桜井氏:
スタッフとの情報共有の方法としては、日報も使っています。
──日報? スタッフの皆さんが書いて、それを桜井さんが見るんですか?
桜井氏:
いえ、その逆で、私が書くんです。共有のサーバー内に、日記みたいなものがあるんですよ。みんながつねに読むことができます。
全員にメールを出しても意外と読まれないんですよね。でもその日報に書くと、なぜか読んでくれるのでそうしています。
これは1日単位で区切られていて、トピックがあれば、くだらない話でもチョンチョンチョンと並べるんです。そこに何かのキャラクターの情報や進捗みたいなものも書き込むと、みんなに共有されるし、何かあればコメントすることも可能です。
─日報を書こうと思った動機は何だったんですか?
桜井氏:
この仕組みは『新・パルテナ』の制作時から続けているんですけど、制作をいっしょにしているとは言え、わたしはバンダイナムコの人間ではないので、みんな、わたしのことを知らないわけですよね?
だからせめて、“自分はこういう人ですよ”ということはおぼろげに知っていてほしいなという思いからです。知っていれば、上からくる指示を辛く感じることも、たぶん少しは軽減されると思うので。そういう意味で、あえて開かれたものにしているわけです。
http://news.denfaminicogamer.jp/projectbook/181221/2