ボクシング亀田3兄弟の三男で元WBO世界バンタム級王者の亀田和毅(25=協栄)が10日、
東京・後楽園ホールで国内復帰第2戦となる56・0キロ契約10回戦に臨み、イバン・モラレス
(25=メキシコ)に3―0で判定勝ちした。
ジャッジ3人のうち2人がフルマーク、残り1人も99―91の圧勝で3連勝の亀田和は36戦34勝
(20KO)2敗。長男エリックが元4階級制覇王者、次男ディエゴも元世界王者というモラレス兄弟の
三男で、自身も世界挑戦の経験を持つイバンは34戦31勝(19KO)3敗となった。
亀田和は序盤から積極的にプレスをかけ、ハンドスピードで上回った。ガードの上からでも右フックを
叩きつけて相手を後退させ、タイミング良いボディーも再三打ち込んだ。4回には相手の左に対する
右カウンターを入れてぐらつかせ、接近戦ではアッパーを突き上げるなど、何度もモラレスを
棒立ちにさせた。KO負けがない相手からダウンは奪えなかったが、「最後は倒したかったけど、
前回よりいい試合だった。ちょっとは進歩できたかな」と納得の表情だった。
モラレスは「トモキが自分より上だった。勝ちたかったけど、映像よりもスピードがあってやりづらかった」と
完敗を認め、昨年4月に挑戦した当時のIBF世界バンタム級王者リー・ハスキンス(英国)との比較を
聞かれると「どちらもいい選手だがスタイルが違う。ハスキンスには逃げ回られて追えなかった。トモキは
打ち合ってくれたが、スピードがあって、パンチ力も上だった」と話した。協栄ジムの金平桂一郎会長は
世界戦について「いつでもやれる位置にある。無理はしないが、チャンスがあればどんどん受けていく。
今日は90点以上」と方針を明かした。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170710-00000165-spnannex-fight