結局は工場のウラル移転に伴い「総力戦」体制になりなましたかね。
この「数年」の差が明暗を分けた。
クルスクには、無数の対戦車砲、雲霞のようなT-34/85、Suシリーズ、ラッチュバム、スターリンオルガン。
単位は「万」です。一桁多い。
それもこれも「総力戦」体制を確立の時期、数年の先行で決まった。
ナチスに長期戦略は無い。
ハウスホーファーの地政学。
東方生存圏を目指して周到に電撃戦→収奪→電撃戦→収奪のサイクルを
歩んできたと言えたら戦略理論的には興味が湧きますが、あいにくそんなものは無い。
その場限りの自転車創業です。
「東方生存圏」は「我が闘争」でも言及してますが、総統になってから振り返り
「俺も青かった・・・・」と反省の弁を述べています。
ヒトラー本人曰く「あんな古い本のことは勘弁して。当時は若かったんや。」
ポーランドを潰して、フランスを潰した後、ヒトラーも迷った。
「己の権力強化」という究極の目的は達成した。
フランス戦の勝利者ヒトラーに異をとなえる者はドイツ国内にはいない。
それがバトル・オブ・ブリテン前のモラトリアムになった。
二ヶ月ほどイギリスとの講話を模索して止まった。
この黄金の時間にダウディングはイギリスの防空戦を立て直した。
いまだに「ナチス」「ナチス」とレッッテル貼りする連中はいますが。
スレレオタイプの「ナチス」が出た瞬間。
自分の中では、そいつは「アホ・カテゴリー」に入れます。
そんな連中に限って、さらに悪質で選挙の洗礼を受けたこともない独裁者・習近平に協力してたというw
笑えますねw
いや笑えないか。
ナチスドイツは確かに凄惨で残虐な政権ですが。
歴史の中で連続的に見ていくべきです。
まずドイツ史の中で見ても、ナチスの暴力の手法は、その前のワイマールのときに出現済。
左翼(ユダヤ人)の武装蜂起ありの、フライコール(ドイツ義勇兵)による弾圧ありの。
ラインラントを侵略してきたフランスには政府自らゼネストを煽る。
ドイツ帝国崩壊時の混乱がそのまま政治(暴力)手法として受け継がれた。
ナチスの理論的バックボーンとなった(とされる)、カール・ハウスホーファーの「パン・リージョン理論」
○世界を4つの列強で分割
○ユーラフリカ(ヨーロッパとアフリカ)率いるドイツ(汎ユーラフリカ)
○中央アジア率いるソビエト社会主義共和国連邦(汎ロシア)
○東亜率いる大日本帝国(汎アジア)
○南北アメリカ率いるアメリカ合衆国(汎アメリカ)
○この地域間の勢力均衡で世界秩序が構成される
現実のナチスドイツ戦略は極めて場当り的かつ準備不足。
ところが、これに基本的な部分が似ている学説がある。
ミアシャイマーの「オフェンシブ・リアリズム」です。
(とはいえ、ミアシャイマーがナチス的だとまでは言いません。)
ミアシャイマーの「攻撃的現実主義(オフェンシブ・リアリズム)」の魅力は、
いくつかの基本的な前提で全ての国際関係が理解できる、というものです。
まず、国際関係をアナーキー(無政府常態)と捉え、全ての大国はパワーを求め、覇権国家になることを目指します。
覇権国家といっても「グローバル覇権国」はまだ歴史上出現していない。
理由は、主に「海洋の障壁」で「パワー」の要素として大きい「陸軍」の他地域への投射に限界があるからです。
その手前の段階が「地域覇権国」ですが、これも実は一例しかないと。
それが「アメリカ合衆国」。
ミアシャイマーの説では、大英帝国も、ナポレオンのフランス帝国も、ナチスドイツも、
ソビエト連邦も全て地域覇権国になり損ねた潜在的な覇権国だったと。
全ての大国は、パワーを求めるが故に必ず「地域覇権国」をめざし勢力拡大を図る。
この性質が「オフェンシブ」の所以。
(ディフェンシブ・リアリズムというのもあります。(ケネス・ウォルツ))
ところが、一旦、地域覇権国が誕生すると(アメリカの一例のみですが)、他の地域の覇権国家の誕生を許さない。
その主要な手段が、他の地域の潜在的な覇権国に対する「バランシング(自らの手による地域内の均衡回復)」と「バックパッシング(同盟国等への責任天下)」
この地域の切り方の考え方が、ミアシャイマー=ハウスホーファーに見えて仕方がない。
ハウスホーファーの「ドイツ」を「アメリカ」に置き換えるとドンピシャな感じです。
「現実」には国内問題が絡んできますが。
というか「国内問題」こそが意思決定の主要な要因ですが。
だから、安易に単純化、原理原則化せず、歴史的経緯をキチンと見ていかないかんと思います。
ミアシャイマー自身認めている「例外」として、19世紀初頭のドイツ帝国があります。
つまり、1914年まで待たずに世紀をまたぐあたりで仕掛けた方が勝率が良かったのに何故、戦争をしかけなかったのかと。
ミアシャイマーは「例外」として斬り捨てて終了です。
ですが、私はもう少しプロイセン-ドイツの内在的な理想を折り込むのも無駄ではないと思う。
「ヘルムート・フォン・モルトケ「戦争と平和」 」
>>4 同じ「支那との対決路線不可避」の意見でも考え方は天と地ほど違う。
オフェンシブ・リアリズムの立場では、国際関係のアナーキズムの観点から不可避。
自由民主主義の立場では、支那共産党の体制の特質から不可避。
処方箋も違うので要注意です。
ミアシャイマーの立場では、「大平洋地域にアメリカの脅威となる地域覇権国を誕生させない」これだけです。
その内実やイデオロギーは知ったことではない、という立場です。
我々の立場から見れば、支那をここまで豊満に育て上げたのは「アメリカ」ですらある。
「オフェンシブ・リアリズムでーす」と言われればそれまでですが、
二度と「自由と民主主義の守護者」みたいな賢しら顔は無しで。
ミアシャイマーは、微妙にcult of offenceですかね。
「歴史を振り替えると、攻勢を仕掛けた方の戦勝率は60%」と。
これだと「抑止」されたケースはノーカウント。
さらに、攻勢側は、相当の廟算を経て「勝てる」と踏んで戦争を始める。
それでも半分近く負けてるわけです。
では、ミアシャイマーを学ぶ必要はないのか?
いや、学ばせていただきますw
国際関係を表現するツールとしては豊富です。そして明快だ。
ただし、分析ツールとしは使えても、戦略策定には用いない方がいいと思う。
戦略決定の際には、当然のことながら、敵味方の内側、内部、あるいは時間的、歴史的経緯を知ろう、知ろうする。
「分析と総合」「破壊と創造」であす。
通り一辺倒のパワーの外観だけで戦争は戦えない。
「彼を知り、己を知らば、百戦危うからず。」
「グローバル覇権国家は存在しなかった」
モンゴル帝国はどうなりますかね。
モンゴル帝国初期の戦略はかなり謎な部分がある。
チンギス・ハーンは、基本的に支那東北部の「金王朝(女真)」と対立していました。
ところが、経緯は色々ありますが、年来、交戦中の金を一時的に放置して、
なんと西の果て、中央アジアのホラズム王朝の征服に主力を向ける。
これは、かなり謎です。
ですが、結果論としてまさに「ハートランドど真ん中」を征服して、
当時の地政学上の優位を作りあげてしまう。
「グローバル」は言い過ぎかもしれませんが、複数の地域の「地域覇権国」を統合する帝国を作った。
そして地域の間の物流ネットワークで「物量」レベルでも優位性を達成する。
この物量の優位性を活用して複数戦域での「連続作戦」を敢行する。
後のソ連の走りですな。
戦術的には、モンゴル軽騎兵は当然として、夥しい投石器(回回砲)を使用した。
回回は西アジアを表し、モンゴルが中央アジアを征服して得た技術であることを表す。
砲身は木で造られ、用いる弾石は150斤(90kg)、射程は400mほどあり、落ちた時も7尺(2m)もめり込んだ。
南宋の襄陽城は難攻不落を誇っていたが、
この中央アジアからやってきた雲霞のような巨石の弾雨の前に消滅して行った。
モンゴル帝国には存続面で明らかに弱点があった。
遊牧民だけに相続のルールが曖昧です。
伝統的には「末子相続」。
年長の子供から順番に独立していくので、親の遺産は自然に末子が相続すると。
だが、このルールは初端のチンギス・ハーンの死による相続からして破棄される。
第二代ハーンは、第三子オゴデイ。
長男ジュチは、出生に問題があり(チンギスの正妻ボルテが対立部族に掠奪された前後に妊娠)、この時、既に病死。
二男チャガタイはジュチ家とあまりに不仲で外される。
末子トルイは、チンギスの死の段階では最大勢力の10万戸を支配下に納めていた。(全体の八割)
モンゴル寄りの記述だとトルイの自己犠牲の結果、三男のオゴデイに無事相続されたとあるが、そんな奇麗事ではなおでしょう。
オゴデイ即以後、トルイの勢力は1/5の二万戸に削減される。
かような分けで、モンゴル帝国は最初から分裂・崩壊の時限爆弾が内包されていた。
相続で分裂します。
だが、一方で征服のスピードが尋常ではない。
物理的には馬匹の速度でしかにわけですが、政治・戦略的な支配地域を広げる速度は尋常ではない。
現代の「地域覇権国」アメリカでも足元にも及ばないでしょう。
「チンギス・ボイド」によると、maneuver wafare、OODAループに合致したドクトリンによる、としています。
さらに、地政学的な戦略もでかい。
それまでの巨大帝国は、リムランドの大河付近に生まれた。
が、モンゴルはある意味、「ハートランドを発見した」。
中央アジア、中東、ロシアの「放牧地となり得る草原地帯」を世界規模で押さえにかかった。
後の欧州進攻でもポーランドやハンガリーの草原地帯に関心を持っている。
この当時、馬匹の飼育数ではずば抜けてモンゴル帝国が大きいでしょう。
産業革命前では、人員・物資の輸送力でモンゴル帝国を上回る勢力は生まれようがない。
この当時の「ハートランド」を押さえてしまいました。
ある意味、人類にとっての時間との戦いだった。
モンゴル帝国の侵略速度が速く世界を征服してしまうか?
それとも、モンゴルが相続問題で分裂崩壊するのが速いか?
幸いにして、かろうじで後者が勝りました。
一方間違えれば、世界中の人間のDNAが、エラの張った、つり目になってたかもしれません。
現代でも最もDNAを残したのはチンギスだとされています。
"つべ"の"Mongol invasion"で閃いたが、このモンゴルの征服vs.モンゴルの崩壊の速度合戦に
かろうじて「人類」が勝利できた理由の一つは「インド」ではないかと。
まぁ、よくインドは侵略を受けています。
何度も何度も。
ですが、モンゴルもインドは征服しきれない。
(さらに調査が必要としつつ)、あまりにもインドは民族、宗教が多様で
モンゴル帝国御得意の"information warfare"が通用しない。
征服しても反乱が勃発して直ぐに不安定化してしまう。
この結果、中央アジアに占位するオゴデイ汗国、チャガタイ汗国が伸び悩み、
徐々に帝国のハートランドが不安定化していく。
そして、初代の相続で不遇だったジュチ家のバトゥの西征、
トルイ家のk
(続)
トルイ家のクビライの支那征服(元王朝)、フレグの中東征服(イル汗国)でモンゴル系の勢力範囲では最盛期を迎えますが、
一方で帝国の分裂は確定的になり、その前の複数の戦域を統合した異次元の強さは失われていった。
人類全体のダイバーシティにとっては大慶。
インドのおかげです。
インド万歳\(^-^)/
良い感じでマッキンダーのハートランド地政学で暴れていたら、
突然、「象ラッシュ」くらって何もかも平にされていまうという。
現代でも一帯一路とか言ってハートランドへの野心剥き出しの連中がいますが、
何を血迷ったかインドとかなり深刻な対立を始めました。
これを「フラグが立つ」「お約束」「おれ、この作戦から生還したら結婚するんだ」という。
習近平「星が美しい。北斗七星に寄り添う蒼い星も。」
米海兵隊GAZETTEでWarFightingが激しく批判されてます。
・ManeuverWarferは幻想
・MissionVommandは現実的ではない
・WarFightingは時代にそぐわない
などなど・・・
これは大論争に発展する悪寒
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwic6qSAucTsAhXFyYsBHSvVAhYQFjAAegQIAxAC&url=https%3A%2F%2Fwww.academia.edu%2F44139506%2FThe_Fantasy_of_MCDP_1&usg=AOvVaw0K-aV3nQMcHsZQxiNHeGpM >117
艦隊を2隊に分けるのは普通の事、別に独海軍の癖ではない。
例1:索敵グループと打撃グループ
軽巡、駆逐艦などを艦隊前方に展開され、敵を捜索(場合によっては巡洋戦艦も含む)
発見したら主隊が有利になるように誘導する。
→WW1 ドッガーバンク。ジュトランドでは英独双方で実施
例2:船団護衛と間接護衛
巡洋艦、駆逐艦などを輸送船団の直衛につけつつ
戦艦・」空母などの主力艦艇からなる間接護衛の艦隊を船団から離れた地点に展開する。
→WW2 英軍が常用。間接護衛が輸送船団と離れた位置に展開するのは、複数の輸送船団を守備する中央位置を取る為
地中海でも、北太平洋でも実施した。シャルンホルストの北岬沖海戦の英軍は位置はこの典型。
>116
>極めて微妙。
同様の作戦意図は、ライン演習の原型構想だけではなく、バレンツ海海戦も同様
Wikiでは挟撃と書いているが、あくまでも護衛艦隊の誘致拘束と、輸送船団の攻撃の2隊。
挟撃という表現は作戦方針の理解に誤解を与える表現だと思います。
これらは大戦初期の単艦による通商破壊戦の戦訓と英艦隊の護衛体制強化に対応するものとして立案されたものです。
(装甲艦による通商破壊戦だけでなく、仮想巡洋艦による行動における戦訓も含まれます)
(単艦もしくは単一グループによる船団護衛では、どうしても護衛艦隊と戦っているうちに船団が分散避退してしまい、戦果が目減りしてました)
(まあ、分散した事で、逆にUボートと空軍が攻撃しやすくなり壊滅したPQ17船団もありますが・・・)
>>175
無惨です。
"Warfighting"はほぼクラウゼヴィッツのセッセンスですが・・・
「クラウゼヴィッツは時代遅れだ」
これを「フラグが立つ」「お約束」「おれ、この作戦から生還したら結婚するんだ」という。
バーガー「星が美しい。北斗七星に寄り添う蒼い星も・・」 >>176
>例1:索敵グループと打撃グループ
>軽巡、駆逐艦などを艦隊前方に展開され、敵を捜索(場合によっては巡洋戦艦も含む)
>発見したら主隊が有利になるように誘導する。
>ジュトランドでは英独双方で実施
本質に近づいてきたのではないですか?
ご存知の通りユトランド沖海戦の英独双方の前衛部隊は、巡洋戦艦を基幹とし、
偵察と誘致導入だけの部隊ではなく、
速力と射程を活かした戦闘任務も与えられていました。
そして、実際に真面目な戦闘を行ったのは、ほぼ双方の前衛部隊だけだった。
同時にこの戦術と巡洋戦艦という艦種の限界が露呈し、ドイツ海軍以外では廃れていった。
ところが、ドイツ大海艦隊ではWW2でも残ったと。
ですが、ほとんど気の毒なくらい裏目に出ています。
ただの兵力分散で終了。 戦艦部隊が十全に火力を発揮するには、日本海海戦のごとく単縦陣で敵艦隊をとらえる必要がありますが、これがなかなか生起しない。
特にユトランド沖海戦のように双方が弩級戦艦が「28対16」みたいに巨大になると、何らかの条件作為が必須になる。
それが速度の異なる戦闘グループの運用になったと。
条件の良かった日本海海戦でもアレクサンンデル三世脱落後に一時的に進路を読み誤り交戦圏外に出てしまいましたが、
かなり、偶然に装甲巡洋艦の上村戦隊と戦艦部隊の東郷戦隊の「挟撃」に近い形ができて決定的な損害を与えることができた。
戦艦というハードと、単縦陣というソフトの限界はもう見えていた。
ユトランド沖海戦後、巡洋戦艦駄目じゃん、ということになり廃れだす。
WW2頃では旧式艦の改修以外では生まれなくなる。
変わって登場したのが、火力、装甲、速度の全てを揃えた「高速戦艦」。
ところが、これがお高い。
あまりにも高価で戦闘に投入することがなかなかできなくなった。
で、結局、WW2で活躍するのは意外と旧巡洋戦艦だったりしますね。
WW1のようなダース単位で戦艦をもってる時代なら分からんでもないですが、
WW2のカスカスの陣容でも敵前で兵力を分けたがるのはWW1の名残りではないですかね。
速度と戦闘力の感覚が、ややドイツ大海艦隊は古めかしいと。
ですが、ほとんど裏目に出ます。
この時代、対潜哨戒や対空戦闘ありの、小型艦艇の襲撃ありの、レーダーありの。
だいたい、敵前で兵力分散して酷い目にあいます。
ですが、懲りませんね。
>178
>本質に近づいてきたのではないですか?
それは本質の一面にしかすぎません。
ジュトランド等の場合は目的が最初から決戦ですが、通商破壊戦は決戦が目的ではないのです。
目的は敵輸送船団。
その護衛は拘束し引き離せば良いだけであり、無理に決戦を挑む必要はまったくないのです。
むしろ劣勢海軍として戦力の残存は非常な重要事項になるので、その意味でも決戦を避けたいのです。
(レイテのようにガチで後がない、ここを抜かれれば、我の通商路が崩壊し、軍種どころか国家としての継戦能力を喪失するのが判明してる場合を除く)