座間9遺体 年齢・性別執拗に確認 SNSで若い女性狙い
神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された無職、白石隆浩容疑者(27)がツイッターなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のメッセージ機能で被害者と接触した際、
執拗(しつよう)に相手の年齢や性別を確認していたことが、捜査関係者への取材で分かった。
警視庁捜査1課は、白石容疑者が若い女性に狙いを定めていたとみており、SNSでのやりとりの解析を進めている。
捜査関係者によると、白石容疑者は複数のツイッターアカウントを使っていた。
自殺志願者を検索して、メッセージを送ったり、自殺志願者を装って相手からの連絡を待ったりしたケースもあった。
ツイッターでは相手が性別などを詐称するケースがある。
このため、白石容疑者は若い女性とみられる人物との接触に成功すると、電話機能のある無料通信アプリ「カカオトーク」など別のSNSに場を移し、相談に乗るふりをして電話。
声で性別と年齢を改めて確認していたとみられる。
白石容疑者に心中を持ちかけられたことのある千葉県の女性(21)によると、最初はツイッターで「一緒に死のう」などと連絡を受けた。
何回かのやりとりを経た後に、「年はいくつ?」などと繰り返し聞かれた。
年齢を答えると、「カカオトーク」でのやりとりに移ったという。
一方、警視庁はこれまでに、白石容疑者の部屋から、包丁2本、キッチンばさみ、のこぎり、キリを押収した。
いずれも血痕が付着していた。
結束バンドやロープも見つかり、同課は被害者を拘束するために使用したとみている。
司法解剖で7人は死後1〜数カ月、2人は死後1〜2週間と判明。
9人のうち2人の首に絞められたような痕があったという。
https://mainichi.jp/articles/20171102/k00/00e/040/316000c