2019年07月11日 アニメ 映画
映画「トイ・ストーリー4」のメインビジュアル (C)2019 Disney/Pixar.All Rights Reserved.
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https://mantan-web.jp/article/20190710dog00m200032000c.html
ディズニー/ピクサーの劇場版アニメ最新作「トイ・ストーリー4」(ジョシュ・クーリー監督)が7月12日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開される。1995年製作の1作目に始まり、前作「トイ・ストーリー3」(2010年)の完璧な終わり方で終止符と思ったこのシリーズ。今さらどんな物語を展開させるのかと思っていたが、期待以上の仕上がりだ。
前作で、大学進学を控えたアンディから少女ボニーに託された、ウッディ(トム・ハンクスさん/唐沢寿明さん)やバズ(ティム・アレンさん/所ジョージさん)らおもちゃたちに、新しい仲間フォーキー (トニー・ヘイルさん/竜星涼さん)が加わった。しかし、ボニーが先割れスプーンで作ったフォーキーは、自分をゴミだと思い込み、ある時、ボニーの元から逃げ出す。ウッディは、大切なボニーのためにフォーキーを連れ戻す旅に出る……。
ウッディやバズをはじめ、懐かしいおもちゃたちの元気な姿を9年ぶりに見られることが、とにかくうれしい。しかも今回は「トイ・ストーリー2」(99年)以来となる磁器製の羊飼い人形・ボー・ピープ(アニー・ポッツさん/戸田恵子さん)も登場する。
せっかくおもちゃに昇格したのに、帰巣本能のためか、ゴミ箱を見るたびにそこに入りたがるフォーキーには思わず笑ってしまった。謎めいたアンティーク人形のギャビー・ギャビー(クリスティナ・ヘンドリックスさん/新木優子さん)には、「何をしでかすのだろう」と興味津々だった。ギャビー・ギャビーに仕える腹話術人形のベンソン“たち”は、容姿も行動も不気味で、ちょっとしたホラー作品を見ているような気になった。自信がないくせに自己陶酔型で、おだてればとりあえず頼んだことをやってくれるバイクスタントマンのおもちゃ、デューク・カブーン(キアヌ・リーブスさん/森川智之さん)にいたっては、外見と内面のギャップに失笑せずにいられなかった。
そんな彼らが加わり展開していく物語には、笑いと涙が詰め込まれている。仲間を助け出すというコンセプトはこれまでのシリーズにもあったが、ウッディの冒険の範囲が広がり、そこにウッディ自身の目覚めが加味されているのも特徴だ。加えて、アンティークショップのシャンデリアの輝きや、移動遊園地のノスタルジーを感じさせる風景など、心をつかまれる舞台描写がいくつもあり、胸が熱くなった。(りんたいこ/フリーライター)
映画「トイ・ストーリー4」のメインビジュアル (C)2019 Disney/Pixar.All Rights Reserved.

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https://mantan-web.jp/article/20190710dog00m200032000c.html
ディズニー/ピクサーの劇場版アニメ最新作「トイ・ストーリー4」(ジョシュ・クーリー監督)が7月12日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開される。1995年製作の1作目に始まり、前作「トイ・ストーリー3」(2010年)の完璧な終わり方で終止符と思ったこのシリーズ。今さらどんな物語を展開させるのかと思っていたが、期待以上の仕上がりだ。
前作で、大学進学を控えたアンディから少女ボニーに託された、ウッディ(トム・ハンクスさん/唐沢寿明さん)やバズ(ティム・アレンさん/所ジョージさん)らおもちゃたちに、新しい仲間フォーキー (トニー・ヘイルさん/竜星涼さん)が加わった。しかし、ボニーが先割れスプーンで作ったフォーキーは、自分をゴミだと思い込み、ある時、ボニーの元から逃げ出す。ウッディは、大切なボニーのためにフォーキーを連れ戻す旅に出る……。
ウッディやバズをはじめ、懐かしいおもちゃたちの元気な姿を9年ぶりに見られることが、とにかくうれしい。しかも今回は「トイ・ストーリー2」(99年)以来となる磁器製の羊飼い人形・ボー・ピープ(アニー・ポッツさん/戸田恵子さん)も登場する。
せっかくおもちゃに昇格したのに、帰巣本能のためか、ゴミ箱を見るたびにそこに入りたがるフォーキーには思わず笑ってしまった。謎めいたアンティーク人形のギャビー・ギャビー(クリスティナ・ヘンドリックスさん/新木優子さん)には、「何をしでかすのだろう」と興味津々だった。ギャビー・ギャビーに仕える腹話術人形のベンソン“たち”は、容姿も行動も不気味で、ちょっとしたホラー作品を見ているような気になった。自信がないくせに自己陶酔型で、おだてればとりあえず頼んだことをやってくれるバイクスタントマンのおもちゃ、デューク・カブーン(キアヌ・リーブスさん/森川智之さん)にいたっては、外見と内面のギャップに失笑せずにいられなかった。
そんな彼らが加わり展開していく物語には、笑いと涙が詰め込まれている。仲間を助け出すというコンセプトはこれまでのシリーズにもあったが、ウッディの冒険の範囲が広がり、そこにウッディ自身の目覚めが加味されているのも特徴だ。加えて、アンティークショップのシャンデリアの輝きや、移動遊園地のノスタルジーを感じさせる風景など、心をつかまれる舞台描写がいくつもあり、胸が熱くなった。(りんたいこ/フリーライター)