sci-hubは違法だからすこじゃないけど
「知へのアクセスが制限された国家では海賊版によってハーバーマス的な公共圏が作られる」(土佐昌樹『アジア海賊版文化』光文社)なんて議論はあるやね
あと山田奨治『〈海賊版〉の思想‐18世紀英国の永久コピーライト闘争』は著作権黎明期の事情や出版文化史が学べて面白いンゴ
インターネットはもっとアナーキーな空間であるべきというのは黎明期にされたりしとった主張やな
まぁどんどん公共化してっとるから現代じゃ難しいとは思うけど
他スレのレスだけどすごく印象に残ったな
10年前はネットに対して希望的観測があったやね
80 マンセー名無しさん 2018/08/20(月) 21:34:40.77 ID:jga4s8/2
梅田望が06年頃に『ウェブ進化論』(ちくま新書)ですごくポジティブで明るいWEB2.0の未来像を語ってそういう議論が流行った記憶があるんやが🤔
現実のインターネットはかなり残念な方向に進んだな😭
83 マンセー名無しさん 2018/08/21(火) 05:50:06.19 ID:M5OVB4jH
>>80
これな
東裕紀の『一般意志2.0』や濱野智史『アーキテクチャの生態系』や鈴木謙介の『ウェブ社会の思想』は
インターネットを中心に新しい世の中が来るって言ってたわ
受験勉強しながらTBSラジオの「文化系トークラジオLife」聴いてたワイもネット言論は世の中を変えるかもしれないって思ってたンゴ
でも現実はYouTubeにアフィリエイトのビジウヨヘイト動画が溢れネトウヨのヘイトスピーチが跋扈しただけ
夢も希望もなかったね(ガッカリ >>7
その辺に関しては中川淳一郎のウェブはバカと暇人のものとかが詳しいやね そういうインターネットの歴史や現状とどのあたりでどう繋がるんかいまいち整理できんのやが
いわゆるカリフォルニアン・イデオロギーもなんか鵺的な胡散臭い感じで気になるンゴ
バーブルックとキャメロンの「カリフォルニアン・イデオロギー」に関しては
それこそ上に出てる鈴木謙介が『サブカル・ニッポンの新自由主義』(ちくま新書)で言及しとったな
インターネットについての本だとこの三冊すき
喜多千草『インターネットの思想史』(青土社)
リックライダー、クラーク、サザーランド、テイラーといった人々がインターネットの源流であるARPAを作った歴史を詳述
ヒューバート・L・ドレイファス『インターネットについて―哲学的考察』(産業図書)
アメリカのハイデカー研究者が「身体」「実践知」「公共圏」といったキーワードからインターネットを批判的に論じる
ばるぼら『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』(翔泳社)
84年のJUNET誕生から04年の電車男・Winny作者逮捕までを圧倒的なボリュームで描いた奇書
『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』はオススメやで
ここいると読みたい本増えて、学生じゃないただの好事家にはつらいわ
市立図書館くらいじゃ読めない本も多いし結局買わないといけないの多い
学生さんは今のうちにフルで図書館研究室教員公共施設使っとけよー
手続きすれば卒業生に図書館を使わせてくれる大学も多いけど
貸し出しはしてないことも多いし何かと不便やね
図書館は同じ市内や県内ならお取り寄せが使えるから活用するんやで
どうしてもないなら最終的には感慨からも取り寄せてくれる
「インターネットの思想史」はインターネットが軍事起源というのが俗説やと書いてたな
海賊版文化も正味なところ難しい話やよな
あかんのはあかんが貧困者への寄与は大きい
正直海賊版で古典に触れて成長したクリエイターも密かにおるやろし
でも害も無視できんほどくそ過ぎる
そういう問題の一番俗な先鋭化が本土の漫画村論争やったな
ネットの公共性とアナーキーさの線引きは当分荒れるやろな
漫画村遮断は憲法違反ってのが大多数のハンJ民の見解か?
ワイの勝手な難癖やが
著作権守ろう系の団体も真っ当な主張ばかりじゃなくて
それって自分達の利益拡大でしか無いやんみたいな主張を織り交ぜてくるのが説得力に欠けと思います
遮断はNG派やが違憲かどうかは詳しい人頼むわ
どの辺の条文に引っ掛かるんかな
悪手なんは間違いないが憲法違反かと言われるとわからんな
通信の自由に対する脅威なんは確かやが
通信の自由に関するええ本はないもんかね?
通信の自由じたいは21条2項後段の解釈で認められるが、従来それほど問題になったケースがなくて議論の蓄積に乏しい
(同条は主として通信の”秘密”について議論されてきた条文)
漫画村のケースに限って言えば、政府が通信遮断をする立法をしたとしても裁判所が違憲判断を下すことはないだろう
法を潜脱して利益を上げようとする漫画村を保護してやる理由に乏しすぎる
仮に21条2項後段に違反するとされる可能性があったとしても、今度はそれをどう争うのかという問題がさらにつきまとう
漫画村の運営者が政府や通信事業者を相手取って損害賠償請求をするということが考えられるが、まずそんなことはやらないだろう
漫画村に対してブロッキングする立法は容認したうえで、サイトブロッキングの範囲が必要以上に拡大していかないように要件をきちんと定めよって求めるのが穏当じゃないかな
漫画村やなくて一般のインターネット利用者に対する権利侵害が問題になってるんやないの?
すべてのDNSリクエストについて漫画村のアドレスを問い合わせるものでないか調べることが
利用者の通信の秘密を侵害するんやないかいう問題
ロバート・イーグルストン『ポストモダニズムとホロコーストの否定』岩波書店
おもろかったで
洋の東西を問わず歴史修正主義者はポスト構造主義を悪用んやなって…
小田中直樹が『歴史学とはなにか』でつくる会と上野千鶴子は構築主義が生んだ双子と言っていたのを思い出すンゴ
落合陽一って人、5chでめちゃくちゃ嫌われてるけど著書はどういう感じ?
ネットのレビュー見てると難解で、社会科学について広範な事前知識が必要みたいやが
そんな社会科学的な感じ?の著作もあったんか
メディア露出してる部分だけ見てパフォーマンスアーティスト的な何かやと思ってたわ
パフォーマンスアートの背景の時代的な変動をセルフ解説してる感じやな
そこまで難解でもトンデモでもないと思うけど意識高いオーラあるから嫌われるのはわかる
あと落合信彦の息子という事実がそれだけで草が生えてまう
シンギュラリティがどーしたとか言ってる人だと思ってた
その辺詳しい友達におススメの落合陽一の著書聞いてきた
普通に最近出た「デジタルネイチャー 生態系を(以下略)」が一番全体像がわかりやすいってさ
「魔法の世紀」はちょっと難解だって
俺自身は落合陽一については
「レトルトカレーをストローで直飲みする筑波の若手研究者」というイメージしかない
最近まで古市との区別ついてなかったわ
中北浩爾『自民党政治の変容』(NHKブックス)がおもろいわ
福永文夫『大平正芳』(中公新書)読んだ時も思ったけど大平正芳ってかなり重要な政治家やな
>>7
「朝のガスパール」を知ってればネット言説に幻想なんて抱かないと90年代から思ってたよ 唐澤尊師が引用してた事で有名やけど田中辰雄・山口真一『ネット炎上の研究―誰があおり、どう対処するのか』(勁草書房)ええな
先行研究のまとめから統計解析までしっかりしてるから硬質やわ
前スレで話題になってたから講談社文芸文庫の三木清の三部作買ったけどおもろいわこれ
編者の大澤聡のやり方も上手いんやろうけど『三木清大学論集』の議論なんか90年前の話とは思えん
教育行政が大学改悪進めてる現代に読むと考えさせられる
ウェブ炎上なら荻上チキの本も軽く読めて悪くなかった
あとスマイリーキクチの本が最近やっと電子化されたから
J民はいろんな意味で必読やで
金曜日のTBSラジオ「荻上チキSession22」で「動物の権利」「アニマルウェルフェア」の特集やってたんで
「動物の権利」関連本紹介するンゴ
◇ピーター・シンガー『動物の権利』技術と人間社
「動物の権利」論の古典
◇デヴィッド・ドゥグラツィア『1冊でわかる 動物の権利』岩波書店
オックスフォードのA Very Short Introducitonの邦訳で入門書にピッタリ
◇伊勢田哲治『動物からの倫理学入門』名古屋大学出版会
最もオススメしたい一冊、応用倫理学の教科書としても上質
◇佐藤衆介『アニマルウェルフェア―動物の幸せについての科学と倫理』東京大学出版会
環境倫理学的な「動物の権利」を考察した上記の本とは異なり畜産学/獣医学の現場からの提言
「動物愛護」ってちょっとアレな人たちがやっている運動にも思えるけど
「動物の権利」論は倫理学の一領域としては意外と面白いので興味があればオススメやで
伊勢田哲治面白いよな疑似科学批判とか
応用倫理学じゃ加藤尚武以来のスターちゃうか
そういえば竹田恒泰の著書ってどんなこと書いてあるんだろう
日頃の発言とは違ったまともなことが書いてあったりするのかな
>>37
テレビの発言はアレでも著書は意外とまともってパターンはあるからな
たぶん買うことはないけど あいつの古事記と皇統についての新書2冊読んだが残念ながら全く読む価値ないぞ
竹田の古事記読解なんて半世紀前の西郷信綱や益田勝美の研究に全く及ばないし
近代の皇族についても小田部雄次や浅見雅男あたりの方がはるかに詳しいンゴ
竹田の駄本読む時間を岩波講座『天皇と王権を考える』シリーズ読む方に回したほうが勉強になる
>>39
よく買えたな
レジに持っていくだけで恥ずかしいのに KAZUYAはともかく竹田は著書では多少まともなことを言ってるのではないかと淡い期待を持ったけどそんなものか
教えてくれてありがとう
一応批判の為に目を通すけどウヨ界隈で読むに値する本ってほぼ存在しないで
『天皇と民の大嘗祭』の高森明勅は神道人らしく比較的読ませる稀有な存在やったけど
高森も水島聡とのウヨゲバで界隈から追い出されたしな
前スレで指摘されとったけど阪本是丸がKAZUYA・千葉麗子・杉田水脈あたりのゴミと等価に扱われてしまうのが今のウヨ界隈
プロ野球選手と商店街のおっさんが同じ草野球の試合に出てる感じや
かつてはまともな研究者でもウヨ界隈で重宝されたら
途端に劣化するのはよくあることや
古田博司もそうやし鄭大均も初期の方がクオリティは高い
ウヨというか保守論壇で読める本はほんまにレジェンドクラスくらいやで
『東アジアの思想風景』の頃の古田や『韓国のナショナリズム』の頃の鄭は読ませたけどあっという間に劣化したやね
奇しくも二冊とも版元が岩波やが
保守論壇って昔からビジネス化してて自民党やウヨ親父転がして食う業界やから手を抜く悪癖が身につくんやと思うわ
編集者の質も低いしな
翻って人権系出版社で有名なA石書店なんて「ロクに原稿料や印税払わない左翼ゴロ」って悪口を書き手から何回か聞いたことあるけど
逆に言えばそれだけ売れてないってことやからな
明石書店そんなとこやったんか
エリアスタディーズとか明石ライブラリーとか
出してる本のレベルは極上やのにな
>>45
小さい出版社やしね明石
知り合いがエリアスタディーズの中の一章(一冊五十章あるとはいえ)書いてたけどほぼタダ働きやって言うてたわ
とある学者の個人選集を編集した人は「名誉ある仕事とはいえ明石がくれた金は仕事量に全く見合わない額だった」って笑い話にしとったなあ… 神田に八木書店という取次兼古書店があるんやけど本社の地下一階がゾッキ本(バーゲンセール本)の業者向け売り場なんよ
一時期そこに大量に明石書店の本が並んでて「この在庫処分の仕方って明石の経営状態ヤバいんじゃないの?」って噂されてたら
労使紛争が話題になって東京ユニオンが出てきたのは覚えてるわ
社長の労組潰しに対して著者たちが組合を支援したのも大きかったな
KAZUYA竹田ときたが百田尚樹はどうなん?
パッパが百田の「雑談力」とかいう本買ってたが
読んだのだと自費出発の話の本と永遠のゼロは面白かったけどね
百田はさすがに竹田やKAZUYAに比べたら多少はマシやけど「こいつの本じゃなくていいよな」ってのが多いわ
『永遠の0』→柳田邦男『零式戦闘機』や坂井三郎『大空のサムライ』読んだ方がええやん
『海賊と呼ばれた男』→橘川武郎『出光佐三―黄金の奴隷たるなかれ』読めばええやん
『殉愛』→嘘はアカンし角岡伸彦『ゆめいらんかね―やしきたかじん伝』のほうが面白いやん
『カエルの楽園』→ディストピア小説なら『1984』『収容所群島』『高い城の男』があるのにこんなん駄作読む必要ないんちゃう
読後感こんな感じ
ワイ的にはエンタメ作家としては並み以上には読ませる枠やな
殉愛とかかえるの国とか本人の主張きつかったり
ノンフィクション系は軒並みうんこ&うんこや
古谷経衡がネトウヨはネトウヨ本買っても積むだけで表紙以外読まない言うてたな
そら元はまともな論客でもそんな市場ばかり相手してたら劣化するわ
だから売れとるわけやからな
それと右翼団体がまとめて買う場合もあるやろ
ネトウヨ系かどうか微妙やけど井沢元彦はまぁまぁ面白かったで
岩波や日教組批判はあれやけど宮内庁とかの官僚っぷりもちゃんと批判してるのが良かったわ
逆説の日本史も小説として読むなら面白かったかな
ケガレの話がたくさん出てきて食傷気味になるけど
愛知県出身には呉智英、井沢元彦、佐々木俊尚、江川達也等、変なのしかいない
愛知県民として嫌になってくる
まともなのは城山三郎くらいか
井沢はなんだかんだプロの小説家やからね
そら読み物としてはウヨ界隈オンリーの雑魚とは比べ物にならん
ただ言うとおり逆説の日本史とかあれは伝奇フィクションとして読むべきやし
フィクションとしてもあまりに同じ主張繰り返しでくどいんやな
ネトウヨがよく農学者の佐藤洋一郎の名前出して「日本のイネは朝鮮半島経由じゃない!」って暴れるんやけど
『稲とはどんな植物か』『稲の日本史』を読んでみたら佐藤は確かにイネの多元的な起源を主張してはいるんだが全然ネトウヨ的な議論じゃなかったンゴ
佐藤の主張は今西学派の中尾佐助や佐々木高明ら「照葉樹林文化論」に影響を受けてて陸稲や焼畑を例に日本の農業文化の複合的多元性を称揚しとるんや
むしろコネトウヨ的な文化のホモジェニティを全否定する議論なんよ
なぜこんな学者の主張をネトウヨが使ってるのか本当に謎
サイード使って日帝擁護してた東亜のクソコテIkhもそうやけどネトウヨってまともに本読めないんか…?
ド・マンやトドロフ的な「誤読」の可能性なんて次元の話やなくて単にアホの知ったかぶりからなあ・・・
ションベンライフルのハイエク論といい
本に自分の主張を補強してくれる道具としての価値しか見てないし
道具として以上の高度な理解ができないからな
そもそもikhもションも当該の本を読んでない気がするんやけどどうやろ?
「〇〇は反日学者」とかで切り捨てて読まないのがネトウヨによくある知的怠惰やし
その点ここの住民は批判のためにネトウヨ本読んでみたり難解な本読んで歯が立たなかった時にアドバイス求めたりと健全やと思うで
初代スレの「田邉元難しいから助けてクレメンス」とか前スレの「廣松渉難しいから助けてクレイトンカーショウ」とかの流れ読んでて面白かったわ
ションライは人権スレで散々弄られて芦部憲法(第4版)の該当ページを示しとったんやけど
ちゃんと全体の内容が分かってたらあんなガバガバ理論は出てこないと思うんや
読んだけど理解してないんか目次見て関係ありそうな章を抜き出しただけで読んでないんかは分からんが
ションベンライフルはゾルゲ事件・ハイエク・芦部憲法と色々手を出して馬鹿にされてたけど
芦部憲法が一番意味不明やったな
あれはディスレクシアの一種なんやなかろうか?
憲法で思いだしたが宮澤俊義門下の奥平康弘ってガチ法学徒からはどういう扱いなんやろか?
『治安維持法小史』『『「萬世一系」の研究―「皇室典範的なるもの」への視座』』はすんごい面白かったンゴ
御本人はアカデミズムからちょっと距離を置いた人みたいやが
上の方でパフォーマンスアートの話あるけど現代アート観賞のための良い本って何かないやろか?
恥ずかしながら椹木野衣くらいしか読んだことないんや
だから村上隆とかカオスラウンジ騒動とかろくでなし子事件とかようわからんかったのよ
現代のキュレーション手法ってのもよくわからんし…
奇しくも『美術手帖』の先月号がパフォーマンス特集やで
キュレーションなら長谷川祐子って人の著書がわかりやすい
ワイはポコチンついとるけど『女の子のための現代アート入門ーMOTコレクションを中心に』(淡交社)は読みやすかったわ
ただ現代のアート界隈は批評理論に依り過ぎてる気がするで
パフォーマンスアートなら送り手も受け手もジュディス・バトラーのパフォーマンス理論知ってないといけない状況ってどうなんかと
土方巽や大野一雄の現代舞踏は小難しい理論知らなくても楽しめたのに
ニキらすごいな
ワイは死んだ作家の本しか読まんことにしとるからさっぱりやわ
逆に凄い縛りやんけ
古典しか読まへん言うことの言い換えやろうけど草生えた
法学徒にとっての奥平康弘の評価はワイも聴いてみたいな🤔
鈴木安蔵みたいに法学の外で評価されてる印象があるが
前スレの弁護士ニキまだおらんかな😘
実務家は奥平康弘どう?って聞かれても、趣味で憲法勉強してる人でもなければ「昔の大家」ぐらいのイメージしかないんちゃうかな
そもそも憲法自体が仕事で問題になるケースも少ないし (「憲法論になったらすでに負けている」なんて出所不明のことわざがあるぐらい)
最晩年の奥平と共著出してた若手の木村草太なんか今売れっ子やけど
多方面語れるからか憲法学者ってメディア露出多いやね
ワイは憲法2回落として三回目でようやくAとれたわ
その
その時の教授が戦時の人だったから熱量がすごくて楽しかったンゴ
ワイは民商税法みたいな具体的なものしかできひんから、憲法を初めとした抽象的なものを語れる人は羨ましいンゴねぇ
一流の専門家の講義受けられる大学時代ってほんと恵まれてたんやなあと社会人になってから思う
ワイも学生時代もっといろんな講義受けときゃよかったと後悔しとる
同じこと考えて出身校にたまに潜って授業聞いてるけど、学部だと良い講義ってやっぱ少数やで
高名な先生でも講義に時間と労力割く人でないとあんまり
本読んでて分からんところを質問したりできるのはいいけどな
石川健治って東大主席で憲法ニキにとってはカリスマ的存在らしいがどう凄いんや?
反知性主義ネトウヨのワイにとってはよくいる理想論左翼にしか見えんで
改憲論争では井上達夫の方に圧倒的に理があるように感じる
井上も石川もすごいキャリアやけど殊に石川に関しては旧制学士助手制度出身の超エリートやからね
あと井上は碧海純一門下の法哲学専攻だから憲法学の石川とは同じ法学者でもちょっと領域違うんやないかな
>>79
はえ〜学士助手といえば木村草太もそうやったんか
木村って思いつきで適当なことばっかり言ってる印象で正直バカにしとったわ 井上みたいに外部からやとラディカルに批判できるけど石川みたいに内部からはなかなか難しいやね
良く言えば自由やけど悪く言えば無責任な批判にもなる訳で
国際政治学の篠田英朗や伊勢崎賢治なんかもリベラルとして外部から憲法学批判してたけど憲法学界隈からは基本相手にされとらんかった
難しい問題やな
>>81
よく法哲学畑の学者は憲法学より保守的と言われるけど
憲法学が教条的というか護憲という目的がまずあってそこに理論を後付してるのに対して法哲学の立場からはメタな批判できるからそう見えるだけやろな >>80
学士助手はやっぱりちょっと別格やね
研究者としてだけやなくて大平・中曽根政権のブレーンだった佐藤誠三郎や東大総長の佐々木毅のように出世の仕方もすごい
木村も将棋好きの面白あんちゃんって枠だけど本質的には超エリート
同期たちが修論やTAやってた時期に木村はもうポストに就いていたわけで・・・ ただ井上と篠田を同じ批判者として扱うのは無理やね
井上はあくまで法哲学者として政治学・憲法学者と論争しとるから私生活では一緒に飲みに行ったりしとるが篠田はただの中傷やろ
ブログひどすぎて引いたわ
伊勢崎は「ワイは所詮は紛争屋やで」って元国連職員の実務家のポジションから発言しとるけど
篠田って「判例の暗記しかしない憲法学wwwww」「おらおら憲法学レスおせーぞwwww」っていうチンフェ流喧嘩術と藁人形論法やっとるからなあ
水島朝穂が篠田を「法学を一からやれやニワカ」って切り捨てたのも致し方ないんちゃう
伊勢崎はDDR(武装解除)の実際の手順とかISAF(国際治安支援部隊)の編成の現実とか現場の具体的な話するから面白いとは思うンゴ
篠田はなあ…「国際貢献の現場も知らない憲法学」って難癖はまんまチンフェの進学校/進学校への態度では?
アゴラ()で池田ノビー()と篠田がお互いを褒めあってるけどあんなんチンフェと福貫がJで馴れ合ってたのと同じレベル
ノビーの丸山眞男批判()が画期的やったらしいで篠田にとっては…
篠田は一応専門ではガチの俊英なんやけどな
せやからでたらめな憲法学批判し出したときは頭抱えたわ
なんで突然とち狂ったんやと思ったらノビーラインやったんか
やっぱり外部から批判するにしても井上達夫みたいに法哲学の素養があると違うやね
長谷部恭男なんかも法哲学的な基礎があるから
憲法学内部からラディカルな問い直しができるんやから
青年時代にカンボジアPKOに参加した経験から平和構築研究に進んだ実直な人やったはずなんやけど
自民清和会と付き合い始めた今の篠田はなんかうさん臭くなったな
政権の安全保障政策に関わる北岡伸一ポジになりたいんかねぇ
でも北岡ほどのエリートではないしな
坂本義和の孫弟子が自民のホステスに成り下がった三浦瑠麗みたいになりそう
ここはハングル板なので、朝鮮半島に関係のない話は板違いです。
右翼文化人(文化的ではないが)評論面白いからもっとやって
伊勢崎賢治がメディアに名前が売れるようになったきっかけは
民主党代表時代の小沢一郎が岩波の『世界』に「自衛隊をISAFに参加せるべし」っていう趣旨で寄稿した論文
「今こそ国際安全保障の原則確立を」に対して伊勢崎が具体的かつ詳細に批判したことやったはず
小沢一郎の国連中心主義の「国際貢献」論のベースは『日本改造計画』の安全保障部門のゴーストライターやった北岡伸一に影響されたものやね
既存の法律学・哲学を一通り(哲学に関しても専門の哲学者すら顔負けなレベルで)押さえつつ「自衛隊存置を肯定している」護憲派の矛盾を弾劾しとる(逆にガンジー的な非武装抵抗主義の護憲派は攻撃していない)井上達夫と
ただ東大コンプ丸出しでネトウヨレベルのガバガバ憲法談義と個人中傷展開しとる篠田英朗を同一視するのは流石にNG
ほんまちくま新書は何がしたいんや
>>93
筑摩は基本的には良質やけど時折ガイガイムーブで変な本出すからね
八木秀次の『反「人権」宣言』とかいう電波本もちくま新書やったな… 倉山上念って中川八洋の質の悪いエピゴーネンでしょ
憲法理論、皇室問題、歴史問題まで中川の丸パクリで継ぎ接ぎしただけ
中川の全方位噛みつき芸を凡人が真似するとああなるという良い見本
そもそも中川の発狂芸と全方位噛みつきスタイルは東大→官僚→スタンフォード→筑波大名誉教授の超エリートが孤立無援でやってるから映えるんであって
中央大卒の低学歴がクソウヨ論壇に追従しながらやってもただただみっともないだけ
>>42
展転社から出た本だね、あれはよかった
高森さんはテレビによく出るようになったからチャンネル桜と縁が切れてよかったと思う
同じ展転社から出てた本なのだが里見岸雄の「天皇とは何か?」をお勧めしたい
なかなか手に入らないけど、天皇を一から学ぶ上で最適な教科書になると思う
最後の方で女系天皇を肯定しているが、高森を
里見と重ね合わせて見ていたよ 篠田英朗はそれこそ佐藤誠三郎や北岡伸一みたいに権力と寝たいんちゃうか
今は八木秀次みたいな三流学者でも政権ブレーンになれる時代やからな
里見岸雄と里見国体学っていうのは独特で近代日蓮主義・社会主義・ベルグソン哲学が混然一体となった里見オリジナルの右翼思想やからなあ
折口信夫の折口民俗学みたいなもんで結構難解
文部省の公式見解である『国体の本義』(1937)や教学刷新評議会の筧克彦みたいな政府の国体論より里見のそれはかなり分かりにくいンゴ
里見系の右翼団体が日本国体学会とかいう集まり続けてるけどあんまり元気ないみたいやね…
昆野伸幸『近代日本の国体論ー〈皇国史観〉再考』(ぺりかん社)という思想史研究の本があるけど
その中でも平泉澄や大川周明や文部官僚の国体論に比べて里見岸雄は扱いが大きくないな
里見は風変わりで面白い思想家だとは思うけど
これマジ?5500円出して小川榮太郎の小林秀雄論なんて読むよりその金で小林本人の著作を文庫で数冊読んだ方がええやろ
師匠の長谷川三千子もそうだがホンマしょーもないなコイツ
247 名前:番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイ 9f0d-Ai3y)[] 投稿日:2018/09/19(水) 16:10:42.63 ID:Y9if1WDt0
https://www.gentosha.co.jp/book/b9124.html
図書館で小川榮太郎の小林秀雄論借りてみたけどひどい出来だったよ
大学の文藝サークルの同人誌みたいな中身
その癖安倍友だからお仲間の見城徹の幻冬舎からすんごい豪華な装丁で出てた
こんなもん5500円出して買ったのは自民党のセンセイ方だろうな ノビーの『丸山眞男と戦後日本の国体』読んだ奴おる?
流石に小川よりはマシやろと思うが読んだニキおったら感想聞かせてほしい
>>101
立ち読みでバーッって読んだけどいつものノビーの駄本やったで
いまどき丸山眞男信者なんてそこまで多くないのにストローマン論法でノビーが論破()してるだけ
ましてや丸山批判なんて東大全共闘・カルチュラルスタディーズの国民国家批判と左翼が散々やってきたのに
ノビーの脳内では戦前の講座派マルクス主義・丸山学派・戦後新左翼が全部同じらしい
やっぱアホやでノビー… 中島岳志ってどういう扱いなんや?
今回新潮45に寄稿した松浦大吾のお友達やが
>>102
サンガツやで
やっぱりいつものノビーやったか
>>103
小林よしのり如きに論破された西部の腰巾着やろ
「本当の保守なら〜」論法が好きな左派には受けがええんちゃうか そういやパル判事論争の時に負けとったな
サンガツ
『親鸞と日本主義』は読み物としては面白かったから聞いてみたかったんや
それと松浦大吾の名前出したのは新潮45にゲイ当事者が寄稿しとるのが面白いと思ったからやな
Twitterで自分以外を切り捨てにかかっててアレやが
>>103
京大ASAFAS出身のインド研究者としては微妙だったんやけど論壇で売れっ子になって巻き返したタイプの人やな
『中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義』っていうR・B・ボースの評伝で売れた
今もインド研究者としては評価は高くないンゴ
本人もそれ分かってるからか近年はインドやヒンドゥー教については論じないやね 保守系の丸山眞男批判って基本的に『現代政治の思想と行動』に代表される戦後初期の丸山眞男批判ばっかりよな
あんなの吉本隆明の丸山批判の焼き直しやん…もうお腹いっぱいやで
子安宣邦みたいに丸山思想史学全体を批判するのとか読んだことないわ
>>99
そんものなのか
戦前のミリオンセラー作家だし、戦後は三笠宮にも元号の件で直接意見していたし
軍部に睨まれたのがいけんかったのかね ノビーってどの層が買ってるんやろ?😲
まともな読書人やアカデミシャンからは馬鹿にされてるし
ビジウヨと言うにはやや過激さが足りない気が😓
ネットにたまにいる変なIT系の人け?🤔
ビジウヨと言うほどの過激さがないからこそ自己啓発本やビジネス書の延長で読むライト層がおるんやない?
既存の権威っぽいものをズバズバ切ってくれるように見えるもんやから
お手軽に知った風な口をききたい人に売れるんやろ
そういう心性はネットde真実なガチのネトウヨとも通底するもんがありそうやな
>>110
サンガツなるほどなあ
エセリバタリアンやから反権威主義のポーズとるもんなノビー🤔
その癖自分も東大とNHKの話をするのが好きな権威主義者なんやが😭 坂井豊貴『社会選択理論への招待ー投票と多数決の科学』を読んでるけどおもろいな
集団の意思決定をこうやってメタに考える分野もあるんやね
>>96
中川の新刊がヒカルランドから出ると聞いて笑った ノビーの「何か書いているようで何も書いていない」感はSFC出身者っぽさを感じるで
本人のアイデンティティは東大とNHKやろうけども
鈴木涼美や古市賢寿あたりもそうやけどSFC出身者に共通しとる「きちんと自分の専攻を抑えていない薄っぺらさ」を感じてまう
もちろんSFCは領域横断を売りにした学部ではあるけどもなんだかな…
sci hubって日本語論文とかも読めるわけ?
どうやって使うのか分からん
哲学研究とか東洋研究の読めないやつが読みたいのだけど
基本的には英語圏の有料サーバーを突破するためのものやから日本語のものはないはずやで
というか日本語で手に入りにくい論文ってほとんどないしな…
国立国会図書館に郵送複写依頼すれば実費のみで送ってくれるで
経済的な理由や国内の検閲体制でアクセスが難しい地域の人間は別にして
先進国の人間はこの手のものは使うべきではないと思うンゴ…
細谷雄一の戦後史の解放シリーズってどうなんや?
今朝の日経に載ってた『II 自主独立とは何か 前編: 敗戦から日本国憲法制定まで』の書評(待鳥聡史)見て気になったんや
ちょうど『I 歴史認識とは何か―日露戦争からアジア太平洋戦争まで―』の電子版がセール中なんやが他の巻含めて買う価値ある?
その本は未読やけど細谷の専門である現代イギリス外交に関しては真っ当やな
労働党政権でありながら有志連合に参加したトニー・ブレアの外交を分析した『倫理的な戦争』は面白かった
細谷は北岡伸一門下やなかったかな
「ニューレーバー」「第三の道」を名乗ったブレア政権のブレーンだったのがアンソニー・ギデンズやけど
理論社会学やりながら国政のブレーンになってたギデンズはやっぱり偉大やな
「再帰的近代」「親密性」あたりは非社会学徒の人間でも知ってるギデンズ用語やし…
今第5版まで出てる『社会学』が教科書としてずっと定番なのも凄い
ギデンズはルーマンとかベックほどキャッチーな雰囲気はないけど
教科書書いてるだけあって安定感とバランス力高い感じするわ
ルーマンのオートポイエーシス理論はすっげぇわかりにくいゾ〜…
ギデンズの再帰的近代やバウマンのリキッドモダニティの元ネタになってるけど
パーソンズやギデンズは読みやすいのにその中間世代にいるルーマンが難しいゾね
パーソンズのAGIL理論くらいまでは公務員試験の社会学の科目に出てくるんやな
受験対策してる友達に参考書見せてもらって驚いた記憶があるで
パーソンズやルーマンは宮台真司がやたらと褒めとったな
まあ宮台自身がルーマン研究して博論書いとったからね
権力の予期理論とかの頃やね
論壇学者の大半に言えることやが
宮台も予期理論とかサブカルチャー神話解体の頃が一番充実してて
売れっ子になるにつれ劣化したタイプやな
宮台ゼミからそれなりに門下生が育ってる分学務は手を抜いてないとは思うんやけど著作はやっぱり初期の方がええわね
当時事実婚だった速水由紀子と一緒に出してた『性の自己決定原論』なんかもセックスワーキングを真面目に論じてて面白かったが
メディアと社会学者の仲の良さってやたら目立つけど
思えば戦前の新明正道に戦後の清水幾太郎に加藤秀俊と
昔からメディア受けする学問やったな
『武士道』って海外ではどういう評価されてるんや?って思ってネット検索してもネトウヨ系海外の反応まとめしか出てこないんやが
実際のところどうなんか詳しい人おらんか?
研究者とかの評価は知らんが、Amazon.comで付いてるレビューはほとんど好意的やな
岡倉天心の『茶の本』や鈴木大拙の『禅』と同様に「当時珍しい英語による日本文化論」って程度の扱いやな本来は
そもそも「武士道がキリスト教道徳に比肩しうる」って主張は新渡戸の創作みたいなもんやし
歴史的存在としての「武士道」は山鹿素行や中江藤樹といった儒学者に主張されたような
士大夫的・官僚的な道徳の「士道」に対置されるいささか野蛮な戦国の遺風を指してたんや
具体的には『雑兵物語』『葉隠』『甲陽軍鑑』に書かれたような武人としての精神やな
だけど新渡戸の言う武士道ってのは前者の士道と後者の武士道を意図的に混ぜたヘンな主張になっとる
三島由紀夫や葦津珍彦みたいな右翼が評価したのは本来の戦闘者の精神としての武士道やね
同じく右翼的な学者ではあるが菅野覚明に『武士道の逆襲』(講談社現代新書)という本があるので興味があれば…
三島が自決しないであさま山荘事件とか連続企業爆破事件の論評を書く未来が見てみたかったわ
鈴木邦男みたく東アジア反日武装戦線を一定の評価しそうやが
パレスチナに飛んだ日本赤軍や市民社会に潜伏して戦った東アジア反日武装戦線に比べると連合赤軍ってどうも陰惨で人気ないやね
ルポライターの松下竜一は現に『怒りていう逃亡にはあらず』で日本赤軍を書いて
『狼煙を見よ』で東アジア反日武装戦線を書いたけど連赤には言及しとらんかったはずやし
『「彼女たち」の連合赤軍―サブカルチャーと戦後民主主義』で大塚英志が書いた永田洋子論は面白かったけど
中東の自爆テロが元々はカミカゼ的な発想を持ち込んだ
赤軍とかの左派テロリズムの影響ってなんか聞いたことあるな
加藤朗の「テロ 現代暴力論」やったかな
東アジア反日武装戦線自体連合赤軍のアンチテーゼみたいな側面あるしな
ただしアイヌ革命論掲げてテロ活動したからアイヌの和人へのイメージ悪くなった側面も少なくなさそう
東アジア反日武装戦線の教本『腹腹時計』の復刻版が新宿のミニコミ書店模索舎で売ってたから買って読んだけど
正直テロリズムとしては連合赤軍よりはるかに洗練されてて恐ろしいよな
オルグはするな・カンパはしないで働け・市民社会に溶け込め・目立つな・近隣住民とも付き合え…って細やかな方法論に比べると
銃砲店襲って武器かき集めたろ!武装キャンプしたろ!って連赤は幼稚な冒険主義に見えてまう
>>136
大森死刑囚なんか当のアイヌ数人に囲まれて「お前たちの活動は迷惑だ」と言われたらしいね >130
新渡戸の武士道は国内では津田左右吉が『武士道の淵源について』っていう論考でクソミソに貶してた
最近では菅野覚明が『よみがえる武士道』で批判してたな
まあ、武士道といっても鎌倉のヤンキー武士道から戦国の個人自営戦闘業者武士道を経て江戸時代のサラリーマン武士道に至るわけでどの時代の武士道を指してるかによって全然違うよね
喧嘩両成敗の誕生に載ってる室町武士すこ
酔っ払いまみれですぐ喧嘩起こしてるの草
津田左右吉は岩波文庫に入ってる『文学に現はれたるわが国民思想の研究』でも「三河物語」「太閤軍記」あたりを例に
新渡戸武士道を批判しとったな
逆に武士の貴族化なら公家みたいな家職でもないのに学問を愛した高級武士たちやな
幕閣中枢にいながら文人政治家として有名だった荻生徂徠・新井白石・松平定信
近世随筆の名作である『甲子夜話』を書いた平戸藩主の松浦静山
本草学や医学に関心が高く自ら研究した福岡藩主の黒田斉清や富山藩主の前田利保
『甲子夜話』はクッソ大著やけど全部翻刻されて平凡社東洋文庫に入ってるからオススメやで
新渡戸武士道は江戸しぐさと同レベルの捏造やってよく言われるけども
それでも道徳規範として一定の有用性があるなら現代に活かしてもええんちゃうかとワイは思うんやがいかんのか
『腹腹時計』はネットにPDF落ちてるけど五全協の武装闘争時代に中核自衛隊が使ってたマニュアル『球根栽培法』は何故かKindleで売ってるな
秘密出版物で著作権確認できないから勝手に売ってるんやろな
>>142
「嘘をついてはいけない」ということを教えるのに嘘の書籍を使うのは倫理的に間違っているのではないか 武士道はよう知らんけど江戸しぐさに関して言うなら
捏造歴史エピソードにしかオリジナリティないんやないけ?
その部分を除いたらよくあるマナー集みたいなもんやろ
小島毅が『近代日本の陽明学』で書いてたけど新渡戸武士道はプロテスタントと陽明学が融合した倫理やからなあ…
日本オリジナルの倫理思想かって言われるとちょっと疑問やな
新渡戸がアメリカで「日本にはキリスト教的規範がない」と言われて悔しかったので「に、日本には武士道があるし!」とでっち上げたのが新渡戸の『武士道』
そもそも新渡戸は洋式教育しか受けてない農政学者なので武士の振る舞いや思想についてほとんど知らなかったのね
でそんな新渡戸が資料とかないアメリカで想像で作り上げたのがあの武士道
そりゃトンチンカンなものになるよ
旧制一高の教師時代に内村鑑三の聖書研究会を学生に宣伝したら
そこから内村鑑三・南原繁・岩波茂雄が出てきたのはすごいと思う(小学生並の感想)
安倍能成『岩波茂雄伝』にいわく岩波は藤村操みたいな明治の典型的「煩悶青年」やったから
内村鑑三の無教会キリスト主義や近角常観の近代親鸞主義といった宗教に触れたみたいやね
一高のクリスチャン人脈はすごいやね、三谷隆正とか矢内原伊作とかに至るまで……
岩波文庫のベルクソン『創造的進化』の訳者の真方敬道も矢内原と同じで、旧制一高で理科だったのが聖書研究会きっかけで哲学に方向転換しとるんやな
(矢内原は京大、真方は東北大)
そこでパスカルをやるのにフランス哲学のできるのが河野与一しかおらんかったんで、そのまま古代中世哲学の後任に育て上げられるとちう
真方の本は博士論文を中心にまとめた『中世個体論研究』のほかは遺稿集の『キリスト教と異教文化の間』しかないけど(どちらも南窓社)
田中小実昌が『創造的進化』の訳文と訳者解説を褒めたのをきっかけに遺族から後者を送られて書評しとった
真方のことは他に木田元も、東北大では厳しく接されたけど訳文はいいとか書いてるンゴ
あとは東北大退官後に勤めた東京女子大で教えた劇作家の如月小春も真方について回想文を書いてるな
矢内原忠雄は東大で一番怖い先生だったらしいが、その矢内原が「内村鑑三先生より怖い先生はいなかった」って言ってたエピソードすこ
江戸しぐさは叩かれるのに武士道は叩かれないのは何故?
既成事実化されてからどれだけ時間が経ったか、それだけの違いやね
ここに保守の言う「時効」原理の欠陥があるわな
保守は設計主義を批判して人間の長い年月の営みの中で発展してきた自生的秩序を重んずると言うけども
その時効の秩序とやらもある時点で誰か特定の人間が設計したものに過ぎないんちゃうんかと
秩序の正統性の観点からその由来が設計によるもんか否かを問うてるんやなくて
それで社会が上手く回るかいう実利的な観点から
新規設計するよりある程度実績あるもんの方がええやろって考え方なんやないの?
実際に保守主義者が伝統伝統言うときは正統性を主張してるだけにも見えるけど…
ムーミン谷読んだんだ😄
今読むとまた味わいがあるんだ😭
そうなると保守主義とプラグマティズムがどこまで変わるかみたいな話になるわな
リチャード・ローティなんかはプラグマティズムとリベラリズムとナショナリズムを
独特のやり方で混ぜ合わせてるけどあれはあれで一貫性はあると思う
普通の日本人なら偉大な思想家のKAZUYAさんの本は必読やな
>>154
子ども向けの本とか絵本とか改めて読むと良いよね クソコラのおもちゃにされててわろてまうけど
「百万回生きた猫」はほんまぐう名作
佐野洋子はエッセイも全部おもろいやで
絵本でおすすめなのは「ノラネコぐんだん」シリーズかな
絵も可愛いし悪いことをしてごめんなさいで終わりじゃなくてその後働かされるシーンまであるから子どもに読んでもらいたい
勉強で疲れたときに絵本を読むと心が洗われる気がする
>>157
ムーミンパパが孤児院から脱走して荒れ地で初めて迎えた自由な「わたしだけの朝」とか
その次の日、森の中でむかえた朝、日差しが降り注ぐ美しい朝に、ムーミンパパが感動のあまりに、生まれてはじめて自分の家を建てたいと思うとか
もうなんか泣けてくるんだよなあ😭 児童文学ならエンデのMOMOも今読むとまた心に来るものがあるな
会話文以外は平易なドイツ語やから大学の二外や三四外でドイツ語取ってたニキは原典で読むのもええで
ドイツの中学教科書版が解説も充実しとっておすすめやわ
エンデはもう出てるから置いといて、
11ぴきのねこシリーズは子供のころ大好きだった記憶ある
ワイは『ドリトル先生シリーズ』で図書館に行く習慣が身についたんや
読書の楽しさを教えてくれた小2の担任の後藤先生にはいまだに感謝しとる
読書の原点は江戸川乱歩の『時計塔の秘密』です(小声)
最初に読んだ本はタミヤ模型の社長が書いた『田宮模型の仕事』だったなぁ
社員を大事にしてモノづくりに励む、みたいな今から見ると理想郷みたいな世界のお話だったな
エンデ読める年・理解力なら
ゲド戦記やナルニア、ハリポタも読めるよね
この辺は児童向けSF文庫みたいなのも良作多くて幸せだよなー
一番本読むのが楽しかった時期だと思う
メディア学者の佐藤卓巳にいわく
戦後の岩波が児童書出版に積極的に関わるようになった経緯には
講談社に独占されていた農村部・女性・子供の読者層を獲得するために小林勇と吉野源三郎が石井桃子を岩波に招聘したことが大きいそうや
『プー横丁にたった家』を日本で最初に翻訳したのも石井桃子やし
プニキで遊んでるJ民は石井桃子に感謝せなアカンな
「八月の砲声」を聞いた日本人って本が凄くおもろかった
後半のほうにはドイツで拘束された日本人医師・植村尚清の記録があるんやが、それが特に面白かったで
監獄や収容所には他国の人間も多く捕らえられとって、その人たちと励まし合いながら生活していく様がよく描かれとる
監獄内で植村がヘル・ドクターってよばれるようになったのには草生えた
民具研究・民俗学・人類学の分野になっちゃうけど法政大学出版局の『ものと人間の文化史』シリーズ好きやな
同じ版元の叢書ウニベルシタスに比べると地味な印象強いけど
この前出た『和紙植物』もよかったわ
春の院試を受けるんやが日本語学のおすすめ参考書教えてクレメンス
秋は一年の時の必修科目の教科書引っ張り出して挑んだら爆死した
日本語学言うても日本語研究史から日本語教育まで幅広いからなあ
院試の為に言語学・研究史・日本語教育まで幅広く専門用語を抑えるって意味では「日本語教育能力検定試験」の参考書とかええんちゃうか
ヒューマンアカデミー『日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド』(翔泳社)とか
日本語研究史についての面白い読み物なら
イ・ヨンスク『「国語」という思想―近代日本の言語認識』(岩波現代文庫)
安田敏朗『「国語」の近代史―帝国日本と国語学者たち』(中公新書)
あたりがオススメやな
上田万年あたりから始まる近代日本の国語学について批判的に学べるで
>171
バーバラタックマンの『八月の砲声』はクッソ厚いけど面白い本やった
アレを日本人の視点で描いた本なんやな
読んでみよう
「詞と辞」の時枝文法や言語過程説やソシュール批判が正しいかどうかは別にして
10年くらい前に時枝誠記の主要著作である『国語学原論』『国語学原論続編』『国語学史』が岩波文庫に入ったんで
せっかく日本語学学んでるなら一度チャレンジしてみてはどうやろか
やーやー我こそは名をば日本国に聞こえさせ給える鎮西滅鮮大将の平二輔唯清にあるぞ
朝鮮板にて反日的分子が暴れんと聞きて天下に御名をば馳せさせ給わる旭日大将軍は平晋三大臣の御名誉をば守り奉らんとてここへ参れり
国語学史の中に含まれるんやろうけど近世国学は面白いな
前スレでも宣長の『うひ山ふみ』を挙げていた人がいたけどあれは近世の本とは思えないほど学問への姿勢をよく説いているわ
「晩学の人も、つとめはげめば、思ひの外功をなすことあり、又暇のなき人も、思ひの外、いとま多き人よりも、功をなすもの也。
されば才のともしきや、学ぶことの晩きや、暇のなきやによりて、思ひくづをれて、止ることなかれ。とてもかくても、つとめだにすれば、出来るものと心得べし。」
宣長すごいと思うけど上田秋成との論争はちょっと……という感じやった
秋成は雨月物語も春雨物語もクッソ面白いし和歌もいいのが多い
近世の歌人ってほとんど顧みられへんけど秋成はかなりレベル高いと思うで
少し前くらいから大川周明の本が平積みになってるけどどの層が読んでるんだろう
安藤礼二の『神々の闘争 折口信夫論』内の「イスラーム天皇制」も大川周明のイスラム研究と折口信夫のミコトモチ論をくっつけた主張やったな🤔
戦前の慶應で折口信夫と大川周明が同じ時期に教職にあって井筒俊彦は両方の影響を受けたとか😎
イスラム研究っちゅうと池内紀の息子の池内恵はどうなんやろ?
小谷野あっくんが褒めてたんでなんか胡散臭く見えた
井筒俊彦について論じてたよな
リベラルへの逆張り意識が強すぎるけど基本は有能やで
池内恵の言いたいことはわかるんやけど
故・大塚和夫みたいにイスラム圏をフィールドワークする人類学者がごく当たり前にいる現代にそれを言っても…って気がしないでもない
イスラム教に甘い日本リベラルの欺瞞を突いたからこそ小谷野敦は喜んだんやろうけどなんだかな
ハサン中田考はトンデモ扱いされやすいけど『イスラームのロジック』を読むとむしろ真っ当なイスラム復興主義者に思えてくるから不思議や
タラル・アサドが主張したようにイスラム教さんサイドからすると「世俗」「近代」というカテゴリーは必ずしも盤石なものとは言い難いやね
大川周明って相当変わり者じゃね?
儒教からはじまって、キリスト→マルクス→西洋哲学→インド哲学→亜細亜主義→イスラム
現代にも突然思想が180度変わる文化人は稀にいるけどここまで転々とするのは聞いたことないよ
真理の飽くなき追求からなのか
頭山満の永久革命論
井上日召の近代日蓮主義
北一輝の国家社会主義
大川周明のアジア主義
権藤成卿の農本主義
原理日本社の反知性主義
日本浪漫派のアイロニズム
戦前の右翼思想はバラエティに富んでいて意外と面白い
権力べったりで体制の礼賛しかしない現代のクソウヨどもとは一味も二味も違うンゴ
書肆心水って元藤原書店の編集者が立ち上げた出版社みたいやけど
戦前右翼の著作の復刊とかイスラム教研究の著作物出してて面白いな
山崎望編 『奇妙なナショナリズムの時代―排外主義に抗して』(岩波書店、2015)に載ってた伊藤昌亮「ネット右翼とは何か」を読んだんやけど
著者が様々な文献を引っ張ってきてる労作とはいえあまり上手くいってなかったンゴ
ネトウヨって系譜的には雑種やから思想史的に位置づけるのは難しいんやな
宇野重規の「保守主義とは何か」を自称保守のネトウヨに読んでほしい
宇野の受け売りでバークのリベラルな側面ばかり強調して「本当の保守とは〜」論法でネトウヨにマウントする左翼もそろそろ見飽きた 芸がない
今上天皇の平和主義的な信念に反発するネトウヨに対して「ネトウヨは天皇を全く尊敬していない」と指摘する左翼が
同様に天皇に対する尊敬など微塵もないし普段は天皇制廃止を唱えているように
本心はバークに対して微塵も共感などしていない左翼がバークの名を借りて「お前は本当の保守ではない」とネトウヨを嘲笑することに何の意味があるのかと問いたい
天皇制廃止を主張する共産党系は本来の保守とは〜とか言わんし
そういうこと言う傾向があるのいわゆるリベラルだけど、欧米とは違って草の根的な部分があってガチガチに天皇制反対というわけでもなく天皇制はまあいいんじゃない(適当)みたいな感じでなんとなく容認してる雰囲気だし
それに保守思想は主張は違えどリスペクトできる部分があるのに対しネトウヨにはそれがないから少しぐらい主張に芯持てやと言いたくなる気持ちもわかる
レベル1の保守を叩くためにレベル99の保守持ち出してるだけなんやから
そら悪いのはレベル1のまま成長する気ゼロの連中のほうやろ
日本書紀、古事記みたいに天皇の支配の正当性を説く神話じゃなくて、純粋にその地方に伝わる神話を記録した本って何かある?
軽くぐぐったら風土記がそれに当たりそうだけど、他にはどう?
>>202
別に宇野を援用してネトウヨにマウントを取るためとかでなく、「左翼が考える保守」という視点を知るのは思想の幅を広げる糧となるだろ
これは左翼にも言えることだが、自分達の殻にこもるだけでなく、他者の分析から相対的な自分の立ち位置を知ることは重要だよ
そもそもネトウヨに何か体系化された思想があるのかは疑わしいものだが 小谷野あっくんの政治的スタンスはあまり好きになれないが
「天皇制廃止を主張しなくなったリベラルの欺瞞」っていう「なんとなくリベラル(なんリベ)」批判は割と好き
天皇制に擦り寄ってる島田雅彦を批判して天皇制廃止を主張する大江健三郎を評価するあっくんには割と共感したな🤔
小谷野のあっくんって何なんや
何冊か本読んで変な人やなぁタブーとかないんかとか思ったけどネタにされるような人なんか
小谷野敦は著作は面白いけど人格はやべー奴やで
同じようなタイプの仲正昌樹と割と仲良かったはず
仲正も著作は読ませるけど人格破綻者やな
>>206
記紀と万葉と風土記と霊異記の5つが日本古代文学(上代文学)ではメジャーな作品やな
日本古代文学には他には
・延喜式祝詞・中臣禊詞のような祝詞
・続日本紀宣命のような宣命文
・古語拾遺、高橋氏文、先代旧事本紀・住吉大社神代記・新撰亀相記のような氏文
・藤氏家伝・聖徳太子伝暦・唐大和上東征伝のような伝記や寺社縁起
といったジャンルがあるで
勉誠社の『古代文学講座』が研究史や方法論を丁寧にまとめてるのでオススメや
日本古代文学を扱った本としては
1.ハルオ・シラネ、鈴木登美編『創造された古典―カノン形成・国民国家・日本文学』(新曜社)
2.磯前順一『記紀神話のメタヒストリー』(吉川弘文館)
3.斎藤英喜編『アマテラス神話の変身譜』(森話社)
あたりが面白かったで
1はカルチュラルスタディーズによる古代文学批判
2は記紀神話が中世から現代までどのように読まれてきたかのメタヒストリー
3は中世神話の中で大きく変容していったアマテラス像の研究 名草戸畔とか阿弖流為とか将門公とかまつろわぬ民の話も面白い
ネトウヨって日の丸君が代は好きやけど天皇家に関してはそんなに興味ないやろ
前スレで90年代後半に「天皇抜きのナショナリズム」を提唱した福田和也や大月隆寛の名前が出てたけど
福田のアイロニカルなナショナリズムは別にしても大月の「天皇抜きのナショナリズム」はネトウヨの思想的起源の一つのような気もするンゴ
大月はつくる会に参加しちゃうほどのベタなウヨ堕ちしたうえ2ちゃん愛好家やったし何より呉智英フォロワーやしな
2年前は日本会議についての検証本がブームだったけどこれからは神社本庁本がブームになるかもな🤔
島田裕巳『神社崩壊』(新潮新書)、藤生明『神社本庁ーその起源から内紛、保守運動まで』(ちくま新書)と出始めてる🤓
國學院の阪本是丸門下あたりの護教的立場からの反論も読んでみたいところ😎
三木清『読書と人生』読んでるけど大正教養主義の世代とはいえ中学時代に頼山陽の漢籍読むあたりは明治人やな
そんな三木からしたら大学生になっても『キング』を読んでる事変後学生の存在は衝撃的やったんやろか
吉本隆明が「重層的な非決定」を書く半世紀前には既に教養主義の崩壊が始まってたんかね
ネトウヨ研究によく参照される堀幸雄『戦後の右翼勢力』(勁草書房)って本読んでみたわ
ルオフの『国民の天皇』と同じく戦後右翼運動史の古典やけど
こうした流れが現代のネトウヨに繋がるかどうかは微妙なところやな・・・
瀬戸弘幸や西村修平とかあの辺はこの手の戦後右翼の系譜にはあるけどメインストリームではないしな・・・
今BSNHKでやってる1968年特集見てるんやけど小熊英二の『1968』読破したハンJ民おらんか?
『民主と愛国』『日本人の<境界>』の一冊本ですら大著で苦労したから二冊組というのにやや及び腰になってまう
>>217
あれはネトウヨ史じゃなくて戦後の逆コース政策や任侠系右翼の研究本やで ネトウヨの発生と関係あると思うんやけど
認知バイアスについてうまくまとまっている本ない?
認知的不協和とか公正社会仮説とか内集団バイアスとか、
こういう人間の生得的バイアスに対して、
ネットっちゅーのは増幅器の役割を果たしているとしか思えんのやが
最近だと恐怖管理理論なんちゅーのも出てきたな
ネトウヨってインターネットを介したナショナリズムが原因で、過去に事例がなく、その発生自体も割と最近だからまだ分析とか進んでないんやないか
ネット炎上参加者とデマを盲信するネトウヨとの間に類似点を見出すならネット炎上関連の書籍は結構統計データ使って分析されたの出されてるで
>>32の田中辰雄・山口真一『ネット炎上の研究―誰があおり、どう対処するのか』(勁草書房)がよくまとまってるで
さすが尊師お墨付き
田辺俊介『ナショナル・アイデンティティの国際比較』(慶應義塾大学出版会、2010)
樋口直人『日本型排外主義―在特会・外国人参政権・東アジア地政学』(名古屋大学出版会、2014)
辻大介「計量調査から見る「ネット右翼」のプロファイル : 2007年/2014年ウェブ調査の分析結果をもとに」(『年報人間科学』38巻、2017)
あとは量的調査やってる研究ならこの辺やな 高史明『レイシズムを解剖する-在日コリアンへの偏見とインターネット』(勁草書房)も統計解析しててええ本やで
Twitterを中心にデータを採集しとる
佐藤郁哉『社会調査の考え方』東京大学出版会
佐藤健二『社会調査史のリテラシー―方法を読む社会学的想像力』新曜社
太郎丸博『人文・社会科学のためのカテゴリカル・データ解析入門』ナカニシヤ出版
谷岡一郎『「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ』文春新書
この辺オススメやね
質的調査も量的調査もインチキをやって誤魔化してるエセ社会学徒が多すぎるンゴ
古市憲寿や鈴木涼美とかあの辺はホントにふざけた存在やで
フィールドワークなら佐藤郁哉は必読。
上野千鶴子は業績はあるだろうが、読みとしては私恨社会学の主人公として。
認知バイアスについてよくまとまった本ねぇ
カーネマンの『ファストアンドスロー』とサザーランドの『不合理』あたり思いついたけど、もっと新しい研究を反映した本はありそう
最近はサンスティーンの#リパブリックが気になる
大体どの社会学者にも一〜二冊はまともな著作があるけど古市には皆無や😥
あの『希望難民ご一行様』とかいうデビュー作からしてひどいンゴ😨
ピースボートでいい加減な聞き取りして日本社会全体の希望を語るとか「代表性」って概念を知らんのか😭
小熊や上野はこいつにちゃんと指導しなかったんか🤔
申し訳ないがネトウヨ原住民はこのスレに立ち入り禁止やで
そもそも上野千鶴子が中日新聞でやらかした反移民論に怒ったのは何も在日コリアンである金明秀だけやないで
北田暁大も「脱成長派は優し気な仮面を被ったトランピアンである」と痛烈に批判しとった
朴裕河『帝国の慰安婦』現象での立ち回りもそうやったけどちょっと右旋回してるんちゃうか上野は
『家父長制と資本』『ナショナリズムとジェンダー』とか過去には面白い著作があっただけに残念やな
一部の社会学者にゴミが多いのは事実やけど日本社会学会の大会プログラム見ればわかるように
多くの社会学者は地道に研究やってるで
金明秀って排外民族主義者じゃなかったけ?
ここではまず嫌われ者。
wiki見るとだいたい思想がわかる。まあ、×だね。
明らかに金明秀とは別物。
主張
宮台真司の初期における啓蒙活動を評価しており、ロマン主義からの離脱を煽るべきだと考えている[1]。
選択的夫婦別姓制度導入を支持する。
空間的な街を形成しないヴァーチャルなエスニック・タウンが登場している。
移住者は故郷を求めるのではなく、自己と故郷をつなぐ中継点を求めて街に集まるようになった。
かつてアウラを求めて渋谷にいた日本の若者も、今では街を情報アーカイヴと見なしている。都市が空間的舞台から情報アーカイヴの機能へ移行している背景には情報技術の発展があげられ、アウラを失ったみえない多文化都市が形成されつつある。
本すら読めないネトウヨ原ちゃんは巣に帰るんやで😭
上野千鶴子発言の問題の本質もわかっとらんし😨
朴裕河現象は日本のリベラルを分断したから興味深いやね🤔
朴に賛成的な学者には上野をはじめビッグネームが並ぶけど
批判的な学者にも前田朗・金富子・徐京植・能川元一・早尾貴紀といい研究者が多い😎
加藤典洋の「敗戦後論」に始まった歴史認識論争を思い出すな🤔
またWikipediaしか読まないのか😨
ここ読書部スレやで😥
宮台真司って社会学畑的にどんな評価なん?
古市がゴミ以下なのは知っとるが
いや、おまえが金明秀賛同派であり、朴裕河反対派であることがひしひしとわかる。
えらそうなことを言っているが、実は何の根拠もないクズなのはわかるぞ。
北田暁大もwikipedia見ないと知らんのかネトウヨ原住民は(呆れ)
北田の本なら『路上のエスノグラフィ―ちんどん屋からグラフィティまで』は読みやすいしエスノグラフィー研究は面白いからオススメやで
最近読んだエスノグラフィーでは鈴木裕之『恋する文化人類学者』がおもろかったわ
人類学者がフィールドワークの中でコートジボワールの歌姫と結婚する話
だから、おまえは北田、金の賛同の立場で、反朴裕河でしかない。
いい加減馬鹿をさらすな。
原ちゃんがIDコロコロするのは何故?😥
>>236
一応日本社会学会の大会や例会にも参加してるし
門下がそこそこ育ってて指導にも手を抜いてないので一応それなりの扱いは受けてるな🤔
でも>>127でも指摘されてるように著作は初期に比べると内容薄い😭
10年前のバックラッシュ批判では久しぶりに働いていたけど😔 >>239
IDコロコロ変えんでもわざわざNGするほどの中身ないやろお前のレス・・・
北田暁大も知らないwikipediaマン ウィリアム・ノードハウス『気候カジノ』日経BP社
持ってるンゴ
でもまだ読んでない
読んだニキはいるんかな
>>239
でも君無職やん
いい歳して国のお荷物やっとる馬鹿晒して恥ずかしくないん?
ハローワークに行こう! >>241
金明秀の賛同で、反朴裕河でいいよな?
立場がわかりにくいから、反朴さんとでも名前を名乗りなさい。
その程度しか意味はないし。 『グラストンベリーの女神たち』は面白かったぞ
英国のグラストンベリーという新興宗教の聖地を舞台にしたエスノグラフィー
>>245
フィールドワークの本を読んだのはわかったから?
ただ、そんなものでうでもいいの。
答えろクズ。 >>247
金明秀ファン反朴裕河さんよ。
いずれにしても社会的にカスでしかないのよ。 >>225
佐藤郁哉『暴走族のエスノグラフィー』ええよな
>>248
北田暁大を知らないでwikipedia引っ張ってきた時点でお前の負けやで知恵遅れ原カス
あとここは読書部や
本読まない奴は去れ スレの唐突な伸び具合からライフル掃射受けとるんやろなあと思ったらその通りだった
IDコロコロするかコテ付けるかどっちかにして
>>249
いいんだろうが、おっさんがヤンキーの集会に行くのはどうも。 >>250
アカンこれじゃ意味ないわ
IDコロコロするならコテ付けて❤ 社会学はとんでもが多いうえ、社会学くずれの金明秀ファン反朴裕河が入り込んでいる。
金明秀ってまだそんな著作ないしファンも糞もないやろ
たしか統計解析やってる量的調査の人やったとは思うが
バカウヨは巣に帰れ
彼らはIDを変更することにより、チョン(ションライ語で悪霊の意)からの視線を撹乱すること、また見ること―見られることに包摂される権力関係の脱構築を試みているのである。
――エドゥアルド・ヴィヴェイロス・スカトロ 『嵐の形而上学』
北田暁大の上野千鶴子批判に真正面から答えて謝罪した上野千鶴子は立派やった
社会学界隈のことはよく知らんし北田も学部のころに何冊か読んだだけやが
該当書は『嗤う日本の「ナショナリズム」』の続編らしいしまた読んでみようと思ったやで
空虚な妄想の類と思ってよい。中身はないんだから。
自己納得らしきものを書き散らしているだけ。
まあ、こんなものでも影響を受ける間抜けはいるが。
金明秀持ち上げてるバカが来てるのか?
初期からハン板にいる連中ならHAN Boardのことは忘れてまいって。
初期ハングルというとディープコリア
よんでないやつはニワカとバカにされたもんよ
いや北田暁大知らないだけでマウント取るのは無理があるやろ…
丸山眞男知らずに政治語ってるネトウヨとかはマウント取られて当然やと思うけど
北田って誰やねん
読書を愛する者がこんなしょうもないことで争うのはよそうや
古市憲寿「失業率も低い」「安倍さん以外が首相になった場合、もっと今の日本がいい社会になると思えない、合格点の70点」
7月31日放送の「橋下×羽鳥の番組」(テレビ朝日系)で、社会学者・古市憲寿氏が、森友学園と加計学園をめぐる安倍晋三首相への追及に持論を展開した。
番組では、各局で活躍するコメンテーターが集結し、時事について討論した。
「2017年 安倍政権を採点」に話題が移ると、古市氏は「(100点満点中)70点」と評価する。
理由について、古市氏は「この半年間、森友・加計学園でマスコミがすごい騒ぎましたけど、総理や内閣の仕事はそれだけではないと思う。
外交ならトランプ大統領との良好な関係やEU(欧州連合)との経済連携協定も合意している。経済では失業率も低いままだし」と安倍政権に好感を示した。
さらに古市氏は、「安倍さん以外が首相になった場合、もっと今の日本がいい社会かっていうと、そうはとても思えない。だから合格点ということで70点」と語り、
評価したのだった。
http://news.livedoor.com/article/detail/13414205/ 北田の『社会にとって趣味とは何か‐文化社会学の方法基準』も扱ってるテーマの割に方法論が手堅くてええで
>>262
北田を知らないから馬鹿にされたんやなくって
ネトウヨらしく本も読まずにWikipediaで調べてドヤ顔で書き込んだから馬鹿にされたんやで
しかもIDコロコロ変えて >>257
『終わらない「失われた20年」』は対談や往復書簡とゴチャ混ぜやけどなかなかええ本やで
『嗤う日本のナショナリズム』同様選書やから安いしな こんなもの読むのは時間の無駄
なんの役にも立たない。Wikipediaで十分。
読書が無駄であるということを否定しようとは思わないがWikipediaで十分な知識・理解が得られるという点はまずあり得ない
wikiは出典が間違ってたりなかったりすることが割りと多いからね
しっかり原典を押さえておきたい
>>186
「師の説なりとて、必ずなづみ守るべきにもあらず。よきあしきを言はず、ひたぶるに古きを守るは、学問の道には言ふかひなきわざなり。」ていうのも好き。
近代人の精神だよね。 本居春庭の伝記である足立巻一『やちまた』ええぞ🙋
宣長の実子で盲目の国学者だった春庭の国語研究とその生涯について書いてる🤗
大分上の方に「批判するためにもウヨムックは一応読む」って意見があるけど正しいと思うで🙄
レイべリングだけで切り捨てて本読まない原住民の知的怠惰は本当に良くないンゴ😭
しかし木村草太、橋下と共著ってどういうことなんや?
橋下徹で思いだしたけど佐野眞一ってなんだかんだで復帰しとるな
「ハシシタ 奴の本性」でやらかしてから数年間休んでた記憶もあるんやが
宮崎学がこの問題について書いてた『橋下徹現象と部落差別』(にんげん出版)は面白かったわ
橋下は政治家辞めてから完全に金儲けに走ってしまったな
著者の顔写真でドンッと宣伝してる本は低俗過ぎてあまり手に取る気にならないんだよなぁ、読むけど
左派やリベラルでウヨ本をきちんと読破できる人ってすごいな。
俺は嫌悪感や怒りに圧倒されてしまって、到底読み通せないわ。
最近やたら性的消費がどうのこうの取り沙汰されとるけど
この性的消費なる概念の大元の出典はどこなん?
ボードリヤールあたりか?
ウヨ本は内容スカスカだから一冊読むのに1時間かからないこと多いで
性的消費云々はボードリヤールの記号論はあんまり関係なくって
第二波フェミニズムの中でSexual objectification(性的対象化)っていう
女のセクシュアリティの商品化が問題視されるようになって設定されたテーマのはずや
具体的にはセクハラ関連の法制化に貢献のあったキャサリン・マッキノンあたりやと記憶しとるンゴ
Sexual objectification関連やとラカン系映画理論を提唱してるローラ・マルヴィはなかなか面白いで
Twitter界隈が好きな「まなざし(Gaze)」って言葉の元ネタもマルヴィや
フェミニズムでもこういう学説史の話すればいいのになんでかTwitterとオタクの話ばっかりしとるからなあの手のスレ😭
スレ立てしてるのは愉快犯でそれに釣られる人が多いんやろうけど😥
ポルノを論じた本では赤川学『性への自由/性からの自由-ポルノグラフィの歴史社会学』(青弓社)ええぞ🤗
フーコー好きな人にはオススメ🙋
>>276
橋下の出自を巡る佐野の週刊朝日の連載について
「政治家は政策により批判されるべきで
被差別部落に本人や家族が関わるという社会的属性は政治家の資質には関係がない
本人の意思や努力とは全く関係のない事柄に基づいて批判し晒し者にするのは差別に他ならない」とキッチリと抗議したのが橋下に補助金を止められて潰されそうになっていた大阪市人権博物館だったという事は記憶されてよい >>281
ただフェミの二次元批判は実質ボードリヤールに依拠してる節が散見されるのは気のせいか
女性の性的特徴を記号化することによって人格を疎外している(よって現実の女性も尊重できなくなる)…的な議論やな
こういう議論は性的対象化論とはあまり直接的には結びついてないと思うんやが 杉田聡の『男権主義的セクシュアリティ―ポルノ・売買春擁護論批判』(青木書店)は男性によるポルノ・売買春批判として面白いで
宮台や松沢呉一の買春肯定論に突っ込んでる珍しい本や
杉田はガチガチの左翼で自動車社会も猛烈に批判してるあたり筋が通ってて面白いわ
だから同じく自動車批判やってる小谷野敦と政治的には正反対なのに付き合いがあるという
あっくんの自動車嫌いはあれやけど宇沢弘文『自動車の社会的費用』は名著よな
クルマ批判はもっとなされてもいいと思うが
あっくんは私怨と党派性となげやり仕事が多すぎるのがなんやけど
たまにええ仕事するし本人のあれさも含めてエンタメとして
見たら悪ないから憎めない感じがある
どうも社会学方面くずれの馬鹿ばかりのようだな。
まさに勘違い野郎巣窟。
杉田聡は倫理学
小谷野敦は比較文学
宇沢弘文は経済学
誰も社会学の話してないぞWikipediaマン
ついでに言うと小谷野敦は北田暁大に粘着して批判してるぞ
>>290
ところでおまえの専門はなに?
読み散らかしか? 1930年代の日本思想史について調べてたらこぶし文庫「戦後日本思想の原典」シリーズを何冊も買ってたゾ
革マルの出版物集めてるってのも不思議な感じや
社会選択理論の本はおもろいな
入手しやすさだと坂井豊貴あたりかね
選挙絶対視マンとかは読んだほうがええね
そうそう選挙絶対視マンがオルタナティブな視点持てる考え方よね社会選択理論
選挙というと今の投票行動研究はどのくらい進んでるんやろか
ワイが大学生の頃受けた講義だと90年代に進んだスナイダーマン等の社会心理学的アプローチが最新理論になってたが
新聞で選挙結果分析読んでもあまり変化を感じないわ
柳田國男が普通選挙に多大な関心を払っていたのは有名やけど日本の選挙の民俗学的研究が興味深いわ
津軽選挙や甲州選挙なんて言われるように地域ごとに独特の政治風土あるンゴね
杉本仁って民俗学者が選挙と民俗について書いた『選挙の民俗誌』面白かったで
わさお(犬)を見に青森の鯵ヶ沢行ったことあるけど歴史的には二人町長事件とか津軽選挙の典型例よね
日本各地にいろんな特色があるのは面白い
なお鯵ヶ沢には舞の海相撲記念館があるが舞の海は最近ネトウヨ落ちしててかなC
二人町長事件は当選証書が二枚発行されたってすごい現象よな
相撲に関する歴史の本読むと今の大相撲のウヨっぽい主張にはあまり歴史的根拠がないことが分かって面白いンゴ
飯田道夫『相撲節会―大相撲の源流』(人文書院)
和歌森太郎『相撲今むかし』(河出文庫)
新田一郎『相撲の歴史』(講談社学術文庫)
『特集 大相撲』現代思想 38(13)
『相撲の歴史』は人類史の中の格闘技って大きな枠組みで相撲を捉えてるから意欲的でおもろい
新田一郎は元学生力士で東大相撲部の部長やしな
『現代思想』の大相撲特集は様々な学問から相撲を論じてておすすめや
逆に駄本なのが内館牧子『女はなぜ土俵にあがれないのか』(幻冬舎新書)やな
内館が社会人入学した東北大大学院の宗教学研究科で書いた修論がベースらしいけど「女を土俵に上がらせない」という護教的結論ありきで
宗教学のタブーやコミュニタス論や民俗学のケガレ論をパッチワークした中途半端な本ンゴ…
選挙でダルマに点睛するのは長野から全国に広まった民俗だって民俗学者の田中宣一が『供養のこころと願掛けのかたち』って本で書いてたな
小谷野敦が「抽象的な政治理論より具体的な政治史の方が入門にいい」って言って
戸川猪佐武『小説吉田学校』や立花隆『日本共産党の研究』を薦めてたけど
実際この二つは読み物として面白いとは思う
>>300
内館牧子とか能町みね子とか、相撲界に関わる女性は男性よりもマッチョになりがちだよな
なんか理由あるんやろか
女性政治家が男性よりもマッチョになるのと似ているかもだ >>204
5年前は育鵬社の公民教科書にバークが載ってたことについて「バークみたいな人権否定の反動思想家を載せるなんて」と噴き上がってたリベラルが
宇野本ブーム以来「保守主義の父バークはアメリカ独立支持、アイルランドのカトリック擁護、インド植民地政策を非難したリベラルだったんだぞ、ネトウヨは真の保守とは何かを学べ」とか掌返してるんだよなぁ…
こうやって都合よくバークの名前だけ利用している手合いも、保守主義への理解もないまま保守を標榜するネトウヨと等しく卑劣だ >>304
能町はMtoFやけど相撲に関しては意外と保守的よな
ロマン優光が「能町さんはセクシュアリティ抜きにして小田嶋隆みたいな面白コラムニストとして見るべき」って言ってて妙に納得した記憶
久保ミツロウとやってたラジオは面白かったわ 中島岳志の『保守と大東亜戦争』読んだわ
いつもの中島保守ビジネスの軽い本やけど文春の池島信平を高く評価してたのは良かったで
池島信平『雑誌記者』(中公文庫)は名著なので皆読んでみてクレメンス
会田雄次『アーロン収容所』の評価に関しては小谷野敦と同じ感想持ってもうた
西洋幻想を抱いていた会田が捕虜になってアーロン収容所で現実のイギリス人に幻滅するんやけど
会田たちの世代と違って西洋幻想ない現代人がこれを読んでもなあ…
最近はフェミニズムが色々と熱い(?)のでフェミニズム本じゃないけどジェンダー関係の本で1つ
イリス・ボネット『WORK DESIGN--行動経済学でジェンダー格差を克服する』という本
その名の通り経済学視点からジェンダー格差の生じる原因を究明してそれへの対応(制度設計等)を提示するという内容
経済学と言っても心理学由来のステレオタイプ脅威などもカバーしている(行動経済学が心理学の影響を受けてるから当然か)
個人的には紹介されている研究実験や実例が呼んでて面白かった
例えばアメリカのSAT試験で5択問題をした誤答場合に-0.25するという以前の方式は女性に不利に働きがちとか
もちろん実験結果の適用妥当範囲や日米間での社会文化によるジェンダーの違いには留意しなければならないけど
サンドバーグ『LEAN IN』の脚注やバブコックら"Women Don't Ask"(抄訳『そのひとことが言えたら…』)も実験や論文を数多く引いてるけどあっちではそういうのが議論の共通基盤になってるんかなあ
>>308
面白そうやな
行動経済学って言うとセイラーが去年ノーベル賞とってたし
ジェンダーバイアスの問題を行動経済学のデザインでどう克服するかってことか… ネトウヨってこんな難しい本読んでるのかよ
>>310
これもうネトウヨに対する高度な皮肉だろ こういう本見るとビジウヨって新興宗教からノウハウ引っ張ってきたんやなって
>>305
バークを教科書で取り上げること自体を非難するリベラルって極少数だろ?
加えて、仮に同一人物がバークを否定肯定していたとしても、五年間で世の中の右傾化があまりに進んだので防衛すべき戦線を引き下げただけ、とも言えるし。
ともあれ、バークへの両義的評価だけで「ネトウヨと同レベル」扱いというのは、到底公正とは思えない。 行動経済学面白そう
特殊詐欺被害防止の為に行動経済学使ったりするんよね
認知科学の隣接領域はどれも新鮮な感じするわ
中公文庫の日本の歴史け?
あのシリーズは半世紀以上前の1965-67に刊行されたものを文庫化してるからちょっと古いけどええシリーズよな
井上光貞、直木孝次郎、竹内理三、石井進、黒田俊雄、永原慶二、林屋辰三郎、児玉幸多、奈良本辰也、井上清、色川大吉、今井清一、蝋山政道と豪華なメンツや
文庫で読める日本史シリーズなら講談社学術文庫の日本の歴史は内容が比較的新しいで
岩波ジュニア新書から明治民衆史を批判的に書いた『生きづらい明治社会』が出たで
『町村合併から見た日本近代』の松沢裕作が書いとる
今年は戊辰150年で1968から半世紀なんやな…
ジュニア新書じゃ駄目だな
ネトウヨさんには難しくて読めない
日本史ははじめは通史読むより、素人向けに研究者が1テーマについて書いた本をいくつか読んだ方が楽しいと思う
そういうのが増えてきてまとめに通史みたいな感じで読むと頭が整理されていい
ネトウヨさんが読める通史って
「マンガ日本の歴史」以外にあるのか
中公の緑色の新版『世界の歴史』も文庫に入って久しいな
新版はアフリカ史やラテンアメリカ史に一巻割いてるのが有り難いンゴ
世界史日本史の通史シリーズは
どこの出版社も力入れとるから安定性高いやね
小学館ライブラリーの大系日本の歴史と
近年の全集日本の歴史もいい
その中でも中公は古いのも新しいのもさらに一段安定してる感じある
通史シリーズって戦前昭和に改造社や新潮社が始めた円本ブームから来てるんやろうけど
ああいう出版社ごとに出すシリーズにしてはご長寿でロングヒットやからすごいやね
「○○文学全集」が売れなくなったのに対して通史シリーズは比較的安定して出続けとる…
筑摩が15年くらい前に坪内祐三にやらせた「明治の文学」シリーズもコケてもうたから
歴史系出版物の強さ感じるわ
文学全集はどうしても毎回内容がかぶるし文庫の方が手軽やからな
気鋭の作家による新訳や現代文学最先端を意識した
池澤夏樹の文学全集は世界も日本もよかった
あと歴史全集シリーズはどないしても最新の研究が定期的に積み上がる
それでも中公の古いのとか
よくできた本は最近の軽い本より高度やしな
講談社の日本の歴史シリーズがそういう流行を採り入れてたな
00巻『日本とは何か』で網野史学使って静態的な「日本」像を問い直して
トリを飾る25巻『日本はどこへ行くのか』で在外日本研究者や姜尚中のポスコロ・カルスタ研究を使って批判的視座を提示しとったね
原武史の『滝山コミューン一九七四』読んだんやが偉い学者は子供の頃からよう勉強しとるね
四方田犬彦『ハイスクール1968』に書かれた教駒生の生活にも驚かされたが
四方田犬彦が川魚料理店で魚を食ったエッセイを読んだことがあるが、
韓国で長く教授をしていたようだな。
だから、四方田犬彦なの?
一時期の四方田犬彦は韓国文化をよく紹介してたけどソウルの建国大に勤務したのは一年程度や
筆名の由来は「丈彦」って書いたのが「犬彦」って誤植されたからやで
四方田の師匠の由良君美の教養とかとんでもなかったで
四方田が師との思い出を書いた本は当事者から批判が多いらしいがおもろそうではある
『先生とわたし』は一昔前の人文学に活気があってスターがいた時代の雰囲気が感じられてすき
高校時代を書いた『ハイスクール1968』ほどイキリ感もないし
かといって大学から大学院時代を由良君美以外のエピソード中心に書いた『歳月の鉛』ほど重苦しく淀んでもいない
原武史って日本思想史が専門らしいけどどの時代の何の思想を研究してたんやろ?
『民都大阪対帝都東京』『出雲という思想』『昭和天皇』面白く読んだけど…
四方田犬彦『歳月の鉛』は学友への批評が面白いやね
中沢新一はクズで島田裕巳は苦労人で松浦寿輝は秀才
中沢クズ説はオウム事件の後に島田も散々言ってたので妙にリアリティあったンゴ
中沢新一って今読んでも面白いものある?
『アースダイバー』が流行った時期に『チベットのモーツァルト』『はじまりのレーニン』『カイエ・ソバージュ』読んだけどニューエイジ思想が強くてイマイチやったで
南方熊楠について書いた『森のバロック』はまあまあ面白かったけど熊楠自体が面白いしな…
カイエ・ソバージュあかんかったら相性が根本的に悪いんちゃうか?
他のやと芸術人類学とか精霊の王とかは好きやったな
上でも言われとる通り人文系思想家の一番くずな部分を
煮詰めたような問題点ありありの詐欺師なやねんけど
センス自体はええのか読んでるとまあめちゃおもろい
意外なとこでは「ポケモンの神話学」が結構的を射たこと書いとったな
島田裕巳は真面目な人なんやろうしそれで苦労しがちなんはわかるけど
本はちょっと粗製乱造が多過ぎてこれはというのを探すんが大変やな
中沢新一批判とか平成宗教20年史辺りはおもろかった
島田裕巳は良くも悪くも広く浅く興味広げる為の新書書いてる人って事でええんちゃうか
島田は最初期の『フィールドとしての宗教』え
えぞ🤗
ヤマギシ会をフィールドにして参与観察したら惹かれて入会してしまう経緯を素直に書いとる😲
今の島田は小谷野敦と同じく文筆業やから食うための粗製乱造はしゃーない😢
中沢のポケモン論割と面白かったな😎
『雪片曲線論』に載ってる「ゲームフリークはバグと戯れる」みたいにゲーム語れるよな中沢🤔
ファミ通に連載持ってた香山リカが学生時代に影響受けたのは中沢みたいやし🙄
島田裕巳の最高傑作は『大川隆法の霊言』(共著)
大川隆法の守護霊を呼び出して教義の矛盾について詰問するという最高の一冊だ
リカネキも「テレビゲームと癒し」が個人的には最高傑作やわ
脇の甘いサンドバッグリベラルになったぷちナショ以降の粗製乱造は好きになれん
まあKさんとのカップリングは好きやけどな
リカネキから選ぶなら「テレビゲームと癒し」と「多重化するリアル」辺りかね
ドーキンスの利己的な遺伝子、軽い気持ちで買ったらめっちゃ難しい。。。
ノート取りながら読まないと分からん気がする。よく売れたなこれ
ドーキンスやったら「遺伝子の川」と「進化とは何か」がわかりやすいで
ドーキンス版生命全史とも言える「祖先の物語」は遡り方式やけどおもろい
利己的な遺伝子はいろんな意味で金字塔的な特別な一冊やからね
ドーキンスの後にデネットの「ダーウィンの危険な思想」読むとよりおもろくなる
二ーチェ読んどるネトウヨさんに少なからず遭遇したことがある(ナチス幹部がニーチェを愛読しとったらしい)やから著書を何冊か解説書やら英語のテキストやら交えつつ恐る恐る読んでみたんやが
想像以上に人類愛に溢れとって驚いたわ
てか普通にナショナリズムやら国粋主義やらユダヤ人批判やらは畜群の行為としてクッソ批判しとるやし(在日コリアンとかむしろニーチェ側からしたら称賛対象ちゃうの?)、
どう見てもニーチェが批判しとんのは多数派におもねて暴れとるだけのネトウヨみたいな人間の方やんけ
キリスト教(ないしそこから派生する人道主義・平等主義)批判もこれは当時ドイツのルター派が領邦教会制の影響下で権力とバッチリ癒着して国民の精神生活を抑圧しとったこと、
そしてニーチェの父が皇帝崇拝者の厳格な牧師というまさにそういうタイプの人間やったこと、といった背景ありきで考えんとあかんやろ
「力への意思」「人道主義・平等主義批判」「女性差別」…この辺のワードを独り歩きさせて捻じ曲げて解釈しとるだけちゃうん?
>>348
まあニーチェ自体があまりまとまった書き方しとるわけちゃうからな
あとニーチェの差別的な利用の歴史は本人の妹から
もう始まっとるからかなり根が深い話や
個人的にはニーチェ自身にもそう解釈されてしゃあない危うさは感じる ベストセラー作家百田先生の日本史の本が出るらしいぞ
要チェックや
>>349
これは面白そうやな!
ヤンさんとはアンチレイシズムデモでご一緒して酒飲んだご縁もあることだし、買って読むわ ウィリアム・ジェイムズの『プラグマティズム』読んだけど功利主義ってシュティルナーの「エゴが消費するものだけに価値を認める」思想と似てるんやな
偶然か知らんが二人とも無政府主義者だし
そういえばこのあいだ死んだ佐々敦行のWikipediaに
「ウィリアム・ジェイムズの『宗教的経験の諸相』を読んで」警察官僚になった、
みたいなことが書いてあったけどジェイムズのどこを読んだらそうなるのかわからん
西尾幹二てニーチェ研究の世界では大家中の大家やで
ネトウヨに読めるような本は書いとらん
単にニーチェが人権とか平等とかにアンチっぽいから
雰囲気でかぶれとるだけやろ
中川八洋曰く
西尾はドイツ語の翻訳はできるが哲学に関する知見はゼロ
西尾の『ニーチェ』は評伝であって研究書ではない、らしい
中川八洋なあ……
まあニーチェをアカデミズムの哲学科で扱えない(昔の東大だと独文や美学に行くよう言われたらしい)し仕方ないんかな
西尾も独文やしニーチェ研究も基本的には思想・哲学の面より文献学と伝記研究に重きを置いとったからな
文献学・書誌学的な研究や伝記研究、それに日本での受容史という点では西尾幹二の業績は馬鹿にできんと思うで
本人の思想はともかく……
ちなみに「世界の名著」第一回配本でニーチェをやると決まったとき
東大独文のドンやった手塚富雄にまず話が行って『ツァラトゥストラ』を訳すことになって
弟子のうちニーチェをやってた西尾に『悲劇の誕生』の訳をやらせたんやが
途中で西尾の西ドイツ留学が決まって訳の慣性が危ぶまれたんで
念のため西尾の後輩にも訳文を準備させたが西尾がなんとか完成させたのでその後輩のはお蔵入りになった
その後輩いうのが作家の古井由吉だったという話があるな
(古井は大学助教授時代にニーチェについても論文を発表している)
この事件の見返りに手塚は古井により専門に近いブロッホやムージルの小説翻訳の話を回してやって
そこで何かに目覚めた古井が大学紛争をきっかけに教師を辞めて小説家に転身するきっかけになったんやから人生わからんもんや
かつてここまで(正常な人間はそもそも普通ここまで口汚くならない)
わい中川八洋は副島隆彦系の電波として愛でつつ笑うものと見てたんやが
まさかほんまに中川センセーを思想的に評価する人とかもおるんか……
中川八洋って文体だけ見てるとキチガイ極右に見えるけど思想的には割と穏健なオールドリベラルの系譜ちゃうの?
大東亜戦争を全否定してるし朝鮮の王制を廃止した日本を批判してるしA級戦犯合祀する靖国神社は解体焼却しろとまで言ってる
陰謀史観入ってるのは頂けないが基本的には左右の全体主義に批判的な穏健保守やろ
今の中川八洋そんなことになっとったんか?
昔はもっと慰安婦南京事件否定とかわかりやすい極右やった記憶がある
与謝野晶子を持ち上げてフェミニズム叩きに使っとる本には草生えたわ
>>367
いや親英米目線からの大東亜戦争否定のスタンス自体は昔から変わってないはずやで
慰安婦南京事件否定も一貫してる
ただ初めは「戦前日本の全体主義体制は実質的に社会主義体制であり、無謀な対英米戦争に突き進んだ日本を賛美する右翼民族派は保守ではない」だったのが飛躍して
今は「大東亜戦争自体がスターリンによる日本共産化の一環だった」とかいう陰謀史観になっとるが >>368
うーんこの
ネトウヨとどっちがましかというレベルやんけ 近所の本屋さんが潰れて岩波の『図書』を貰える場所がなくなったンゴ…
そんなに高くないし定期購読するかな…
『図書』『ちくま』『みすず』『本郷』この辺のPR誌すき
「こんにちなにか実際に学問上の仕事を完成したという誇りは、ひとり自己の専門に閉じこもることによってのみ得られる…およそ隣接領域の縄張りを侵すような仕事は、一種の諦めが必要である」(マックスヴェーバー『職業としての学問』)
中川八洋って工学部航空学科出身でスタンフォードの政治学科大学院(???)出身なんやろ
少なくとも近代歴史学に関してはただのアマチュアやんけ
専門の歴史研究者でさえ、それも優秀な研究者ほど、自分の研究対象外の事項については正確な情報を伝えられんと安易に語らんようにしとるのにようやるわほんま
スタンフォードはどうか知らんけど、日本の大学では政治学科って現代史も含んでるところが多いで
近衛文麿を隠れ社会主義者扱いする陰謀論の親玉は中川八洋かな🤔
近衛上奏文読む限り共産革命恐れてるしとてもそうは思えんが😥
近衛の側近の風見章や西園寺公一に尾崎秀実が近づいてたのは事実やがそれだけぢゃなあ😪
電波系全方位攻撃芸人と思えば笑えるけど🙄
中川八洋曰く戦後の論壇で真の保守は福田恒存、磯田光一、竹山道雄、林健太郎と自分だけだそうだ
竹山道雄がビルマに行ったことがなかったってエピソードほんとすき
磯田は『鹿鳴館の系譜』 『思想としての東京』とか文藝批評のイメージ強くて保守思想っていうとよくわからん
>>375
そういえば上座部仏教では僧侶が楽器を弾くことは禁止なんだっけか ドイツ語は草
マジレスすると自分で哲学的に考えたいのか
教養として哲学という知識を押さえたいのかで二分されるよな
前者なら大森荘蔵とか永井均の本
後者なら岩波ジュニアの「ヨーロッパ思想入門」とか
変わり種ではブライアン・マギーの「哲学人」がおもろいで
ポパーの友達のTV屋さんの自伝でポパーを出したTV番組とか企画した話とかある
本人もセンスがよくて当時の分析哲学ブームに対してもおもろい批判をしてる
>377
文化人類学者の青木保が『タイの僧院にて』(中公文庫)で実際に出家した経験書いてるけど
戒律厳しくて厳禁にすら素手で触っちゃいけないって宗派もあるしね
>>376
>>379
岩田靖夫『ヨーロッパ思想入門』はええね
ヘブライの思想とギリシア哲学という二大潮流からキチンと説明してるし
意外なところでは高校社会科の倫理の教科書はええと思うンゴ
洋の東西を問わず古代哲学から始まってフランクフルト学派や実存主義まで抑えとるしね 教科書は基本的にこれは外れないやろっていう定説を
要領よくガイドラインに従って書いてるわけやからね
国語の教科書を手頃な文学アンソロジーとして読んだり
山川の再読シリーズは教科書の内容を一般書にしただけなのに売れたし
>>380
ヨーロッパ思想入門ワイも読んだやで
amazon上位だったから買っただけやけどわかりやすくてよかった 教育社会学の竹内洋やドイツ文学研究の高田里恵子が批判的に論じてたけれど
戦前の旧制高校生のあいだで新カント学派が流行るくらいに哲学が読まれてたのは凄いと思うわ
そういや昨今のウヨ界隈の地政学ブームも中川八洋が先駆けのような気がするわ
地理学をやってる研究者が地政学本を買いあさって
「こいつらどいつもこいつも地図間違ってやがる!」
と怒りの検証してたな
一応内容がそれで間違ってるとまでは証明できんのやが
その程度の意識で編集も著者も作ってるという証明ではあるわな
佐藤優とよく組むとはいえ山内昌之ままでやらかしてるんは草生えた
地理的環境とどういう産業が発展するかとの関係を探るのは、地理学の中のなんて分野?
>>387
地理学は純粋にある国や地域に関する人口や民族、国土や自然に経済状況等々の種々のデータを分析・研究していく学問やね
地政学はある地域の政治的・軍事的意義、それをめぐる各国の攻防みたいなものを研究していくやな
例えば黒海にあるボスポラス・ダーダネルス海峡は、もしそこをロシアが自由に通航できればロシアは一年中いつでも内地からから地中海を通って大西洋へ軍艦を出せるようになる政治的・軍事的価値の非常に高い海峡であって、
冬には凍って使えなくなる港しか有しなかったなかったロシアにとっては戦略的に超重要な攻略拠点、逆に言えばイギリス等々の列強からすれば絶対に通らせてはアカン場所やったんや
で、その海峡の通行権巡って戦争やら干渉やら条約やら各国が動いとったわけや
こういう風にその地形とか土地の政治的・軍事的意義を見てくのが地政学やな
沖縄なんかも地政学的に見れば仮想敵国の中国ににらみを利かせることのできる超重要拠点なわけやし、本州自体もアメリカにとっては万一対米中戦争が生じた場合にはミサイル本土攻撃を防ぐ際の盾・緩衝材になるわけやな
でもまあこういうのは考え始めるとキリない所あるし陰謀論じみても来るからまあ難しい所やな
>>388
経済地理学って学問はあるみたいやな なんか政治地理学と地政学が紛らわしいな
前者は客観的で後者は主観的と考えればいいのか
地政学とか名乗ってるけど要はただの国際政治語りに箔付けただけやからな
なんの学問的裏付けもない分通俗社会学以下の存在や
まあ学問やなくても評論としておもろいのはあるんやろけど
吉本隆明もそうだけど後の時代になって読むとイマイチ凄さが分からない人ではあるやね中沢新一
叔父の網野善彦と自分をデュルケムとモースの関係に擬した『僕の叔父さん網野善彦』は網野の伝記としては面白かったンゴ
ハンJ的には29日に出る『ユリイカ』の最新号がKPOP特集やで
今年は岩波新書から『KPOP』も出たし盛り上がっとるな
一言でいえば、「ポップ地政学本に載っている地図の3分の2はクソで、まともな地図は1割に 満たない」
• 「地政学」が何なのかは読んでいてもよくわから ないが、
これらの本の著者が「地理」や「地図」 が大事だと言いながら自身は地理も地図もわかっていないことだけはよくわかる
• 疑似科学というよりも反科学
↑
辛辣すぎて草
ワーストランキング形式のコメントもいちいち面白すぎ
佐藤優のブーメランとか
この発表見たったわ
>>395
茂木誠なあ
ワイ実際にS予備校で教わったことあるんやけど、正直授業内容からして浅いし不正確だしで(生徒を笑わせて人気取る系の講師)何でこいつが駿台の東大世界史なんぞ教えとるんやという感じやわ
東大世界史教えとるもう一人の方の講師はまあ良かったんやが……人材不足なんかな
ほんま予備校講師なんて適当なもんやで GISみたいな計量研究が当たり前になった現代の人文地理学において
20世紀の遺物である地政学って何か意味あるんやろか
政治地理学って領域が生まれて30年くらい経つし…
ワイとしては>>400みたいに地政学を蔑ろにしていった結果まともな研究者がいなくなって田母神やポップ地政学みたいなのが出てきたと思うで イーフー・トゥアンの『トポフィリア』なんかええ本やと思うけど
現代人文地理学における「空間」「場所」って概念は地政学の時代に比べるとより深いものになってるやろ
20世紀地政学は平面的過ぎるというか
てか地政学ってほぼ実質的に世界史とか国際政治学の中で語られとらん?
改めて「地政学」と独立させるまでもないように思われるんやが
前スレでも指摘されとったけど時代が生んだ徒花みたいなもんやならなあ地政学
人種論や社会ダーヴィニズムに似てるというか
モノ情報サービスが縦横無尽に動くグローバリゼーションの時代には合わないような
戦前、積極的に「地政学」を自国の戦略に反映させようとしていた国家は存在するが
けっきょく具体的な成果に結びついたか?と問われると普通に疑わしいからな
マッキンダーのハートランド理論(イギリス)では、簡単に言うと海軍力によるロシアの囲い込みを主張していたわけやが
戦後にイギリスは次々と植民地を手放して路線変更してしまったし、
ハウスホーファー(ドイツ)や小牧実繁(日本)も戦前の主な地政学者やが、結果は言わずもがな(敗戦)やね...
結果、成果を生んでないじゃんってことで、地政学って学問というよりは、外圧に直面した国家の危機意識の表れに過ぎないんじゃないの?
という穿った見方をする人もいるくらいやで
とはいえ、現在においても中国が「一帯一路」といい、日本が「アジア太平洋」を強調してインドとの連携を深めようとしているという構図は
マッキンダーみたいな古典的地政学の焼き直しという感もあるのは事実
時を超えて何度も復活する地政学的発想に惑わされないために、歴史と現代の学問水準を踏まえるのは大事やね
何冊かええ本を紹介させてもらうわ
・山崎孝史『政治・空間・場所―「政治の地理学」にむけて』(ナカニシヤ出版)
教科書的な一冊。著者は権威ある雑誌"Geopolitics"副編集長で国際的に活躍する政治地理学者や
第一部の歴史パートは簡潔にまとまってて有用やと思うで
ホームページには講義のパワポがうpされているので、雰囲気を掴みたい人にはオススメや
http://polgeog.jp/archives/category/education/current-lecture
・ピーター・テイラー『世界システムの政治地理―世界経済、国民国家、地方』上・下(大明堂, 1991)
長らく日本語で読める政治地理学のまともな教科書と言えばこれくらいやったんや
難易度は高いが、ガチで学びたい学生ニキなんかにはオススメかもしれん
・柴田陽一『帝国日本と地政学』(2016, 清文堂出版)
戦前、小牧実繁を中心に京大において密かに行われていた地政学研究についての画期的研究 >>405
サンクス
読んでみる
なんつーかやっぱ「地政学」って言葉の賢そうな響きがポップ地政学や論壇地政学を生み出してるような気がするわ
そもそも論文で書かれて互いに批判し合わない学問は学問じゃないと思うの 経済地理学の入門書借りてきたけど、ゴリゴリのマルクス経済学で笑った
徴用工問題で木村幹先生が一時的にTwitter復活したみたいやね
木村幹の韓国ナショナリズム分析とかは全体的に興味深く読めた
今読むなら朴裕河とかもタイムリーやろか?
慰安婦と徴用工で問題の性質は全く違うが
あと最近のあれこれ見るにつけて大沼保明ってほんまにすごかったんやなあ
>>408
講談社学術文庫はkindleのセールで40%引きくらいになることがあるんや
電子版でも良ければ欲しい本がセール対象になってないかまめにチェックしとくとええで 講談社と角川はKindleセールに積極的やからな
特に講談社は選書メチエもたまに半額のときがあるで
まあ元々が高いからあまり買えんのやけどな
他に確認した限りでは文藝春秋と光文社と小学館と徳間書店の大規模半額セールはみた
光文社は読み放題サービスにも積極的やから狙い目やな
寝っころがっても読めるような本は専らkindle頼りになったわ
わいは逆に大ボリューム本のほうがKindleありがたいわ
重い重い本をスマホで気軽に読むのが利便の塊な感じやね
本末転倒だけど本棚に難しくて大きな本を並べたい欲求がある
與那覇潤の「知性は死なない 平成の鬱を超えて」読んだけど割と面白かったやで
イデオロギーに根差したリベラル的態度を改めてしっかりと自分の内面にリベラル的な規範を作るのが重要って結論には大いに考えさせられた
最近のキズナアイ騒動とかを見ててもよくわかる話やね
ただ與那覇先生は個人的にはどこまで信頼してええのか怪しいところある
主張は華麗やけど学問の啓蒙書としては精度はどうなんやろ
與那覇潤はやや大言壮語やから中国史研究者の間では無視されとるね
南アジア研究者に中島岳志が無視されてるのに似てると思うンゴ
読書人ウケはいいけどアカデミズムのウケは悪いっていうタイプ
やっぱりそうか 著名な学者を引用するけど
その名前が大家だらけなんが目眩ましっぽかった
厳密さを気にせず読む分にはおもろいんやけどな
確か小谷野敦とネット上でバトってたと思うで与那覇潤
まあ与那覇くんもアカポス捨てたんであっくんと同じく文筆業になったけど…
小谷野あっくんが与那覇に限らず中島岳志や白井聡に言う「ビジネス反米はやめろ」って主張はわからないでもない
まあ与那覇も中島も白井もあっくんも読み物として割り切れば面白い書き手よな
前三人と比べてもあっくんはムラが激しすぎるのが難点やな
ミステリーとウルトラマンの本は出版できるレベルやなかった
いわゆる文筆評論系のなかでもあっくんの興味ないときの適当さは異常や
小川榮太郎の文章って、「小説の中のそういうキャラ」として読むなら理解できるわ
「ヘンに擬古的で自己陶酔的な文章を書く文学青年」というキャラとしてならまぁ成立してる
でも本人は素でやってるから「おいおいマジかよ...」って感想になるんだよな
ああいう旧かなクラスタみたいな文章書く人間に一番欠けてるのは
伝統っぽいものを模倣すればそのまま伝統的になれるわけではないという歴史的な感覚だわ
>>423
それやなあ
表記を旧字体や旧仮名にしたところでベースになってる文章が安っぽいからチグハグな印象を受けるんよ
野嵜健秀あたりの福田恒存系ウヨクラスタにも共通の現象やけど
現代の擬古文は折口信夫・保田与重郎・石川淳・丸谷才一クラスの古典の知識がない限りどうやったって嘘臭く見える
その丸谷でさえ古典文学の知識は微妙なところがあって国文学者の諏訪春雄に忠臣蔵論争で敗けとったし 擬古文にしてもうわべだけじゃん。根っこのとこから明治期のキャラとかならまだしも現代思想で擬古文使ってみたところでそれって「アニメファンのキャラクターなりきりチャット」と何が違うの?ってハナシ
「難解であるがゆえに高尚」とでも思ってんのかね
あの界隈の連中は辻田真佐憲に「愛国コスプレ」って評されてたな
小川の著書とか買う気はないからネットで上がってる小川の文章読んでみたけどこれ擬古文か?
擬古文というほどでもないような
ファッション擬古文やね
硬い文章でマウント取りたいなら
せめて廣松渉並みの文章意識の強さを見せてほしい
https://www.tbsradio.jp/125007
現代ウヨ界隈の教育勅語が話題になってた頃
荻上チキのラジオ番組Session22で実際に小国民世代のおじいさんに当時の勅語の扱い方についてインタビューしたら
現代ウヨとは教育勅語の扱い方が全く違ってて草生えた記憶
辻田もゲストコメンテーターとして来てたわ 野嵜はあの年齢にして旧仮名旧字体でアニオタやってるのが痛い😭
それで中身が本物ならまだキャラとして成立するけど
ただのマウント思考の俗物やから余計にな
呉智英の「吉本隆明という『共同幻想』」を今更ながら読んだんやけど
なんか全体的に嫉妬だけで書いたって感じの本だったンゴねぇ
>>433
呉智英ってこれからもずーとあの芸風のままかと思うと憐れみさえ感じるわ
しょーもない重箱の隅つついてドヤ顔してるだけじゃん 専門外の本を選ぶときに発行日がなるべく新しい本を選んでたけど、最近はむしろ古くても長く支持されてる本の方がいいということに気付いた
あと本のタイトルで選ぶのでなく著者の経歴とかを先にみる
それとAmazonのレビューはあまり当てにならないこと
>>435
ワイもそんな感じやなぁ 岩波新書の緑で入門書あればとりあえずそれ買っとる
初版から50年とか経っても未だ出版され続けるって相当の名著やしな
その分野の第一人者や超重鎮が書いてるだけあって正確やしその分野の一番重要な考え方が分かりやすくコンパクトにまとめられとって毎回重宝するわ
経歴も内容推定にはなんだんだで役立つやな 予備校講師みたいにやたら経歴長々しく書いとる奴は基本カットや 大概は大仰な経歴に反比例して内容の方はガバガバやしな
「〇〇大学特任教授」「〇〇大学客員教授」「〇〇大学非常勤講師」「〇〇研究所特別研究員」「株式会社〇〇代表取締役社長」「〇〇財団理事」…みたいなのが羅列されとると「あっ…」ってなるわ とりあえず初手は定番の名著で
大体その界隈の常識が体感できてから
最近流行りの新書とかに手を出すのが安定やな
ド田舎に住んでるから専らネットのレビュー見て買うけど、3冊買って2冊はハズれる
やっぱ本屋で実物見ないとどうにもならんところがある
ハズレなんて言える本に高確率であたるのかがわからんわ
新書なら出版社+著者、翻訳書なら出版社+訳者見とけば変な本には当たらんやろ
同じ著者でも本によってムラが激しい人も多いからね、しょうがないね
同じ書き手ばっか買うと染まっちゃう気もするけど
あんまりきいたこともない人の本買わないなぁ
ワイはむしろネトウヨ側が神格化しとるような作家の本も食わず嫌いせずに読むやな
てかネトウヨとレスバするときはむしろそっちの方が役に立つんやわ
ネトウヨなんかとレスバしたくねぇなあ
向こうはプライドがかかってる分、めんどくさそう
著名なネトウヨ作家が書いた本は非常にシンプルにバカにもわかりやすく書かれている(若しくは複雑な事象の真実をなんとなくわかった気にさせる文章)。
やっぱり出版不況の中、書店がワンコーナー設けるだけのことはあるよ。
ウヨ界隈に限らず最近はマンガでわかる〜とか一般書も最初からわかりやすく重要線が引きまくってあるような本とかが売れてる印象があるな
>>443
無駄にプライドが高くて、しかもそのプライドに残念ながら自分の知恵が追いついとらんからこそ馬鹿にしがいがあって面白いんやなこれが
そもそも後世に名を残すレベルの思想家は、その本をきちんと丁寧に読めばわかるやが大概はバランス感覚があって、ぶっちゃけトウヨみたいなバランス感覚ゼロの過激な脳筋ガイジ集団は一番嫌っとるんや
まあ当時はそれが共産主義者だったりナチスだったりした訳やが
ションライとか正にそうやが、ネトウヨの大多数は自分の信奉しとる思想家の著書すら読まず、ガイジの書いたWikipedia記事やらブログやらのガバガバ要点まとめ読んで済ませとる訳で、
せやから原典手元にそういう「バランスを取っとる部分」を中心に事実追求していくと、そういう部分で簡単にボロが出る訳やな
他でもないそいつが信奉しとる神の言葉で異端者タコ殴りにしてくのは楽しいで
これを機にネトウヨガイジもきちんと本読んで勉強したらええんやわ その読解力があるかは知らんが >>446
ガイジは基本全員ガイジ扱いでええんやで 分からせる必要なんかあらへん
結局は最後にレスしてガイジ扱いした方の勝ちや
まあでもそのスレの>>63に上がっとる著書は普通にどれも名著やしネトウヨガイジが意味わからんままエアプで上げてくる著書の典型やから読んどいた方がええわな ただ原著の内容でぶん殴ろうとしてもこういう連中はハイエクなりアーレントなりの原著と
潮匡人のお手軽解説書やWikipedia情報を等価値か、下手すると後者を上位に置いてしまうから始末におえんのや
自分に都合よく切り貼りされた情報しか信じようとせん
アーレントなんてまともに勉強したことあったらネトウヨなんかにならんと思うんやが……
呉智英は死刑廃止論者なので、死刑廃止集会に呼ばれたがその手の人たちに大不評だった。
>394
吉本隆明が「麻原さんは偉大な宗教家だ」とかまして吉本信者大パニック、
「もう吉本に愛想が尽きた」という人、それでも「知の巨人吉本さんを信じる!」人に大分裂、あれは凄かったなあ
自分自身は吉本の詩も評論も好きだけどね
>>445
でも両極端な意見に反対したらしたで冷笑系とか言ってくるやんお前ら >451
「死刑廃止して仇討ち制にしろ」ってのが呉の主張やろ
そら嫌われますわ
かなりアナーキ。
国家が個人の仇討に関与すんなってことだから。
呉智英の魅力はさっぱりわからんけど意外とフォロワーや影響受けた書き手多いよな
大月隆寛・小谷野敦・浅羽通明・宮崎哲弥・小林よしのり…
でも呉の代表的著作って何やろか?『現代マンガの全体像』あたり?あれも今の漫画批評理論としてはやや古いやね…
封建主義者シリーズはつまらないし論語論も中途半端やし読書術もイマイチ
結局論壇がリベラルだった頃に元革マルの転向者として逆張り芸でウケてただけのおじさんって感じや
ただ別冊宝島の『同和利権の真相』が問題になった時に解同系の解放出版社が出した反論本『同和利権の真相の深層』に
差別主義者代表として呼ばれて解同の人らときちんと議論してたあたりは偉いと思った
呉は知識はあると言えばあるんやけど
基本左右に対して逆張りするだけやからな
「そんなことは今さら言われんでもわかっとるねん」
レベルのところまででしか話ができひん印象や
弟子筋もよくも悪くもそういうところがある
右からも左からも好まれるよなアーレント
というのも左右の全体主義を公平に批判した人やからどちらか一方から対立陣営を批判するのに援用しやすいからなんやが
>>456
ワイは代表作と言えば『封建主義者かく語りき』かなと思ってたわ
民主主義を批判して封建主義を擁護する論法は今でこそテンプレ化してるが
30年前には新鮮さもあったんじゃないかな、と
それか『ニセ学生マニュアル』シリーズかな?
色んな大学の講義に潜り込んでカタログを作っていくというアイデアは面白いし、今でも暇人がブログとかでやれば色んな意味で盛り上がりそうと思うわ ニセ学生は浅羽のやつやね
浅羽も呉路線で博識やしおもしろい議論は出来るんやけど
マウンティング志向が強すぎてやたら説教臭くなるのが弱点やね
ていうか呉の弟子はマウント志向ばっかりなイメージや
>>456
呉智英はかなりギャグセンスある人だよ。そこが一番の良さかな
死刑廃止し「博愛刑」とかなかなかのもの
今日ブクオフいったら吉田秋生さんの「吉祥天女」文庫あってなにげに手に取ったら呉が解説してて、とてもよい解説だったよ 最近出た岩波新書で面白いのあったら教えてクレメンス
>>462
パッと思い浮かんだのはK-POPのやつと市田良彦のアルチュセールと原民喜の評伝かなあ
原民喜の評伝はややスレ違いかも知れんが病的なコミュ障ぶりや広島で被爆した際のノートと「夏の花」の比較なんか興味深かったで
市田はこれまでもアルチュセール論や弟子のランシエール論を書いてるけど、今回のはアルチュセールのスピノザ理解に絞って書かれてる
いちばんハンJっぽいK-POPのやつはまだ読めてないンゴ 図書館で借りてきたンゴ
wktk
徴用工?強制の証拠がなかったと政府が言えば、
朝日が「広義の強制はあった」と抗弁を書き、 狭義の強制はなかったと
政府が言えば、 朝日が「強制に広義も狭義もあるか!」と
したり顔で世界に流布し、これに愚民が引っかかって、一目散に「おQ」
に走った。 それが12年前の事。
今なら、「韓国死ね」と政府が言っても
日本のマスコミは「そう言いたくなる気持ちは分かる」
と書くだろうw
気持ちは分かると、韓国のマスコミが書くかも知れんw
またあの小川なんとかと言う奴に言わせろよw
「韓国死ね!頭おかしいんじゃないか!」とでもよw
誌面は週刊朝日が提供するんだろw
ここに居る人って英語文献ってどれくらいのスピードで読める?
今アリスター・E. マクグラス『キリスト教神学入門』って本を原書で読んでる(日本語訳が高くて買えなかった)んだけど、1日1時間で1ページ(約400語)が限界
内容は面白いし英語も程よいレベルなので続けていこうと思ってるんだけど、読むうちにボキャブラリー増えていけばもっと早く読めるようになるんかな
英語文献ガンガン読んでるって人いたらどういう経緯でそうなったか教えてほしい
>>467
仕事柄大量に読むけど慣れが大きいかもしれない
語彙の量もそうだけど文法事項に引っ掛からず正確に流れを追えるようになってちょっとずつ速くなった気がする
英語力でない知識が物言うところもあるから日本語文献で先に分野の周辺知識入れておくのも大事
私はメモ取りながら読むけど流れを追うのに戻らずにすむので逆に手間が省けることもあるよ 日本語でも専門用語や新しい概念だらけの本は読むの遅くなるしなー
明日はロシア十月革命の日だから荒畑寒村『ロシア革命運動の曙』(岩波新書)読んでるゾ
たしかに英語力以外にも知識が重要やね
院生の時の英書購読の経験からすると自分の専攻や研究テーマに近い英語文献はなんとか読めたわ
前提になる知識が少ない文献はお手上げだったンゴ…
リクールやガダマーの解釈学を用いた宗教哲学の本が選ばれた学期は自分の担当した章を訳するのに精一杯で他は全く理解が及ばなかったのを覚えとるで
英語読むにしても海外で英会話するにしても思うやけど結局パターンなんよな
論文なら大体「あーはいはいこの問題でこういう筋で論じてくのね」って感じやし、英会話も「あーはいはいこの会話の文脈ならこう聞いてくるしこう答えるよね」みたいな感じ
辛いのは初めの時やら新しい領域に踏み込む時で、それ以降はだんだん慣れてくる 若いうちに海外行った方がええってのもそういう事なんやろなと
回答してくれた人サンクス
そうなると自分の詳しい分野についてたくさん英語文献読んで、その分野の文献ならある程度スラスラ読めるというレベルに達したら、また別の分野の英語文献を読み込み、ってのを繰り返していくしかないか
5年10年かかりそうな事業だなぁ。がんばろう
ただ実際大学の先生なんかはどれくらい読めるんやろか
ネットで基本的な情報源を英語でしか読まないようにするだけでだいぶ変わるで
>>467
christian theology: Introductionか?
どういうところが読み進むときの障害になってるの >>475
それそれ
障害は専ら単語。ボキャブラリーが全然足りない
構文で詰まることはあんまりない
もともとクリスチャンなので内容は「あああれね」という感じで困らない 上でも出とる呉智英が
「日本は翻訳大国やから語学は無理にせんでもええで」
とか書いてて一理あるけどやっぱり英語わかると色々便利そうよな
学術系は英語が完全に覇権言語やし
キリスト教用語になると市販の試験用英単語集とか役に立たなそう
地道に調べるしかないね
てかこの本翻訳してるの神代真砂美先生なんだ
友達が昔授業とってたわ
>>476
アマゾンの試し読みで少し本文読んでみたやが、一応入門書だけあって大学入試レベルの単語力あれば8〜9割は理解できる内容やな
あんまり語彙でつっかえるようならターゲットでも速単でもシスタンでも何でもええけど単語帳1冊やってみるとええんちゃう?
ぶっちゃけそういうメジャーな単語帳に乗っとる単語って英語の論説文読むなら辞書引くまでもなく当然に意味知っとくべき単語ばっかやから(だからこそ大学側も入試でよく出してくる訳やな)単語帳開いて知らない単語が多いようならそっから始めた方がええで
まああとはキリスト教の歴史やら教義やら知っとれば内容推測できてええわけやがそこは君は問題ない訳やな >>473
ある大学の先生曰く
ほとんどの人がはったりですよ読書量は
自分の属する学派の基本文献熟読して、それを頭の中に仕込んでるだけ
と教えてくれた方は蔵書推定二十万冊(引っ越しの手伝いに動員されたときの概算)のほとんどに付箋貼ってた大学者だったわ 一回読んだ本ってどのくらいの頻度やどれくらい経ったあとに読み返します?
読む時も全部読むのか、あらかじめ付箋とか貼っておいたところだけ読むのか
みなさんがどうしてるのかちょっと興味があります
小説なら読み終わったあとに過去の自分のメモ書きを読む
学術書なら必要な箇所だけ過去に読んた時に取ったノートと共に読む
メモもノートも取らなかった本は基本的に再読しない
小説とか趣味の登山の本とかは、気に入ったら何度でも読むなあ。
30回くらい読んだ本もあるな。
ゴルバチョフ時代のソ連政府要人で「”巨匠とマルガリータ”は50回読んだ」とか言うてる人いたし、読み返す人は読み返すんやないか?
硬い学術書のたぐいはやっぱり部分読みかなあ。「あの本にあんなことが書いてあったはずやが・・・」を確認する作業。
『育児の百科』で有名な小児科医の松田道雄ってロシア革命史にも詳しかったな
前スレで登山ニキが書きこんでたけど『なんで山登るねん』の高田直樹がネトウヨ堕ちしてたのショックや
>>489
あれは酷かった・・・
あの人は英語以外にウルドゥー語も達者だし、若い頃から海外経験も豊富なのに、なんでああなった・・・ 北杜夫「白きたおやかな峰」の竹屋隊員は高田直樹がモデルだけど、「この若者が半世紀後には醜いネトウヨ爺になってしまうのか・・・」と考えると、読み返す度に複雑な心境になる
ネトウヨの定義て何なん?
右寄りでも小谷野敦とか池内恵はこのスレで評価されとるみたいやけども
同じ事実認識を共有できて、その評価や価値判断の部分で食い違ってるだけなら、まあ右翼や保守の範疇やろ。
この範囲で踏みとどまってる人は、人種的偏見はあっても、人種憎悪までは至ってないことが多いように感じる。
ネットを情報源として真偽不明だったり明らかな虚偽だったりする流説を世界観に組み入れ始めたりすると、これはネトウヨかな。
「朝鮮進駐軍」「関東大震災朝鮮人虐殺否定説」とかが典型。「南京大虐殺否定説」も入れたいところだけど、これはネット起原じゃないから微妙。
「自分の世界観や選好に適合的ならば、なんの根拠も証拠もなくても事実として易々と受け入れる」態度の極北が、あの余命三年騒ぎやないかな。
まあマイ定義やけどね。
革命と登山というと伊藤野枝と辻潤の間に生まれた辻まこと思いだすな
去年出た池田嘉郎『ロシア革命―破局の8か月』(岩波新書)はボルシェビキ中心史観に批判的な描き方をしてて評判ええね
CiNiiでネット右翼を検索するとネトウヨ研究ってそれなりにあるんやな
アンナカレーニナ読んだんやがこれレーニンが賞賛してたの意外やわ
社会主義は勿論各種近代思想・制度には結構批判的な本やない?原始キリスト的な牧歌的生活に戻れというかさ
革命に向かう過渡期をリアルに書いとるという点で意義あるということやろか
>>496
同床異夢感はあるな。
末娘で最愛の娘でもあったアレクサンドラはチェカーに逮捕されてるし、本人ももっと長生きしてたら無事ではすまんかったやろな。
まあでも革命前の文豪で一番ボリシェヴィキ寄りだったゴーリキーだって、そんなにボリシェヴィキぽい作風とは思えんしねえ。
チェーホフも革命家的人物類型は小馬鹿にしてる気がする(クルプスカヤによると”6号室”を絶賛してたそうだけど)。 実際日本でもトルストイに影響受けたのって明治の初期社会主義者たちであってボル派ではないわね
木下尚江や平民社あたりがトルストイを「ト翁(杜翁)」って呼んでた信奉者やったけど
鈴木貞美の言う「大正生命主義」ってカテゴリーの思想家たちにはトルストイの影響が結構見られるやね
社会科学に比べて自然科学の本は1頁にかかる時間が半端じゃないな
暇を見つけては数学のやり直しをしているけどホントに1日1頁が限界。今やってる本が終わるのはいつになることやら
>>499
社会科学には明るくないんやけど後半はわかるで
数式一行追うのに数日かかった挙げ句に筆者の間違いだったなんてこともあったわ 自然科学ガチニキでも数式ってやっぱり読むの時間かかるんか?
わい数式読めない民やからいつか間を見つけて数学再勉強したいわ
高橋一雄の本とかよさげやった
A=Bは明らかと書かれてるのにその証明に数時間〜数日かかるとかは数学科あるあるネタ
話ぶった切るけど翻訳丸出しの本ってさっぱり内容が頭に入ってこんのだけど俺だけ?
確かに3+5=8とかを公理から証明しようとるすると長くなるで
1+1=2は2の定義やから普通は証明できんけど
和田春樹は拉致絡みで稚拙な政治的発言もしたからウヨ界隈からは蛇蝎の如く嫌われてるけど
専門のロシア近現代史はさすがに詳しいな
『歴史としての野坂参三』あたりは流石
>>501
数式の内容によるけれど時間かかるわ
そう言う本は大抵難しい数式多いから時間かかる
ただ物理とかほかの分野で出てくる数式とかやとまた話は別や
大抵は理解もクソもなくて式に使われてる元の数学の知識とその分野の知識が上手く繋がればそれでええ感じ
ここまで書いといてこれ言っちゃあれやけど理解の深さの程度によって時間変わるわ 有名どころの物理の教科書でも級数の一様収束性を無視したり数学的にはガバガバな印象やな
まあいちいちきっちりやってたら冗長になるのはわかるんやけど
ランダウ・リフシッツの本が比較的数学的にしっかりしてるイメージやな
クッソ重いからほかの本で済ませたけど
>>506
ワイの大学のロシア史の教授も市民運動家としての和田春樹とロシア史研究家としての和田春樹は別みたいな事言っとるわ まあこういうのって彼に限らず学者あるあるなんやろけどな 最近やと池内恵がキズナアイ関連で醜態さらしまくっててびびったわ
本でも微妙に偏屈そうな感じはあったけど優秀やったのに
ランダウ・リフシッツは力学しかやってないからわからんなぁ
∫とΣがクルクルする度に精神すり減らすくらいなら当時目を通しておくべきやったわ
>>511
いや池内の件に関してはどう考えても池内に絡んでた連中の方がおかしかったと思うが…
逆上したイキリオタから職場に嫌がらせされただけの被害者やぞ池内は >>513
さすがにあそこまで挑発して被害者は無理があると思うで
職場に嫌がらせまでいくのは飛躍しすぎではあるが
まあ挑発的なとこがあるのが専門では持ち味ではある 池内恵は旧字旧かな勢ともバトってたな
「それ池内紀の息子に言う?」とかリプライしとって笑ったわ
あっくんとか仲昌センセとかと同じ系列のイメージ
ああ確かにあっくん仲昌先生に似たもんがあるな
わいのイメージやとその三人は
あっくんはとにかく当たり外れが激しくて粗製乱造気味
池内先生は専門のことだけなら常に当たりなイメージやな
仲昌先生が一番ガチギレ闘争本能やばいと思うんやけど
あの人やたら速筆やのにクオリティ安定しとるんが凄いわ
和田春樹は塩川伸明より一等落ちるかんじがする。いやニ等かな?
塩川はそもそも手堅い一流の研究者のイメージしかないなあ
なんか政治運動やっとるんか?
>>504
翻訳丸出しやと読みにくいよな
単語や文に込められた内容を砕いて訳さないと意味通じないところもあるけど
そういうのに限って大抵直訳やったりするし わいは翻訳っぽさゴリゴリの海外小説とか好きやけどな
特にディック・フランシスとかロバート・B・パーカーの翻訳やってた
菊地光の翻訳が最高なんや
パーカーの「レイチェルウォレスを探せ」
はフェミニズムテーマのハードボイルドで大名作やで
>>504
岩波文庫のミルの『自由論』とか正にそうやな
逐語訳なんやがIt that 構文とか原文のクッソ長い一文を切らずにそのまま訳しとるせいで原文だと明快な指示語やら代名詞やらが何指してるのか等々がクッソ分かりにくくなっとる
まあこの訳はそもそもその成立に紆余曲折あったからしゃーない面もあるんやけどな >>518
若い頃やってた。新左翼運動に挫折、幻滅してソビエト研究に進んだというパターン。
塩川さんはウェーバー的な、自分の価値観や信念と仕事との分離ができてる感じ。和田さんはそれがいまいちできてないので視野狭窄になりがちなんだと思う。 「渚にて」って50年代のオールドSFで登場人物が相槌を打つときに「絶対確実にそうです」って言うんやけど、あれってabsolutelyの訳なんかなあ?
だったら「そのとおりですね」とかにした方が良かった気がするねん。
オーストラリア人が「我々イギリス人は」とか言ったりするような、懐古的な雰囲気は良かったけどな。
100周年ってことで去年現代思想が出したロシア革命特集号はロシア史研究者のオールスターやった
和田春樹・亀山郁夫・塩川伸明・池田嘉郎・沼田充義…
話は変わるが白井聡はレーニン論で論壇デビューしたのにいつの間にか中島岳志みたいになってもうたな
あのレーニン論も『はじまりのレーニン』の中沢新一が推薦してたように正統派のものではなかったが
>>521
むかし大学の教養演習で岩波文庫の自由論読んだの思い出したわ
『君たちはどう生きるか』の吉野源三郎があとがきで刊行経緯の弁明しとったな
戦前に河合栄治郎に頼んだのが実現しなくて戦後に塩尻公明が翻訳を持ち込んできたけど
文章(漢字や仮名遣い?)が古いのを直すのに吉野が時間かけすぎたせいで刊行できないうちに塩尻が死んでしまったとかなんとか
おなじ岩波文庫だと三木清訳のデカルト『省察』もそうやけど訳者が死んだあとに出た本で
関係者が刊行までの経緯を書いてるようなあとがきは昔の知識人どうしの友情みたいなものも感じて印象に残るわ 「球の最密充填は果たして本当に六方充填(八百屋がオレンジを積むやり方)か?」
という事を数学者が何百年も掛けて証明してきた事を書いた『ケプラー予想』という本が面白かった。
実際そうなのはみんなわかってたのに数学的に証明するのは難しいという400年に渡るロマンである
竹内好の近代の超克が気に入った
臭いものに蓋をするんじゃなく向き合ってるところがね
ネトウヨを撃破するには竹内好のような人物がぜひ必要
今のリベラリストじゃ無理
ハシゲと木村草太の憲法問答立ち読みしたんやけど
巻末で伊藤真に自分の思考の原点ですとかお礼言ってて草生えたわ
これもう半分皮肉でしかないやろ
竹内好はガチの大人物やね
松本健一辺りがリスペクト捧げてるけどさすがに遠く及ばんわ
その竹内好の文章もいれた
筑摩の近代日本思想大系「ナショナリズム」の
吉本隆明の解説もえらいクオリティやったで
尊師本出すんか 自分に都合の悪いことは書かんやろけど
まあ他になかなかない体験はしとるから
記録としてはなかなかおもろそうやな
編集者とか出版社の中の人やろな
ネットトラブル系はたくさんあるけど
流石にこれはわいも買うわ
隠しまくってたら突っ込めるし
単純にハセカラ騒動の貴重な当事者の証言になるからな
竹内好は松本健一みたいな保守から丸川哲史みたいな現代のポスコロ研究者まで幅広く読まれとるよな
竹内が解説した『アジア主義』が入った筑摩の現代日本思想大系はまだ古書価格安いんかな?
ちょっと前まで函と月報つきでも100円均一のコーナーで買えたが
福田恒存があのシリーズで『反近代の思想』をまとめとったね
亀井勝一郎、保田與重郎は今読んでも価値ある?
つまらない保守なら読まないけど価値ある保守思想家なら読んでみたい
つまらない保守ってのはネトウヨ界隈だけじゃなく西部邁とか中島みたいなのね
>>536
西部でアウトラインやとちょっとどこまでのハードルか難しいけど
いわゆる生粋の日本の文芸思想家タイプやから外れいうことはないんちゃうか?
その二人が気に入ったら唐木順三とかも悪くないで 西部はだって南京事件否定派とかすぎやまこういちらが出した米国新聞の慰安婦否定広告を支持してたでしょ
思想の中身は問題の外に置くとして、そういう活動家のプロパガンダにホイホイひっかかって相乗りするのがつまらない
>>539
それ言い出したらもう今の日本の右派保守派で読めるやつ誰もおらんやろ
西部は本業は思想畑やから政治ではなく思想で評価したらええんちゃうか
アホな政治に引っ掛かる思想ってなわやねん!ってのはわかるけどな >>541
いや歴史修正主義が思想やなかったらなんなんや 保田は文体がかなり晦渋なうえ小林秀雄以上にアイロニカルなので読みにくいけど今読んでも思想史的な面白さはあるかも知れんな
川村二郎編『保田與重郎文芸論集』(講談社文芸文庫)が比較的手に読みやすいと思うわ
新学社の保田與重郎文庫はほとんどの著作を網羅してるけどあまり読みやすくはないンゴ…
批判的な保田論なら橋川文三『日本浪漫派批判序説』(講談社文芸文庫)が鉄板
最近出た評伝だと谷崎昭男『保田與重郎―吾ガ民族ノ永遠ヲ信ズル故二』 (ミネルヴァ日本評伝選)は読みやすかったで
保田論に関しては福田和也とか桶谷秀昭みたいに肯定的なものが多い気がするわ
>>542
思想いうても相当安い思想やけどな
まあでも西部の歴史修正主義はまりは西部の普段やってる思想語りとは
フィールドが違う気はするわ
西部の保守思想は保守らしからぬ概念整理がメインで評論とかはかすばっかりやしな 亀井勝一郎ってあへあへ人生論濫発おじさんのイメージ
デビューからして左翼から転向してのゲーテ人生論とかそんなんやし
大和古寺風物詩とか日本思想史みたいなライフワークっぽいの読めば多少は違うんやろか
>>541
その思想の部分でも全然思想家としての才能を感じない
人の思想の解説して自分の思想と重ね合わせることが多いんだが、トクヴィルとかケインズとか読みが普通すぎる 西部って知識だけはあるが何かを探求したいという意思もないうつ病患者が何か書きましたって感じしかしないな
尊敬する人やことを見つけて、その人に関連する本だけ読んでいる状態駄目なんですね。
結局、書き手は仲間にしか言及しないし、自分の言いたいことしかいわない。と東浩紀が言っているように、
同時にいろいろな人たちのものも読んでるか?
>>548
読んでるわけない。
過疎スレで日記を書いているだけ。 今年になって西部の『60年安保―センチメンタル・ジャーニー』が文春文藝ライブラリーって文庫レーベルに入ったんで読んだけど
当事者たる西部が語る唐牛健太郎や島成郎といったブントの銘々伝は面白いンゴ
ハシシタ事件から復帰後の佐野眞一が唐牛健太郎の伝記書いたみたいやけどそっちはまだ読んでないわ
オウマーとか共産趣味者って実は元オウム信者や元第四インター活動家といったガチ勢もいたってどっかで読んだな
河上イチローが元オウム信者だったのは有名やしな
ジオシティーズ終了と共にあの手のサイトが消えると思うと惜しいやね
「ヘルメットたち」はわかりやすく、今もパクられ受け継がれています。
>>552
ヤクザとか右翼界隈除けば一番政治に近いアンダーグラウンドの界隈やったからねあそこらへん 遊撃インターネットの影響で新宿の模索舎や中野のタコシェで左翼右翼のミニコミ読むようになったのが、僕🙋
共産趣味者っていつ頃からおったんや?
やっぱり冷戦終結で共産主義をネタ的に消費できるようになって生まれたんか?
それとももっと前からおったんやろか
手ごろな名前がなかっただけで、共産趣味的な人は昔からおったんじゃないかな
テリー伊藤の「お笑い北朝鮮」が出たのが93年、このあたりが嚆矢やないか?まだ共産趣味という言葉はなかったが。
冷戦中はシンパもアンチも肩肘張っててなかなか趣味や笑いにできなかったというのもあり、笑いの種になる情報もあまり公開されてなかったというのもありで、やっぱり冷戦終結が画期だったような。
共産趣味って昔からあるわ。
しかも、テリー伊藤の「お笑い北朝鮮」が出たのが93年って古くもない。
マル共に集まる人らは建前上趣味者として主義者とは一線を画すとは言ってたものの、笑いの種にしてるという感じは全くなかったなぁ
なお元中核、元革マル、元解放派はいなかった模様
当時はまだ大学に拠点があったし現在進行形なセクトだったからね
中核なんか逮捕されまくってるでしょ
法政文連のノンセクトも逮捕されてたなあ
ずっと趣味でAmazonレビュー書いてたんだけど
おそらく中華家電レビューがステマと間違えられて垢banされたわ
メールしたけど2週間返事なし
どっか代わりになるレビューサイトない?(本のみでOK)
それともブログとかのがいいかな?
法大って言うと全貧連の松本哉ってのが00年代前半におったな🤔
高円寺で「素人の乱」ってリサイクルショップ出してからの後を知らないが😔
>>570
福島が逝った時は原発反対デモとかやってたみたい 「NAM」が支払われたわけだが、使途不明になっています。
それについて、問いただしたい。
NAMや地域通貨Qの顛末もwebで読める遺産やな
柄谷自身も今年の現代思想でNAMについて「資本の「力」とそれを超える「力」-NAM再考」って文章で回顧しとった
>>575
外山って素人の乱に接近したけど相手にされなかったらしいからなー
どう書かれてるのか気になる >>576
ファシスト名乗ってたからリベラルの多い素人の乱界隈では受け入れられなかった〜とか書いてたけど
本人のコミュ力が低かっただけじゃないかと思う 左翼とか市民運動とかぜんぜん関係ないパッパが「高円寺にいいリサイクルショップがあるんだ」って言って連れてかれたのが素人の乱やった
普通に安くてちゃんとしたもの売ってくれるから頻繁に通ってたらしい
『日本国紀』読む気はないけど
ゲラゲラ笑いたいので誰かツッコミを入れたレポートおねがい
>>557
ワイもや。レッドモール党の会員証まだ大事に持っとるわ ハゲはそこら辺の文学部一年生でもボコボコに出来そうなのに
のさばってるから見てて不快感しかない
だれかカメラの前に引きずり出して成敗してくれや
トンデモ本は本職の人が「あんなもの誰も信じねえだろ」「批判しても業績にならないし」「口にするだけでも汚らわしい」とか放置してたのでガンは放置とか薬は飲むなとかいう俗説が膾炙しちゃったんやで
日本史の本職の人はそうしちゃいかん
この前の地理学と地政学もそうだけど、専門家が放置して内輪の殻にこもって嘲笑してるだけなのも問題だろ
専門分野が侵食されてるんなら責任持って自分達で啓蒙書出せよ
日本国紀が話題書になってる現実から目を背けるな
外山恒一の『青いムーブメント―まったく新しい80年代史』は面白かったわ
九州の高校生活動家の体験型80年代論
益田勝美×梅原猛の「水底の歌」論争とか諏訪春雄×丸谷才一の忠臣蔵論争なんかがいい例やけど
学者側が疲れるだけやからな非アカデミシャンとの論争は…
マッチングミスった異種格闘技戦みたいなやりづらさがあるンゴ
ましてや梅原や丸谷みたいなインテリとは違って大学中退の嘘つきハゲウヨ親爺やし…
オウムやって
「日本に伝わって変質した仏教ではなく、ほんとうの釈迦の教えを学んできた」
っていう主張を既存仏教が放置してきたから膨れあがったところあるやろ
買ってきて添削したの匿名はてなに載せたろかな
保育園よりバズるやろ
>>588
こいつ同志社なのは知ってたけど中退やったんか
それが歴史家気取りとか司馬史観どころじゃない知性の凋落やな
『これからのエリック・ホッファーのために』に出てくるように独学者にも色々あるから
一概にアカデミズムに属さない研究者を異端視するのはよくないとは思うんやけど…… 南京大虐殺マボロシ派とかつくる会とかで懲りてこの手の非専門家の撒き散らす害悪には
歴史学者は反論するようになったし学術的な成果を広く一般にも広めようとはしとるんやけどあんま実を結んどらんのが現状やな
百田の本がベストセラーだっていうのなら便乗して全力の批判本を書くのも悪くない戦略かもしれんな
文系の在野研究者というか知識人は胡散臭いのが多いからなぁ
数学みたいに厳密な基準が無いからトンデモな連中が多くなるのかね
呉智英とか笠井潔とかはまともやけど
一つのデマ潰しの為に文献調べる間に
無根拠デマが二つ出る
まずいくら反論しても聞く耳持たないってのがあるからね
資料も文脈や歴史的時系列を無視してそれだけ読んでるからね
こう書いてあるから○○だとくる。でもまともな脳みそしてたらそんな短絡的な理解では問題あると分かる
南京事件に関しては素人のおじちゃんが相当すごいサイト作ってるしあれ読めばまぼろしとは言えないわぁ
あのひとも否定本をはじめて読むと納得するようなことが書かれてあると言ってるし、そこから原典に当たったり研究書読んだらデタラメだって気づいたって
ネトウヨはそのうまく書かれた否定本しか読まないんだから、お話が通じない
トンデモ本の主張って往々にして
「既存の専門家コミュニティは権威主義(or利権orイデオロギー)で歪められている」
「そこから自由な自分だからこそ真実に迫れる」みたいな思想を含んでるやろ
せやから専門家サイドが専門家としての作法に則って批判したところで
「ほら見ろ!教祖様のおっしゃった通りあいつらは真実を否定するんだ!」いうて余計信仰を深めてまうんやないかなあ
>>596
ワイもある意味ネトウヨに感謝しとるんやわ
ネトウヨが「捏造だ!」とか騒がなければ南京大虐殺やら慰安婦について実際肯定派と否定派がどんな資料を根拠に話しとるのかきちんと確認したりせんかった
確認した上で思ったのは、やっぱりネトウヨはガイジやということと、素人が一次ソース読んで事実関係確認するのはクッソ手間がかかるという事や
当時の日本軍擁護するにも論点ちゃうねん あった事は前提にして国民党側の過失やら軍紀守った兵士の存在やら主張してけばええねん それなら誰も文句言わんのにどうしてそうも「無かったこと」に拘るのか 日本国紀の記述の大半が「私は〜と考える」という憶測文だな
参考文献もなし
ちなみに100田本の書籍コードは歴史本じゃなくて物語扱いだぞ
>>594
そんだけ想像力が豊かだったり新資料を発掘する情熱が修正主義者側にあるのなら
変な言い方やけど反論する側も張り合いもあるんやろうが
既に否定されてカビの生えたソースやら論証を手を変え品を変えて使いまわしとるだけやからな
理詰めで叩いても連中は平気な顔してトンデモ本を書き続けるしその本が売れ続けるってのは結構な無力感やろなぁ 中身は20年前と変わらないからな
新資料という単語に釣られる人は多いけどね
研究者が集めた資料集を参考文献にあげてるくせに読んですら無いし、資料集めた人間相手に喧嘩売ってんだからすごい
ネトウヨなどという人を罵倒侮蔑するような表現を使ってるようじゃ
話なんか聞く気にもならんわな
パヨクが長年やってきた手口を真似しとるだけなんやけどなあ
ホンマ、チョンコパヨク民は面の皮が分厚いで
基本フェイク流す側はいいっぱなしでも問題ないからな
ネトウヨさんは党派性の塊やから
適当にご機嫌とるだけでデマだらけでも追い出されることはない
今youtubeとかでも「ネトウヨは差別語です。使用は控えましょう」みたいなネトウヨのコメントいっぱいあるよな
今回の原爆Tシャツ騒動もそうだけど、ネトウヨがやってることは基本的にポリコレ棒ぶん回すのと変わらなくなってきてる
そら、ネトウヨが振り回してるのは
常識棒、国籍棒、民族棒、宗教棒あたりだから
もともと、棒とは相性いいよ
ネトウヨという単語が差別語であると認められるかについては無理筋だと思うけど
>>604
木村くん読書部まで出張してこないで自分の専スレに顔出してあげてや
ここは「皆殺しは比喩」とヘイトスピーチをごまかそうとして隠喩と直喩の違いも知らんのがバレたきみの来るところやない
住所指名年齢電話番号顔写真ぜんぶ割れてるのにこの期に及んでネトウヨ擁護とかご苦労なことやで >>609
「隠喩と直喩の違いも知らん」っていい方一つでキミらの教養の無さがバレバレやで
低学歴なんやろうなあ…背伸びしたってムダやのに >>612
セルフ開示で身バレした後もハンJ荒らし続けてるネトウヨの木村くんやからガチやで 流れを読まずに書く。
「アステイオン」の新刊、国籍についての特集なんやがおもしろかった。
ハンJ諸兄の感想聞いてみたい。
すまんまだ店頭に並んでないかも
伝手があってフラゲしたから
089号 特集「国籍選択の逆説」つーやつや。表紙黄色
ネトウヨ:ネトウヨって言うな!ネトウヨの定義は何だ!と大声で主張する人のこと
カイヨワさんの遊びの本、どの程度信じていいもんなのかよくわからない
『アステイオン』が気になってサントリー文化財団のHP見たら山崎正和がまだ現役で驚いたわ
百田のハゲは毎度のことやけど目新しさがないと思うンゴ・・・
「歴史における物語の不在」なんて半世紀前から言われてることで右翼ならあの平泉澄が『小国民日本史』を書いて
左翼なら国民的歴史学運動の石母田正と武者小路穣が『物語による日本の歴史』書いとった
90年代に入ってからは今のウヨ論壇に繋がる井沢元彦の『逆説の日本史』や藤岡信勝の『教科書が教えない日本の歴史』があるしな
わざわざ百田の駄本を買う必要がないで
民間人の立場で書いた通史なら頼山陽『日本外史』、徳富蘇峰『近世日本国民史』、竹越与三郎『二千五百年史』あたりも戦前にあったし
ハゲの本なんて読まなくていいわな😓
>>620
遊びの理論化って難しいからな
ただカイヨワは軽視されがちやけど幅広く活動したすごい知識人なのも確かやで
『メデューサと仲間たち』の擬態論はラカンが『精神分析の四基本概念』で引用してたし
社会学や人類学のほうでバリバリ働く一方でラテンアメリカ文学をフランス語に訳してヨーロッパに紹介もしてるンゴ
ちなみにワオは鉱物の美しさについて書かれた『石が書く』がすこ😘 カイヨワ、バタイユ、レリス、ベンヤミンがいた社会学研究会(1937-39)は凄いよな🤔
社会学研究会が研究した「聖なるもの」の中にカイヨワの「遊び」や「戦争」があったんやな…って🙄
遊びで思い出したけど日本近世史の古川貞雄が書いた『村の遊び日―休日と若者組の社会史』(平凡社選書)がすき
農村社会は産業革命以降の週休制度とはまた違った論理で休んでいたことがわかるンゴ
日本国紀に対抗してマルクス主義史観ばりばりの通史を出版しよう!って言おうと思ったけど、佐藤優が(昔の予備校本を復刊させるという形で)出してて、しかもそれなりに売れてたな
>>628
『いっきに学び直す日本史』やね
いま見たら二十万部も売れたらしい
Amazonで佐藤優信者の盲目絶賛レビューとネトウヨの罵詈雑言が混在してる辺り、今回と似てるなw ワオは寝っ転がって本を読むのが好きなんだが、皆はどんな体勢で本を読んでいるのか🤔
寝っ転がって読むとたいてい寝てしまうので椅子に座って読む
集中して読みたいのでぬるめの風呂に浸かりながら読む
あまり高い本は湿気るけど文庫新書なら迷わず風呂やね
ほかにすることないから捗る
ロッキングチェアーで盛大に貧乏ゆすりしながら読むと捗るで😆
「んーなるほどー」(ブーンブーン)
「ん?なんでそうなるんや?!」(ブンブンブンブン)
身体性って大事やな
>>624-625
サンクス
ちょいちょい、せやろかって思うけど定番すぎてせやろかって言っていいんかわからんとこあるんよね
他のカイヨワ本も面白そうやな
暇が出来次第ちょいちょいつまむわ ここの住人的にはモーリス・ブランショは外せない
1930年代まではモーリス・バレスらに影響を受けサルトルからはシャルル・モーラスの弟子だったと指摘されてる
それが1940年代からバタイユらと出会って180度立場を変えるという面白さ
文芸評論家としてもすごいし明かしえぬ共同体は文庫でも読めるからみんな読んだろ?
ソーカル事件で全滅したヨタを偉そうに語られてもなあ
右派から転身したブランショって視点は日本の最初期ブランショ研究者やった「シノザワ教授」こと篠沢秀夫が目をつけとったな
篠沢自身も右の人やからモーラスやバレスの系譜にブランショを位置付けるような発想が『篠沢フランス文学講義』に出てるンゴ
最近は『終わりなき対話』が三冊本でようやく訳されたり、『来るべき書物』が文庫に入ったりブランショも活気付いとるんかな
郷原佳以のブランショ本は世界水準の読みを日本語で出してくれとるし
個人的には京都学派の田辺元が最晩年にマラルメ論を書いたときかなり深くブランショの『文学空間』を
もちろん翻訳のない頃やから原書で読み込んでたあたりの話が気になるやで
『逝きし世の面影』『新風連とその時代』の渡辺京二って不思議な書き手やな
元共産党員かつ元結核患者で療養してからは福岡の河合塾講師やりながら色々書いたおじいちゃん
前スレでも福田和也『奇妙な廃墟』絡みでシノザワ教授の名前が出てたな
ドリュ・ラ・ロッシェルやロベール・ブラジヤックに言及している数少ない戦後日本の仏文学者やったと
昔の学習院の仏文学者ってスター多いな
福永武彦や粟津則雄や辻邦生が同時期に教えてたっていうし
kindle読んでたら政治ジャンルのオススメ本にカミカゼじゃあのさんのウンコ本が出てきて草
そんなもんオススメしないで欲しいンゴ…
君その人の名前色々なスレで書いてるけど私怨やめーや
少なくとも読書部とは関係ないやろ
渡辺京二は宮崎滔天の評伝が良かったで
竹内好も着目しとったけど宮崎滔天はアジア主義が大アジア主義に堕する前の思想家だからか人気あるな
>>646
吉田隼人の名前を割ったのもワイやし
ワイが名前をハン板に書いたのこれで2回目だけなんやけど
そんだけで順調に拡散してるんやな
よかったなデブ 「ネトウヨって大卒の高年収が多いってマジ?」スレでハンJ民の一人を特定したって騒いでたやっちゃろ
そんで粘着しとるとかしょーもな
あのとき特定されたのは羽生とか言う慶応の学生やで
今は講師だったかな
岩波新書のシリーズ 中国近現代史どう?
5と6が特にきになる。改革開放の巻と中国の近代とはナンだったのかという巻
>>649
違う。早稲田出て総合人文科学研究センター助手(期限付き)で95kgの巨デブ なんや結局あのとき特定された人の話やんけ
未だに粘着しとるとかむしろドン引きやで
>>652
誰かわからんがプロフには萌えた
性奴隷になりたい 中平卓馬の写真論『なぜ、植物図鑑か』を読んだんだが面白いなこれ
偉大な写真家だったんだな
粘着してる奴こそが当該のスレでも馬鹿にされてた記憶があるわ
粘着マンが免許煽りしたら「学振もらってる院生に運転免許ごときでマウントとる低学歴」って嘲笑されてた
植物学って思いもかけない文学者も傾倒してるから面白いやねゲーテとか九鬼周造とか
植物学というと高野文子の漫画『ドミトリーともきんす』に出てくる牧野富太郎はやたらイケメンでびっくりしたな
湯川秀樹、朝永振一郎、中谷宇吉郎の物理学者三人と牧野富太郎が、主人公と娘のやってる下宿に住んでる設定
朝永振一郎はマキノノゾミの戯曲『東京原子核クラブ』でも主人公になってるし魅力的な人物やね
岩波文庫の『科学者の自由な楽園』に入ってる若い頃の回想とドイツ留学中の日記はネガティブ全開でたしかにキャラが立ってる
(東京教育大学新聞会OBのサイト http://tue.news.coocan.jp/tomonaga.htm で一部が読める)
湯川の『旅人』も中谷の随筆(青空文庫にかなり入ってる)も負けず劣らず面白いけどな
ただ岩波新書の『物理学とはなんだろうか』は挫折したわ 近刊の杉浦舞『人工知能前夜-コンピュータと脳は似ているか』(青土社)読んでるけどノイマンって偉大やな
粘着されてる人前スレや文藝読書部や映画部で色々紹介してくれたし良コテみたいなもんだったわ
粘着ガイジはつまらんから窓際行って落ちろ
>>658
牧野富太郎の随筆面白いよね講談社学術文庫とちくま学芸文庫に色々入ってる
著作権切れてるから青空文庫にも入ってたっけ
鷹野文子が『黄色い本』以降に漫画描いてたとは知らなかったわ
それ面白そうだから読んでみよう わいの簡単なまとめ
ネトウヨ層の比率は1.1% 男性が多い
2014調査では留保つきやが年収が低い傾向がある
2017調査では一般層に対して無職が多く、学生は少ない
ネット上で署名運動に協力したことがある人が多い(60.5:8.4%)
全体的に重度のネットユーザーである
ロジスティック回帰では年齢が高い、学歴が低いほどネトウヨになる確率が上がる
まとめサイトを読む頻度が高い
ネット上での批判/非難 する/される が多い
ここからはわいの勝手な私見
捕捉率を上げるともうちょっと下に振れていくんやないやろか
たぶんこの調査やとネトウヨと保守層を切り離すことが出来てないやろし
ウヨちゃんの知識の無さ、日本語の不自由さを見てるとどうもね
あとはネトウヨシンパ層をどうするか
人間に差別をしたい欲求がある限りどうにもならんかなあ
>>661
量的調査だから比較的バイアスが少ないようには見えるんだけど
そもそもの標本抽出が株式会社マクロミルへの委託調査ってところが若干気になるね
ネトウヨ勢がこの種の調査会社のモニタ会員になるものなんだろうか?
徳島大の樋口直人『日本型排外主義』は聞き取り中心の質的調査だったから合わせ読むと面白いかもね 小熊英二・上野陽子『<癒し>のナショナリズム―草の根保守運動の実証研究』はよく出来てたけど
あれは調査対象がネトウヨ誕生以前の頃のつくる会やったしな
>>664
2014年調査がマクロミルで
2017年調査がNTTコムリサーチですね
その辺どれくらい隠れてるんやろ
樋口直人はずっと読もうと思いつつもスルー中ですわ ミクロ調査の場合は調査者と対象者のあいだにラポールが生まれることが多いから
その辺は質的調査の強みかもな
安田浩一も一部の在特会会員たちとの間に奇妙な信頼が生まれてたみたいやし
>>657
吉田君自身が「免許もなく地元に帰っても家族に送り迎えしてもらう無能」と自分自身を
嘆いていたから仕方ない 粘着ガイジくっさ
排外主義の統計的な研究なら田辺俊介『ナショナル・アイデンティティの国際比較』(慶應義塾大学出版会)なんてのもあったな
高史明『レイシズムを解剖する: 在日コリアンへの偏見とインターネット』も最近だね
社会階層との関係は調査していなかった気がするけど
そういうのってネトウヨ界隈のウヨと対立してるジャーナリストなだけで面白くない
浅薄なリベラリズムの脆弱さを露呈してるな
統計とか社会学とか個人を問題にしない時点でレッテル貼り
ウヨとやってること同じ
樋口直人はデータ収集にあたっては活動家個人のライフヒストリーの聞き取りっていうミクロ社会学の方法論使ってたから個人を対象にしとるで
ガーフィンケルくらいからのミクロ社会学は文化人類学の方法論と交差しとるしな
前の米大統領選のとき世論調査に正直に答えない隠れトランプ支持者が話題になったやんか
ワイ社会調査のことよう知らんのやけど量的調査ってそういう対象者はどないするんや?
ネトウヨの言動を見るとマスコミや広告代理店や社会学者を敵視しとることは多いし
そういう人に対する社会調査では似たような反応が出そうな気もするんやけど
ウヨの妄想と、統計的に有意な傾向性を一緒くたに「レッテル貼り」はどうかと…
まぁ「ウヨは案の定底辺でした」と指摘することの実践上の意味を問いたいのかもしれんが
>>674
その辺は計量調査のアポリアやな
良くも悪くも数字に重きを置いて多くの標本を集めるので調査対象との信頼構築ってのは二の次にされやすい
ただ近年のフィールドワーク万能論も色々とツッコミどころがあって何とも言い難いンゴ
文化人類学でも30年くらい前からジェイムズ・クリフォードたちがエスノグラフィー記述の批判的検討をしとるしね・・・ >>661
ネトウヨの比率が約1%というのはそういうもんかという気がするが
ネトウヨがなぜ問題となっているかといえば、ネット上でその実態よりも過剰な力を得てしまっているからだろ?
ハンJ植民地化のきっかけとなったBAN祭りでも、ネトウヨ動画を作ってるやつの大半はビジネスでやってるだけだった
誰もそのイデオロギーを信じていなくても、「カネになるから」寄ってくるやつらがいて
ネット工作的な動員でその実態が誇張され、そのうち(こういう実証調査ではおそらくネトウヨとは判定されないような)
一般人を巻き込んでいくようなメディア構造こそネトウヨをここまで問題化させたのではなかろうか?
そういう部分まではこの実証調査では言えてないよな。というのが批判的感想かな
>評論家の古谷経衡 (2013:111-3) は「巷間「ネット右翼」と呼ばれる人々の実態を調査するため、二〇一三年二月初旬から三月にかけて、
インターネット上で大規模なアンケート調査を実施した」「我が国において「ネット右翼」に関して行った統計調査のうち、最大のものであり、
その精度は高いものと確信する」としているが、残念ながら社会調査法の基本すら理解されておらず、学術的価値には乏しい。
ってとこには笑ったけど。この古谷の調査ってよくネットだと引用されてる気がするけど、プロから見たらダメダメなんだな。 古谷の調査ごっこは標本抽出の時点でミスっとるからね
社会調査法や統計の入門講義受けた大学1〜2年生くらいならそのミスに気づきそうなもんやけど
編集者も誰もツッコまなかったんやろか…
ここにおる人ってどれくらい横断的に勉強してる?
専門(論文が雑誌に掲載されたことがある):経済学
趣味(後ろに行けば行くほど知識が薄い):基本六法、数学、キリスト教、日本史、統計学
目移りしまくりマンなので一つの分野究めるってことができないんやが、みんなどんな感じなんやろか
専門以外だと歴史学(方法論)、政治思想史、政治学、アメリカ史、ヨーロッパ史は多少やった
専門分野でも学際的にやってる学者の文献から興味持って勉強することが多い
だいたい薄っすら知識はできるんやけどなかなか深まらんし中でも政治思想史は難しすぎて手に負えんかったわ…
やっぱ教官に指導してもらって論文書かないと深まらないよね
他分野勉強してると専門についても地平が開けることがあるから出来る限り続けていきたいな
専門 哲学 数学
趣味 理論物理 西洋古典 情報科学 露文 現代美術 薬学
身ばれ怖いのでざっくり
他分野の勉強はほんと刺激になるやね
専門の論文書くときのヒントが関係ない分野の本を読んでるときに見付かるのすごくわかる
でも実際は語学だけでも挫折してるンゴ
ドイツ語、ラテン語、古典ギリシア語、漢文、くずし字あたりちゃんと読めるようになりたいわ
気が遠くなるけど日本人に生まれた以上は漢詩、和歌、連歌、俳諧、あと儒教と仏教の古典は目を通しておきたいもんやで
諸々の義務なり課題なり期限なりのある専門分野よりも
そういうしがらみが一切ない完全趣味の専門外分野の読書の方がついつい楽しくなってしまうンゴ
一種の現実逃避やね(呆れ)
みんなの「積ん読」率は?
俺はヤバい、読む速度が新しい本買う速度に追いつかない
特に>>504みたいに読みにくい翻訳の分厚い専門書があるとお手上げ状態 トーマス・マコーリー「文章を噛みしめながら読んだ1ページは、急いで目を通した1冊よりも価値がある。」
「ヒストリーの語源はストーリーです。これは「私たちの物語」なのです。」by百田尚樹
ヒストリー(history)の語頭のhiが落ちてストーリー(story)になったので順序が逆です。
>>686
ちょくちょく古本屋通いして100円の本(ほぼ全部名著)買っとったらいつのまにか80冊ぐらい溜まってしまったンゴ
まあどれも新書とか文庫本とか分厚い本ではないから3、4ヶ月ぐらいかけて潰すンゴ >>686
週3冊読んで週3,4冊買うから15%くらいやろか >>684
ラテン語と古代ギリシア語同時にやるならついでにサンスクリットも学べる New Comparative Grammar of Greek and Latin って本が定番やで >>691
これなかなかおもろそうやな
教養課程で一通り学んだ経験はあるけどそれぞれバラバラやったから
こうやって改めて比較整理するのはためになりそうや
印欧祖語への言及があるっぽいのも興味そそられるわ >>692
そういえば2、3年前に日本語でも ラテン語とギリシア語を同時に学ぶ って本がでてるんやけど
ワイが初版で買ったときは誤植が多すぎて初学者に勧められる感じやなかったなての思い出した
書店で見かけたらついでに見てみ
巻末の活用表はいいできだった
あとギリシア語なら辞書の大家LSJがAndroidアプリで数百円で買えるからこれもまたおすすめやでー 短編なら『メリメ怪奇小説選』の「ドン・ファン異聞」
長編ならフアン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』
文藝読書スレ落ちたんやな
残念
ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」は米川訳の岩波文庫版がええって聞いたなそういえば(冒頭にネタバレあるらしいやけど)
普通に新潮版で読んでしまったわ(それでもクッソ面白かった)
芥川 河童
メルヴィル 白鯨
なぜか好きな小説は大概新潮文庫だった
海外文学、特に古典的名作については大概は岩波新潮光文社と選択肢あって迷うンゴねぇ
まぁなんだかんだ一番読まれてそうな新潮が基本で、定評ある訳や解説あるなら岩波文庫、新訳の評判良ければ光文社で買うことが多い訳やが
自分はトルストイの民話が一番好き
あんまり読んでないからまだまだ面白いものはあるんだろうけど
赤と黒とか罪と罰以外も読まないとな
新訳クソって言われてても光文社買ってしまうわ。何だかんだ読みやすいし
正確性はともかく読みやすさは気を配ってるし
普通に読む分にはそこまで厳密さ気にせえへんからなあ
ラテン語・ギリシア語に自信ニキたちサンガツやで
岩波文庫の小説やと
グラック『アルゴールの城にて』
ド・クインシー『阿片常用者の告白』
ムージル『愛の完成・静かなヴェロニカの誘惑』
あたりが好きやな
最後のは古井由吉訳や
あと小説やないけどパス『弓と竪琴』とかジュネ『女中たち・バルコン』とかも岩波文庫に入ったときは嬉しかったな
翻訳の正確性云々に関しては
「原文を素直に訳すると〇〇になって、旧訳もそう訳してるけど、
原作の持つ〜の要素を考えれば、ここではあえて〇〇ではなく××と訳するべき」
みたいなプロの翻訳家の選択もある訳やしな
文学専門の研究者が判断するならまだしも素人が判断するのは結構危険やと思うんやわ
まあその為の訳者あとがきでもあるんやろけどな
『グリム童話』めっちゃ面白いわ
いくつも話があるけど面白いのは有名な話じゃなくてあまり知られてない話
何が言いたいのかさっぱりわからん話なんだがなんか知らんけど面白くて心に残るんだわ
エーコ バウドリーノ
鴎外 山椒大夫・高瀬舟
小説に限らず岩波は気がつくと買っちゃって積ん読になってるンゴ…
光文社新訳古典は妙にイタリア文学が充実してるのがすこ
プリーモ・レーヴィとかルイジ・ピランデルロとか
訳の評価も高いしカルヴィーノもはいってほしかったは
だいぶ前に読んだ翻訳コメディー小説で帯に爆笑とか書いてあったやつ
要所要所で言動が意味不明過ぎ「たぶんこれは面白要素なんやろうな」とか思った
正直日本語のダジャレとかにしてくれたほうがまだマシやったな
壽岳文章が訳した『神曲』って名訳扱いらしいんやけど壽岳文章って英文学者じゃなかったっけ?英訳本から重訳したんかな?
山本夏彦は「重訳の方が良い訳文が出来ることもある」なんて書いてたこともあったけど…
前スレでも言及されてたけど『紙漉村旅日記』とか壽岳文章の和紙についての本はええな
小松左京が京大のイタリア文学科やが辞書の語彙だけじゃ対応できんで
苦労したみたいなことなんかのエッセイで書いてたな
『アングラ機関説』を読んだんだが平岡正明っていつ頃まで人気あった人なんやろ?
新左翼出身の書き手としては竹中労・吉本隆明・谷川雁・朝倉喬司・船戸与一・若松孝二・足立正生あたりと付き合い深かったみたいやね
>>712
今、神曲を読むなら河出から出てる平川祐弘翻訳のやつがいいですわ。 >>716
90年代後半までが割と読まれてたイメージ
政治より芸能やジャズ、小説のサブカル評論家として
21世紀はいってからも著書出しとるが弛緩したいうかどっかつまんなくなってたな
著書やとSF小説『皇帝円舞曲』割とすこ 岩波文庫にあるトーマス・マンの講演集ドイツとドイツ人を読んだ
ドイツの竹内好って感じの保守作家の全体主義批判、民主主義擁護みたいな面白い内容だった
ただトーマス・マンって理屈くさくてめんどくさい人だったんだろうなあと思うな
批評家も後期の文体は説明癖が強いって言ってるね
トーマス・マンが尊敬するゲーテが具体的にどうすごいか教えてくれ
>>696
「ねじの回転」まさか岩波文庫に入るとは 太田龍が完全にあっち側の人間になったのに比べると竹中労と平岡正明は一線は越えなかったな
晩年の竹中労はたまの本とか書いとったね
小説の範疇に含めるべきかわからんが、岩波完訳版「ティラン・ロ・ブラン」推し。
ドン・キホーテが夢中になったリアルな騎士道小説っつー触れ込みなんやが、
独特の「過剰」感にツボった。どこがリアルかっつー主人公無双っぷりと、
どこまでも本番にいかないエロ(ただし主人公のみ、主人公以外はリア充)、
なんかいろいろ近代の「小説」成立以前の豊かさを感じられるよ。
なろう小説もふっとぶとんでもなさや。
>>720
それは特にトーマス・マンが、というよりドイツ人一般の面倒臭さではないかと思ってる。個々の文もすごく長いし、持って回ったくどい言い回しも多いけど、ヴェーバーとかもそうだよね。
以下の言い回しとか最高にクドくて印象的。
「日頃は宗教的謙譲の念から至高の方の御名をみだりに口にすることを慎む人間といえども、心に深い衝撃を受けたときにはやはり究極の
表現を求めて至高の方の御名を口にせざるを得ないのであるとすれば、この手紙を以下のような短い祈りの言葉で締めくくることをお許し頂きたい。
主よ、悪用され暗黒と化したわが祖国を助け、世界並びに自分自身と和を結ぶ道へと導き給え。」 『ブッデンブローク家の人びと』は朝ドラみたいで面白かった(こなみ)
それを翻案して北杜夫が斎藤茂吉家を舞台にした『楡家の人々』も面白かったわ
舞台の松沢病院(楡病院)も魅力的やし
『日本の美術』『現代のエスプリ』『国文学解釈と鑑賞』を出してた至文堂って2011年くらいを境に活動休止してるんだな🤔
『国文学解釈と鑑賞』は最後の方はサブカル風になってたが😑
大学時代に読んだエーリッヒフロムの『自由からの逃走』読み直したけどこれってものすごく現代日本に即した内容だなあと思った
すこしこわい
高校時代課題図書で買ったが挫折したわ
今なら読めるんやろか
北杜夫は旧制松本高校以来のトーマス・マン狂いやからね
ドイツ語教師だった望月市恵がマンやリルケの翻訳で有名なのもあるけど
同窓生の辻邦生も仏文に行ったけどもともとマン狂いやったし
その辻邦生が東大仏文に行くきっかけになった渡辺一夫も戦時中にマンの反戦論をフランス語から重訳してるという
北杜夫の兄貴世代の吉行淳之介も『トニオ・クレーゲル』に入れ込んでたらしいし
下の世代だとSFラノベの元祖みたいな新井素子もトーマス・マン好きで大学は独文
あのへんの世代まではトーマス・マンってドストエフスキーとかと並んで文学少年少女のバイブルだったみたいやね
>>731
躁状態の北杜夫がぱーていで三島由紀夫に
「貴方は一が戯曲二が評論、三四がなくて五が小説」と言って三島を激怒させたエピソードが好きだ
あまりにも的確すぎ そういや渡辺一夫訳の『五つの証言』が中公文庫に入ってたけどそういう仏文学者が訳してたのはそういう経緯やったんやね
中野重治との往復書簡や山城むつみの解説もついてるええ作りやったわ
池内紀『闘う文豪とナチスドイツ』(中公新書)が面白かったからついでに買ったんやけど
独文学者の木村謹治や高橋健二が戦前は親ナチスでトーマス・マンを嫌ってた…って話は
高田里恵子の『文学部をめぐる病い』に書いてあったンゴ
三島の小説くそつまらんからな
森鴎外の小説もいま読むと1,5流だとしか思えない。森鴎外はゲーテの翻訳とか史伝物の澁江抽齋と伊澤蘭軒が双璧をなす鴎外の最高傑作という評価だよね
>>733
ざっと読んでみたが、日本の左派が「ナショナリズム」というものをいかにきちんと考えてこなかったか、その愚劣さを露呈させたような文章だな
上野も北田も目くそ鼻くそでしかない、というのが正直な印象 >>729
プロ倫と対比的に書かれてて面白いよな
ずっと個人の意思が抑圧されてきたような社会では、近代化によって外から自由が与えられても人々の独創的に活動する空気が発達していないが故に、
自由になった人々は不安にかられて逆に自らの自由を否定する方向に向かってしまう、敗戦と君主の喪失、既存の権威の失墜がそれに拍車をかける…ってのは日本にも当てはまるよな
実際日本社会って結構危ういバランスで成り立っとるっちゅうんはよう思うわ 私用で高円寺行ったんやが結構古本屋多くて驚いた
レパートリーも神保町に日頃置いてないよう本が安く売ってて思わず何冊か買ってもうたわ
あの辺中央線一帯は古本屋多いんやな知らんかった
>>740
そうそうそこも行ったわ
アマゾンの中古やら普通の古本屋やらでもそこそこ値段する本が1/3ぐらいの価格で売ってたりして驚き
また機会あったら寄りたいわ 都丸書店はクラシックな古書店だからええよな
中央線沿線の古書店だと荻窪のささま書店も売り場面積広くてええで
線路沿いにあるから車内からも見えるけど
高円寺にはコクテイルという古書店兼バーがあったが今もあるんやろか🤔
なんか高円寺の古本屋になってる飲み屋に連れていってもらったことあったな
コクテイルって名前だったか思い出せんけど
高円寺の古本屋だと洋書が充実してる藍書房もすこ
ブレグジットと絡めたブログ記事で
イギリスは日本以上に高学歴=上流階級の階級社会みたいなの読んだな
日本は安倍ちゃんのお陰で学歴煽りやり放題になってるけど
学歴煽り=階級煽りみたいになっちゃう所もあるんじゃない?
アメリカだと国際的な都市部にリベラルが多くて昔と変わらない田園部に保守層が多いから学歴煽りとか酷そうなイメージがある
ただ学歴煽りについて書いた本や論文は知らないな
そもそもお互いに接点が無いから別の世界の人間みたいに思っとるんやないの
学歴、年収煽りが好きなんて話、聞いたことないんだが
仮にも首相があのレベルかよってのは誰もが思うことであって…
小谷野あっくんが「柄谷行人は「どの国でもインテリは自国のナショナリズムに批判的」と言うが当たり前のことだ」って書いとったな
話ぶった切ってあれなんやがニーチェってあんな反近代主義的な作品書いてよくアカデミズムで評価されたよな
ツァラトゥストラのアフォリズムとか、これ大学教授じゃない詩人が同じこと書いてたら同じように評価されたんやろか
KAZUYAが高卒でどうのこうのという発言なら
別スレでこの夏よく見かけたな
>>754
悲劇の誕生書くまでは超エリートやったんやで
せやけど恋人だったワーグナーをべた褒めするだけ(に見えた)内容に当時のアカデミズムでは殆ど評価されなかったんや >低学歴叩きは丸山眞男以来のリベラルの伝統な
ってあるけどリベラルの低学歴叩きの淵源を全て丸山に求めるのは正しいんやろか
>>756
24歳でバーゼル大学教授就任とか凄すぎるよな
当時のドイツの大学教授の社会的地位とか今の日本の大学教授のそれとは比較にならん訳やし
しかし学会側としてもギリシア古典文献学者がいきなり「アポロ的」とか「ディオニソス的」とか謎概念だして直観的な芸術論語りだしたらそらビビるやろと
とはいってもまぁニーチェの考えに共感してた人間が当時の知識社会にも少数ながらおって、ニーチェが狂気にとらわれた後の1890年代以降にそういう近代の矛盾が現れだしてからその思想が評価されていったという感じなんやろな
でもやっぱりニーチェの本解釈するのは骨折れるわ ドイツ国内ですら死後に歪んで解釈されとった訳やしな 丸山は精神的貴族主義を謳ったし亜インテリを批判こそしたけど低学歴叩きをするような人間ではなかったとは思うが
父の丸山幹治や弟の丸山邦男がそうだけどむしろあの家系は民衆寄りだったとは思うンゴ
吉本隆明の丸山批判もその点でズレてたと思ってまうなあ
知的なところに首突っ込んでパブリックに向けて何かしら語るなら
本来は学部卒でもそんな資格ないって思うけどね
もちろんその分野での経験が豊富で補って余りあるというなら別
それで大学で教えている人もいるわけだし
>>759
丸山真男ファシズム批判の底の浅さはドイツナチスと日本ファッショの社会基盤対比
に露骨に現れてるよ ファシズム研究に関しては堀真清が『西田税と日本ファシズム運動』(岩波書店 2005)の
序章「ファシズム論の概観と課題」でスタンリー・G.ペインやジョージ・モッセといったファシズム研究の泰斗との交流も含めて
イタリアファシズム・ドイツファシズム・日本ファシズムの研究史を概括しとるけど
堀は丸山の日本ファシズム研究をきちんと評価しとるで
『現代政治の思想と行動』は古い著作やから現代からすれば色々と問題ではあるやろうけどね
丸山は「進歩的文化人」として右からはずっと叩かれとるけど
左からも東大全共闘・吉本隆明・ポスコロ・赤木智弘とやたらと目の敵にされやすいやね
東大全共闘には研究室をメチャクチャにされるし
吉本隆明には大衆から乖離してると難癖つけられるし
ポスコロからは陸羯南たちの明治ナショナリズムを評価してるナショナリストだと批判されるし
赤木智弘たちロスジェネ世代からは兵隊に入って丸山二等兵にビンタしたいと書かれるし
昭和のナショナリズムは「鬼胎」だけど明治のナショナリズムは「青年の国」だから健全だった…って司馬史観の元ネタって丸山眞男なんじゃないかな
丸山は昭和の超国家主義を強く批判したけど明治の陸羯南や福沢諭吉を高く評価してたし
丸山というと池田ノビーが今年糞みたいな駄本だしてたな
丸山信者ではないが池田や倉山満みたいなバカウヨに批判されるのはなんだかなあ
>>764
ノビーのあれは丸山の批判本なんか?
丸山詳しくないんでお手軽解説書として使えるなら読もうかと思ったが読まん方がええか いろんな意味で戦後思想の象徴で
今から見ると限界もあるけどやっぱりすごいはすごいね
岩波文庫の政治の世界とか政治学入門として高度やし
「クラシックなんか聴きやがって」って丸山の音楽趣味を責めたのは東大全共闘やったっけ
後期の古層論で「執拗低音」なんて単語を使ったあたり丸山は音楽好きだったんやなあ…と思った(こなみ)
「高卒知識人」って単語で思いだしたのは元『現代思想』の三浦雅士や『弁証法はどういう科学か』の三浦つとむやな
前スレでも話題になってたけどアカデミズムが未熟だった明治には牧野富太郎や鳥居龍蔵みたいに小卒知識人もおった
まあKさんは学歴関係なく頭悪いと思うけど
『虚無への供物』の中井英夫の後を継いで短歌雑誌の編集をやったあと「ユリイカ」とか「文藝」の編集長やった杉山正樹も、家の事情で日比谷高校出たのに高卒で働いてたみたいやね
杉山の本やと白樺派の異端で英語圏で活躍した郡虎彦の評伝は他に類書のない重要文献やな
ほかに寺山修司の評伝が河出で文庫化されとる
こういうのを見ると学歴も重要かもしれないけどもっと重要なことは何を経験して何を考えたかだと強く思う
色々な本をよんで自分なんか全然未熟だと痛感するしさらに知りたいと感じる
中井英夫って短歌出身なんだよな
中井ほど本格的はないけど大西巨人も短歌詠んでたような
>>770
歌人ではなくて短歌雑誌の編集者やね
家が没落して東大も中退して仕方なく始めた仕事やったけど
斎藤茂吉や釈迢空が死んで停滞してた時期に寺山修司、中城ふみ子、塚本邦雄、春日井建、浜田到、村木道彦などなど若い才能を発見して抜擢したのが最大の功績や
歌壇の保守的な層とそれに迎合する短歌雑誌編集部のなかで孤軍奮闘した感じやね
一方で自分の押し出した歌人たちが「前衛短歌」と呼ばれて政治と芸術の両面で「前衛」になっていくのに興味が持てんかったみたいで
しばらくすると短歌雑誌の編集からは足を洗って『虚無への供物』に没頭するようになる
このへんの経緯は『黒衣の短歌史』に書いてあるから読んでみると面白いかもしれんな
寺山や塚本、あと三島由紀夫から絶賛された春日井あたりはともかく
短歌と関係ない一般の読書人には知名度低いやろけど浜田到とか村木道彦なんか素晴らしい世界観の持ち主や 『大嘗祭の本義』『神道に現れた民族論理』の民俗学折口信夫も好きだけど歌人としての釈超空は好きやなあ
歌人釈超空の門下としては岡野弘彦先生が90半ばでまだご健在やね
折口の和歌と民俗学のために出版社作ったのが角川源義やなかったっけ
今や角川書店もニコニコ動画のドワンゴと合併してもうたが
右傾化・理系偏重化の今だからこそ痛感することやね
ワイは今学生なんやけど、今のうちに読める本はあらかた読んどかな社会人になったら読書する時間なんて無さそうだから頑張って読んどくわ
地方に転勤してからは『図書新聞』や岩波の『図書』を購読するようになったで
近くにまともな書店がないからこういうもの読まないと全然新刊情報が入ってこんのよ
>>実際社会人の読書生活ってどうなんやろうか
ホワイトにでも勤めない限りまともに本読める時間なんか無いんかね
業種とか家族の有無によりけりだとは思うけど本を読む時間は極端には減ってないかな
ただ学部生〜院生時代のように大学図書館使えないから専門書や論文へのアクセスは悪くなるやね
どうしても読みたい論文がある場合はNDLに論文の郵送複写頼む場合もあるけど…
ベンチャーにでも勤めない限り、読む時間は一応あるんじゃないかな
ただ立ち仕事なんかだと疲労感がすごいので、帰宅して寝っ転がるともう立ち上がれないってのはあるかも
>>776 >>777
一応読めることが分かって安心したわ
まぁ専門書や論文へのアクセスは学生時代の特権やから頑張って読んでみるわ >767
尋常小卒の言語学者哲学者三浦つとむの言語論は工学系の自然言語処理研究開発の基礎理論として活かされてる
『言語過程説の探求』第一巻(時枝学説の継承と三浦理論の展開)
第三巻(自然言語処理への展開 )
>>778
放送大学の科目履修生とかどうや
半年あたり入学金7000円+1科目11000円の計18000円、実質月額3000円で
放送大学図書館と電子ジャーナルが使えておまけに放送大学の単位がとれる
通信教育だけでもOKやから普通の大学の聴講生や研究生になるより手軽やで >>782
めっちゃ割り良いやんけ
就職決まったら検討してみようかな 卒業までのあと4ヶ月のうちに本を読めるだけ読んでおかないと後悔する気がしてきた
明日も図書館行くか
無職と高齢者と専業主婦の溜まり場になってる昼間の図書館すき
昔あれだけ読まれてた吉本隆明が今は全く言及もされないの何でなんやろ
批判されてた丸山眞男は今も大学とかでは読まれてるのに
>>786
中身がない
それに尽きる
立ち位置は左派の癖に常に左派の逆張りばかり
『ひきこもれ』なんて本当の引きこもりの何%が読んだことやら
『共同幻想論』なんて団塊世代のペダンチックなファッションアイテムの象徴だし吉本隆明自体が団塊のファッションアイテムだっただけ
『共同幻想論』読んでみ
中身ないから
だから団塊以外に読者はいないわ 良くも悪くも時代と寝た言論人だったからね吉本隆明は
「大衆の原像」ってのも今考えるとただのポピュリズムにしか見えんし
最初期の『転向論』も名高いけど思想の科学研究会の『共同研究 転向』に比べるとやや見劣りするンゴ
そういえば「思想の科学」のリーダーやった加太こうじも正規の学歴のない知識人やった気がするわ
高等小学校卒とかやなかったかな
>>786
在野の一匹狼型文学者と東大閥の頂点の一人、この差が一番大きい
吉本は「狂犬」とか「しねしね団」と揶揄されるくらい毒はきまくり四方八方敵だらけの中
「麻原さんは世界的宗教家だ」あたりで論壇人として崩壊したって感じ
丸山は典型的な戦後民主主義(日本のメインストリーム)で、
弟子を育てたお陰で今でも残ってるが、思想的には無難で面白くない
吉本の丸山批判はたいへん見事だったと思うけどね 吉本の周辺にいた人物は結構好きやけどな鮎川信夫とか鶴見俊輔とか
晩年の『我が転向』とか大塚英志との対談『だいたいで、いいじゃない』あたり読んでも
認知症で活動できなくなる最晩年まで思想的には色々と動いてた人やったな
80歳くらいで対談の為に新世紀エヴァンゲリオン視聴してたのはすごいというか何というか
『ハイ・イメージ論』あたりから漫画やアニメを語るようになったんよね
>>790
鶴見が吉本と仲良かったって聞いたことないけど 加太こうじといえば黄金バットやなんかの紙芝居でも有名やね
東大教授でわだつみ会なんかにも関わってた独文学の山下肇と親戚とかで
お互いのライフヒストリーを語ることで昭和史について考えるみたいな共著を出しとって面白かったのをおぼえてる
まあ仲良くはないなすまんな
よく対談してたイメージがあったもんでなあ
家柄的にも華麗なる鶴見家のお坊ちゃんと下町の子供で真逆やしな
岩波現代文庫に入ってる加太こうじ『紙芝居昭和史』おもろかったで
>>793
家柄はお坊っちゃんだけど鶴見の幼少期は壮絶やで 11歳かそこらでカフェで女給とヤリまくり、3回放校になった挙げ句アメリカへ留学とか面白すぎるよな
『バナナと日本人』、古本100円で買ったまま積読状態やわ
ゲンロンのインタビューで浅田彰が
「鶴見俊輔は自分も家事をやるとか偉そうに言うのが嫌い。家事ぐらい誰だってやるだろ」
的なこと言ってたの思い出したわ
鶴見祐輔の息子だっていうプライドが見え隠れするとかなんとか
浅田は表立って言わないけど独り身のまま親の介護とかもこなしてたみたいやし
(インタビューでも京大から移籍した理由の一つに親の介護をチラッと挙げてる)
そういえば鶴見祐輔はプルターク英雄伝を訳してるが多田智満子とか澁澤龍彦とか由良君美とか
あのへんの世代は子供時代にそれを読んで文体を形成されたみたいなこと四方田犬彦が書いとったな
>>798
河合隼雄の『あなたが子供だったころ』読んでみな
鶴見俊輔の人生壮絶やで
少しくらいの勘違いは多目に見たらなあかん >>800
鶴見は確かにアメリカで刑務所にぶちこまれたりしてるし、名家の生まれやと昔は特に親がアレやったりして大変やろうしな
ワイも浅田の見方はちょっと穿ちすぎというか難癖に近いと思う
河合隼雄の本も読んでみるわ、サンガツ 鶴見俊輔は若い頃の発言みるとただの進歩的知識人とはおもえないバランス感覚の持ち主だなあ
保守系の上坂冬子とも仲良かったしな
あとアメリカ時代にクワインと会ってたかで
当時の最先端の分析哲学も抑えてたりなにげにとてつもない教養家やで
「思想の科学」同人で鶴見俊輔に見出されてデビューした映画評論家の佐藤忠男すき🤗
蓮實御大は鶴見たちの大衆文化研究をあまり評価してなかったみたいやけど😅
学歴話でいうと佐藤忠雄も高卒なんだな
三浦つとむともつながりある人だった
>>804
この人とヤッちゃん先生をいつも混同するんだよな(それは佐藤忠志) 西部邁の「ファシスタたらんとした者」読んだ
どんな時代状況でもブレずに自分の思想を確立していった気概は認めるが
あの難しい単語連発しながらの自己陶酔気味の文章がやっぱり肌に合わンゴ
肝心の自分の思想って部分が他の一流学者とくらべて劣ってんだよ
柄谷行人とかのほうが自分で考えることにかけちゃ上だろう
>>809
柄谷は古くさい進歩的知識人の本性を海外思想哲学者の言葉紡いで装い新たに飾ろうとしただけで、
自分の頭で考え悪戦苦闘しながら「日本の保守」を追求し行き詰まって自死した西部の方が遙かに上、
ってか思想的に意義がある 西部の本なんて思想の皮を被せた凡庸な人生論程度だろ
要するに観念のお遊び
そういう人間を追求した本を読みたければ例えば中井久夫とかの、現実に目の前の患者と対峙した精神科医の書いた本を読んだ方がよっぽどマシだわ
>>811
柄谷が嫌いで西部が好きなのは分かるけど、その言葉をそのまま言い換えれば
オルテガ大好きなくせに自分以外の全てをバカにする(まさしくオルテガの言う大衆そのものの)本性を、西洋知識人の言葉で装い新たに飾っているのが西部邁でしかない、と思うんだけどどう?
ついでに言えば西部はハイエクやらバークやらニーチェやら引用して、これが保守だというけどアレこそ西部に都合の良い切り貼りでは? 西部は「虚無の構造」とかガッチガチに抽象的なんがすっきゃね
>>814
特別柄谷が嫌いなわけでも特別西部が好きなわけではないよ。あくまで自分が感じた客観的評価
柄谷にこれといった独創的な思想がない、というより、独創性を最初から必要としないタイプの、そういう意味で、
まさしく典型的な戦後型インテリ、旧態依然たる戦後進歩的知識人の枠組みを越えてはいない。
西部は、チェスタートンだバークだオルテガだと西欧「保守」思想を操りながら、
ともかく日本的現実にぶち当たる言論をしていたよ
彼の「思想」を評価できるかできないか、好きか嫌いか、というのは別に、
とにかく日本の現実と真正面から取り組もうとして
行き詰まり自死に至った姿勢、その思想的意味と意義だけは評価したい、死者への手向けとしてね
戦後左翼の古い枠組みをごてごてと欧米思想哲学で飾るだけの柄谷よりは上、というのが俺の評価だな 西部のほうが欧米の切り貼りでしかも内容も深く理解してるとは思えんな
新書読めば分かるような誤読と牽強付会
西洋の知識しかないやつに日本の保守は無理だと感じた
竹内好が一番だな
そもそも西部の自殺って思想的な行き詰まりなの?
どこに書いてあるの?
>>814
> >>811
> ついでに言えば西部はハイエクやらバークやらニーチェやら引用して、これが保守だというけどアレこそ西部に都合の良い切り貼りでは?
その「都合のいいきりはり」という指摘はその通りだと俺も思うよ
ただ、西部を評価するポイントはそこじゃなくて、
「都合のいい切り貼り」をしてまで必死に「日本の保守思想」を追求した挫折の途
(最初から挫折する運命の思想的営為)をやった姿勢なの、正しいか正しくないかは置いといて
西部の行き詰まった根本原因って、「真」の「保守」「思想」なんてもんがほんとうにあるのか?‥という懐疑を抱くことなく、
本気で「日本の保守思想」を追い求めたこと、そのこと自体にあるんではないか?と思う
西部、いや西部よりさらに西尾幹二、もっといえば中西輝政のファン層って、小泉はあんなの本当の保守ではない、安倍こそ真の保守!→安倍なんてリベラル中道左派、真の保守は‥
みたいな「真の保守」捜しを流離ってるが、西部も西尾も、罪深いことしたようなあ、と思う >>820
だから西部の自殺が思想的な行き詰まりという根拠はどこにあるの?
単にうつ病だったという可能性はないの? あれは単に老いて醜態をさらす前に死のうって尊厳死的なもんやないんけ?
まあよう知らんけど
「真の保守」なんて中川八洋先生しかいないって結論出ただろ
西尾とか中西なんて単なる歴史修正主義者であって思想とは無縁だろ
>>816
>>820
詳しく説明どうも
個人的には西部は所詮ただのエリート主義者としか思わないから、その考えには同意しないけど
それはあくまでこっちがそう思ってるだけだからな
何が言いたいかというと なんか煽るような聞き方して悪かったな 欧米の思想の切り貼りをしたから保守思想家として失敗したんじゃなく、単純に才能のせい
田中美知太郎や林健太郎や福田恆存などは欧米の思想や歴史を消化して保守思想家として成功してる
ID:ByQsIcch
こいつションライちゃうんか?
>>827
違うと思うで
ションライは長文書かせるともっと支離滅裂やしな、単に西部贔屓なだけやろ
西部は基本ニヒリストのエリート主義者で、ただどこかに成算を求め続けて遂に鬱になって自壊したわけやが
それを肯定的にとるか否定的にとるかは、素朴な左派市民運動に回帰した柄谷を退歩ととるか後退戦をしぶとく戦ってるととるかと変わらんような気がするわ >>825
>>826
まあ読書スレで議論するのもアレなんで、
本の話に戻すと、田中、林、福田に関してそれぞれ一冊だけ上げると、
田中「人生論風に」林「歴史と体験」福田「私の国語教室」だけは左右の立場関係なく読むべき名著だと思う
あとちょっとだけ言い足りなかったこと補足
田中も林も福田も、左翼から「保守反動」と罵倒されたが、西部と違い御三方に「保守」を冠する書籍はない、
また自ら「保守主義」を名乗っても居ない(全部読んだわけではないから断言できないが)。
「保守」ってのは「主義」とか「思想」なんていうほどの体系性はない。マルクスの対抗馬として無理矢理
「保守思想の王者」に格上げされたバークなんて、本質はシャープな政治状況論を打ち出すジャーナリストだよ
福田の評論「常識に還れ」のタイトルに端的に示されているように、
「進歩派」が陥る常軌を逸した狂熱に冷水を浴びせるアンチテーゼ「カウンター」というのが本来のあり方だと思う
長文失礼 >>830
福田は「私自身を保守的な人間だと思うが、保守守主義者とは考えない」と述べてる
(「私の保守主義観」)
西部って自分が学んだ知識を文章に散りばめてるのはわかるが
根本の論理をたどってみるとどうってことないんだよなあ 808やが
自分は終戦から60年安保、アメリカ留学等を経て自分なりの"反帝・反スタ"みたいな価値観を形成していった西部の人生が面白いなと思ったんや
まぁ他の思想家に比べたら薄っぺらいことしか言っとらんというのはよく分かるが
福田恆存って何でワイルドの『サロメ』だけは岩波で訳したんやろな他は新潮とか文春とか保守系出版社なのに
それとも当時の岩波側が福田恆存に依頼したんやろか
考えてみれば田中美知太郎も同じ頃(1950年代後半)に岩波でソクラテスの新書書いたりしとって、内容もバリバリ右寄りの記載含んどるんよな
60年代の安保闘争契機として、保守系論陣が岩波を離れていった、或いは岩波が彼らに依頼しなくなったということやろか
もともとの岩波の創業主は、いわゆるオールドリベラリストと言われる面々と人脈があったんだけど、創業主の死後彼らと岩波の繋がりが切れたって話は聞いたことがある
安倍能成『岩波茂雄伝』、小林勇『惜櫟荘主人―一つの岩波茂雄伝』、中島岳志『岩波茂雄―リベラル・ナショナリストの肖像』あたりの
岩波書店から出てる創業者・岩波茂雄の伝記がそこら辺の事情に詳しいけど
岩波茂雄がリベラリストかつナショナリストっていう明治人かつ旧制一高出身らしいメンタリティの持ち主やったからな
岩波が総合雑誌として生前に企画してた『世界』は元々は同心会っていう安倍能成・津田左右吉・谷川徹三・和辻哲郎etcたちの
オールドリベラリストによる誌面作りをしようとしてたんやね
津田左右吉が寄稿した論文「建国の事情と万世一系の思想」は創刊当初の『世界』らしい雰囲気がするンゴ
岩波の没後に経営引き継いだ娘婿の小林勇や編集責任者の吉野源三郎が彼らから離れていって
丸山眞男や清水幾太郎を中心にした誌面にして同心会も『心』って別の雑誌を作ったんや
岩波書店内にも組合が出来て代々木の党細胞が入って左派色が強くなっていった経緯は
吉野源三郎『職業としての編集者』や塙作楽『岩波物語―私の戦後史』に書いてあったな
吉野源三郎が書いてたけど三木清は哲学者としてだけではなくエディターシップも抜群やったみたいやな
岩波新書や岩波講座は三木清抜きには生まれなかったと
まあ三木清の留学を岩波が支援したりした背景もあったんやけど
近代の保守ってのはいってみれば近代生活への反動なんだよな。全世界的にみても
カール・シュミットなんかは友敵理論でようするに17世紀に帰れっていったんだよな
絶対的な敵を想定する近代の合理主義、議会主義、民主主義、自由主義に反対したわけだ
近代の価値と反省の両面をうまく理解できる本はないかね
岩波は三木清を留学させた以外にも京都学派の若手に支援しとったらしいな
竹田篤司『物語「京都学派」』で数理哲学史の下村寅太郎も田辺元経由で岩波から生活費の援助を打診される話があった
塙作楽の「岩波物語」が面白かったのは
敗戦後の塙が岩波書店に入社する経緯にあのゾルゲ事件で濡れ衣を着せられた伊藤律が出てくるんよな
そして伊藤律と松本慎一の口利きで岩波に入社した塙が志賀直哉の家に原稿を貰いにいくと
志賀に「帝大を出てに三井精機に勤めていた君のような人がどうして本屋の丁稚なんかになるんです?」って言われるシーンが印象的
塙が「私は一高と帝大文学部で吉野源三郎さんの後輩に当たるので」って説明すると志賀が「吉野君は好人物ですが札付きのアカでしょう」と切り捨てる
天下の岩波書店の編集者も志賀直哉からすると「本屋の丁稚」だったんやな・・・って
志賀直哉と小林秀雄は、人間的にはどうもクズ臭がするんだよなあ・・・
読書好きなら出版史の本は面白いやな🤔
山本夏彦『私の岩波物語』を読んで出版史に一時期ハマったな😃
岩波文化の真逆にあった講談社文化について書いた佐藤卓己『『キング』の時代-国民大衆雑誌の公共性』(岩波書店)は良かったわ🙋
最近なら国文学と民俗学の出版社として生まれた角川書店の変遷を書いた大塚英志『日本がバカだから戦争に負けた 角川書店と教養の運命』 (星海社新書)は面白かったで😎
角川春樹の「春樹」って島崎藤村の本名に因んでたんやな😲
>>838
カール・シュミットのような決断主義は保守とは無縁やないか
保守というのは自由主義の側面を持っていることが条件やと個人的には思うンゴ
17世紀に帰れと言ったのはシュミットも影響を受けたメーストルのような反動思想家やけど、とても自由主義者とは言えんからな 柄谷行人ってアジアでは読まれてるんだよな
中国語訳(繁体字・簡体字)もそうだけどハングル訳が多い
韓国で柄谷があれだけ読まれてるのは何でやろ?
実は韓国の日本研究は日本人が有難がる北米あたりより水準高いで
慶応の東アジア研究所のシンポジウムにたまに行くけど出席してる韓国の研究者はみんな日本の戦後思想くらいは教養として抑えとる
政治的には仲が微妙になったりもするけど隣国だから学問的な交流が他国より濃密
日本の韓国朝鮮研究の水準の高さも同様やけどポストコロニアルな事情もあるんやろね
カールシュミットは名前もかっこいいけど著書のタイトルがかっこいいね!!
シュミットはルソーの一般意志を同質性と解釈して社会契約とかの部分は歴史の事実として破綻してるから無視して民主主義とはつまり同質性のことだとナチスに協力したんだよねえ
もちろん法学者として20世紀最高峰の人だし天才なんだがこういう発想はネトウヨに如実に現れているし親近性が強い
かくいう俺もシュミットには妙に説得力があって惹かれている
お前らはどう考えてるの?
戦後の振舞いがカッコ悪過ぎだと思いました(KONAMI)
政治思想史の田中浩はルソーの一般意志を擁護する一方でシュミットは論値の「魔性の政治学」やって切り捨てとったな
シュミットが晩年に出した『パルチザンの理論』はちくま学芸文庫に入っとったけどえらくつまらない本やと思った記憶
昔シュミット著作集が欲しかったけど糞高いから尻込みしているうちに
新品で手に入るかわからなくなってしまったンゴねぇ
やっぱこういう本は欲しいと思った時にほかを切り詰めてでも買っとくべきなんやね
『現代議会主義の精神史的地位』は三年くらい前に岩波文庫に入ってたな
橋川文三はシュミットの『政治的ロマン主義』を訳したりと丸山眞男門下にしては異色やな
著作集よかったで
本人の代表作だけやなくて戦時中のクソヘイトごますり文から
戦後の醜い言い訳までがっつり読める
よく社会学とかでいう「近代の政治や法はキリスト教の世俗化」いう話は
シュミットの政治神学がはじめやったんかね
>>854
読んだのが大分と昔やから詳細はうろ覚えやけど
ナチス台頭期は「あれ大丈夫かいね?」みたいに様子見てたのが
ナチスが支配してしかも冷遇されるとユダヤ差別でごますりだす
戦後の獄中記でも自己弁護臭濃厚や >>852
議会の本質は公開性と討論性にあるのに
昨今の議会は非公開の委員会で利害関係者集めて予め決めてある事項について主張やら商談的な調整やらしとるだけで
実質的な生の議論の場は非公開の委員会になっとるやん、もはや議会なんてかなり形骸化しとるやん、そんなんじゃ議会への信頼なんぞどんどん失われるぞって批判は確かになと思わされたわ
実際イギリスみたいな本会議中心主義の議会って朝生みたいな感じで見てて面白いんよな 議場も半円型じゃなくて対面型で討論向きやし
まあじゃあそのイギリスの政治がこれまで上手く立ち回ってきたかというと疑問符がつく点もある訳なんやがな シュミットはボッブズ的な万人の闘争状態が好き
ホッブズの思想を骨抜きにした自由主義的ユダヤ人たちが嫌い
自由主義を捨てて直接民主主義こそが理想ってなったんじゃないか
同質性の名のもとにユダヤ人排除を訴えたし
12月8日になると読みたくなるのが河上徹太郎編『近代の超克』(冨山房文庫)やな
日米開戦のムードで小林秀雄と林房雄がおかしな盛り上がりをして周囲と噛み合わない座談会になってるンゴ
西谷啓治や下村寅太郎がそんな小林にちょっと引いてるのも面白い
戦後にこの近代の超克を批判した竹内好でさえも日中戦争の陰鬱なムードが日米開戦で一時的に晴れたと告白しとったし影響は大きかったんやろな
吉本隆明が文学者の戦争責任としてよく論じてた高村光太郎も「記憶せよ、十二月八日」ってアゲアゲの詩を作っとった
>>858
あれで下村寅太郎が死ぬまで小林秀雄嫌いになったのはわかる気がしたわ
林房雄は木村徳三の『文芸編集者の戦中戦後』でクズっぷりを暴露されてたし嫌いや
中村光夫はあそこでダンマリを決め込んだのが偉いと思うな
本人は晩年の回想『憂しと見し世』で淡々と語ってたが
蓮實重彦は『随想』で『近代の超克』から『モオツァルト』に至る小林秀雄の視座にジャズがなかったことを触れてて面白かったな
蓮實ってジャズ好きなイメージ全然なかったのに『伯爵夫人』の少し前から瀬川昌久を持ち上げたりしてて少し驚いた >>859
下村寅太郎「近代の超克の方向」と中村光夫「「近代」への疑惑」はあの中でも落ち着いたトーンの論文やね
文學界グループでは中村だけが異例で小林・林・亀井勝一郎・三好達治は浮足立ってる感が否めないンゴ
日文研の鈴木貞美は中村には歴史意識があって小林には歴史意識が欠如してたとか『『文藝春秋』の戦争―戦前期リベラリズムの帰趨』に書いとったなあ
その蓮実と瀬川の関係は興味深いわ
菊地成孔のラジオに瀬川さんが出た時90代とは思えない元気さやったなあ 近代の超克を分析した廣松渉の本もおもろかった
最近廣松読んでたんやけど
廣松って科学方面の知識もガチのガチやったんやな
正確に現代科学を理解した上で自分の認識論に繋げてる感じあるわ
高校の時に倫理の勉強したくて加藤尚武の本を買って読んだら廣松渉を「戦後思想の巨人」って激賞してたのが印象に残ったわ
あとで知ったけど加藤夫人と廣松夫人が姉妹なんやね
高校の時から加藤尚武読んでるとかハンJ民はガチエリートやな
ネトウヨが勝てるわけないわ
加藤尚武は新書もよう出しとるし難易度高くはないやろ
応用倫理学のすすめシリーズは読みやすかったンゴ
学術文庫の現代倫理学入門は今でも定番なんかね
倫理学とはちょっと領域ずれるけど今の入門書はサンデルとかちゃう?
人に内容を説明できるぐらいにきちんと本読んだのって大学院からかもしれん
良く「現代文を伸ばしたければ本を読め」とか言われる訳やけど
論理的思考の重要性とか、思想哲学の潮流とか、文学の持つ社会性とか、そしてそれが具体的な現代文の問題の読解解答にどう繋がってるのか教えないと何の意味もないよな
特にセンターの小説とか受験生の頃は何やこの運ゲー死ねとか思っとったけど
ある程度アカデミズムに染まってそういう諸々の考え方やら知識やら知ってから何とは無しに当時の過去問とか読んだら
もはや出題趣旨がわかるレベルになっとって草生えたわ
まぁそういうの教えられる教師自体少ないんやろな
文学者の戦争責任というと高見順『昭和文学盛衰詩』に描かれた日本文学報国会のグダグダっぷりは草生えた
家庭教師やってた時に現代文教えるの苦手やったから批評理論の入門書読んだら
「誤読」ら「間テクスト性」という新たな概念が出てきて混乱した記憶あるわ
批評理論使いつつ『文学部只野教授』書いた筒井康隆や現代文の参考書書いた石原千秋はすごいと思った(こなみ)
文学者の戦争責任とは少し違うけど
『角川文庫発刊に際して』は出版人としての後悔の文だよな
あれ書いたときの角川源義が32歳というのがなんとも凄い
過大とも言えるほどの責任感と自負と野心…
上で名前出てた北田暁大ちらっと読んだけど
男性オタクとネトウヨ的性質(反PC、排外主義、ミソジニー)は相対主義によって結びついてて
逆に女性オタクはリベラル傾向が強くてBLはフェミニズムの発露みたいなこと書いてたわ
ツイフェミ界隈で見飽きた議論やけどもしかしたらこの人がツイフェミの理論的支柱なんけ?
>>871
読んでないけど何となくは分かるが
GLをどう捉えるのか気になるわ 知らんけど、統計的にそう示されてんなら、そうとしか言いようがなくね?
女オタクのことは分からんが、男オタクは俺の実感と一致する
BLがフェミニズム云々は色んなフェミおばさんが言ってて見た目怪しさ満点だが、
単純に標準的な性規範や価値観に抑圧されてきた女性にとって、
解放とか侵犯といった側面があるってことだろう
>>870
熱い文章よな
ただその熱意が空回りしたというか源義時代の角川書店は岩波文化と大正教養主義の焼き直ししか作れなかった…
って大塚英志『日本がバカだから戦争に負けた―角川書店と教養の運命』に書いてあったな
創立当初の角川書店は岩波から編集者引き抜いたりしてたんよね
>>871
『終わらない「失われた20年」』の論旨はもうちょっと複雑やな
小林秀雄以来のアイロニズムの伝統が男性オタク文化の中にも息づいていて
虚構を虚構とわかった上で熱中する…っていう姿勢を大澤真幸の「アイロニカルな没入」って言葉を借りて説明しとるんよ
それに対して女性オタクはアイロニカルな没入度合いが低く社会規範からの評価を嫌って「社会との距離化」を選ぶ傾向にあるそうや
北田が『社会にとって趣味とは何か―文化社会学の方法規準』で練馬区の協力のもと区民2000人を対象に行った量的調査データの分析らしいで
正直この辺のオタク云々の話は北田が詰め込み過ぎているので読みにくいわね
前著にあたる『嗤う日本の「ナショナリズム」』と『社会にとって趣味とは何か』を読まないと何が何だかって感じ
『終わらない「失われた20年」』で面白かったのは上野千鶴子の反移民論や脱成長論を「内なるトランプ」として批判した文章やな >>875
ほーん
女性オタクってやたらローカルルールを形成したり検索避けの慣習を発達させたりと
男性オタクと比べてもなにかとコミュニティを閉ざして隠れ潜もうとしがちな印象を受けるんやが
そういうのも「社会との距離化」のあらわれとして捉えられるんかな? >>876
まさにそれやね
あの人らって「生モノカップリングは本人に迷惑かけちゃいけない」とかローカルルールに厳しいしな
そういうのを北田はルーマン社会理論の「意味境界」とかいう概念を使って社会の包含関係からは自律した関係性やと言っていたンゴ
ここでもニクラス・ルーマンやら溝口彰子『BL進化論』を前提にして議論を展開してるんで読みにくいやね >>875
古本屋とかにおいてある年季入った角川の本見ると「はぇ〜角川も昔はこんな真面目だったんすねぇ」とか思わされるわ
今じゃもう見る影もないわな >>875
上野の移民論な
あれそんなに問題やったか はえー北田の最近の本ちゃんと追えてなかったから紹介してもらえて勉強なるわ、サンガツ
上野千鶴子の移民論はヤケクソだったんやろな
でも北田の反論を真面目に受けとめて自分の非を認めた文章をどこかに書いとって流石やなと思ったで
関係ないけど詩人の入沢康夫亡くなってたんやな
晩年やたらツイッターにハマって一度ネトウヨ批判をRTしてたのを見かけてびっくりした記憶あるわ
上野のことはここの住民は肯定的な評価なんけ?
ネットでは蛇蝎の如く嫌われてるのしか見たことなかったから肯定的評価聞きたいわ
オタクが全ての正義を相対化することで自己反省から逃げ続けた総括はそろそろすべきやと思うわ
オタク趣味の社会的評価が低いから基準自体を相対化することで自己防衛しとったからそれが社会に対する考え方にも現れたんかな?
相対主義よりもそれを思考停止の正当化に使っとるのが問題や
現実に対する無力感を乗り越えようとせず無理矢理現状に満足しようとしとる
そもそもオタク同士でも幅が広すぎて相対主義になるしかないからな
アンチはスルーでも○○はスレ違いもそれ抜きでそうそう成り立たない
そうやって逃げてきたのはオタクに限らず旧2ch民なら多かれ少なかれ誰でも同じかと
>>886
オタクの相対主義はそんな平和的共存のために使われてないと思うで
差別されたくないけど差別したいという感情を正当化するのに相対主義は最も効果的なんや >>887
十万人の宮崎勤デマとか今で言えば青識なんとかみたいな方向のことか
悲しいなぁ… >>881
マスコミにウケのいい学者だから不用意な発言多くて叩かれやすいけど読ませる著作は多いで
専門のフェミニズムなら『家父長制と資本制―マルクス主義フェミニズムの地平』や『差異の政治学』は面白いし
吉見義明との従軍慰安婦論争の元ネタになった『構築主義とは何か』と『ナショナリズムとジェンダー』も読んでて損はないはず
初期の軽い読み物としては文庫に入ってる『セクシィ・ギャルの大研究』『スカートの下の劇場』なんかもええで
個人的には上野千鶴子は対談が面白いと思うンゴ
中世史学の網野善彦と民俗学の宮田登との三人で天皇を論じた『日本王権論』
夜這いの民俗学で有名な赤松啓介と対談した『猥談―近代日本の下半身』
は好きな本やな >>878
角川学芸出版の名前で源義の愛した国文学・民俗学・俳句の部門を分社化しとったんやけどね🤔
東大の本郷キャンパス近くに角川学芸出版の社屋あったな😔
角川とドワンゴと合併した際に学芸出版は吸収合併されたんで今は社内ブランド扱いにまで縮小されてもうた😭
ちなみに源義の長女だった辺見じゅんは春樹や歴彦たちの弟違って家業は継がずに幻戯書房って小さいけど硬派な出版社作ってるで🙆 >>880
ネットに否定的だった丸山健二が急にTwitter始めてYouTubeに動画上げたりするしわからんもんやね🤔
丸山健二もオートバイに筋トレに犬にガーデニングと趣味を渡り歩いてきた人やけど😓 >>890
幻戯書房はいい本を一定のペースで出し続けてくれるイメージやな
源義も春樹も俳句なのに辺見じゅんは短歌に行ったのも含めて不思議な感じや
源義なんか折口信夫の弟子で晩年の堀辰雄と親交があって……ってとこから角川書店を立ち上げたんやし短歌に行きそうなもんやが
学芸出版はさらに縮小されて短歌俳句や硬い文学研究の本なんかは角川の文化振興財団でやってるみたいや
もう完全に営利事業としては成り立たんのやろな……😢 ただでさえ出版不況やし学術出版は大変やろな
日本史や郷土史や民俗学やってる人なら聞いたことあるやろうけど岩田書院は社長一人がやってる出版社やね
ひとり出版社「岩田書院」―知の容れ物を作り続ける
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/3698
春樹は歴彦に本社継がせてからは角川春樹事務所作ってるから一族で角川書店、角川春樹事務所、幻戯書房と三社立ち上げたんやな >887
「絶対的善も悪もない」というとこまではいいのだが
「だから主人公が幼女の顔面を全力キックするのも問題ない。男女平等であるからだ」となっちゃう
なぜなのか
>>893
学術出版なんて少数の専門研究者以外は読まん訳しな
せやから大学教授側としても一冊の本出すのにも中々困る訳で
出版社から教科書執筆を引き受ける代わりに出版させてもらうとか、テスト・レポートのタネ本として教授が強制的に受講生に買わせるとか色々話聞くわ 相対主義と価値中立性の問題はなかなか難しいやね
ロールズからずっと付きまとうリベラリズムの課題でもある
今はちょっと表に出すぎやけど初期の井上達夫はそこらへんの危機意識キレッキレやったわ
注文入ってからオンデマンド出版で一冊単位で製本するのも増えとるしね
朝日選書や平凡社ライブラリーは絶版書をオンデマンドで復刊してくれとる
核心については自分の恥にもなるから書かんやろけど
当事者からの証言資料言うだけで価値はあるしな
開示請求の難しさとかは書きそうやし申し訳ないが説得力出そう
まあ価値はあるわな
一生かけてもスマイリーキクチになれる能力は得られないやろけども
>>852
橋川は東大法学部出身だけど丸山門下じゃない
卒業後出版社勤務時代に丸山と面識できた程度の関係、丸山の授業に出ていないとか(渡辺京二)
橋川は戦後浮浪者やってたり、学者ってより芸術家肌の思想家だね
体質的に、丸山より竹内好吉本隆明とか在野の人に親近性がある人 >>893
岩田書院から直接何冊か買ってるけど
律義に「地方史情報」送ってくれてる
頑張って欲しい出版社のひとつ 橋川文三のことは東大表象の田中純が『政治の美学』とかいう本で書いてたな
橋川の蔵書とか遺稿とかなんか遺族資料とつながりあるみたいやしアーカイブ化してくれんかな
表象文化論の学会運営やなんかで多忙やろし今どきカネも出ないから難しそうやけど
豊島区に邸宅と書庫を寄贈して仏文学者の鈴木信太郎の記念館ができたりもしとるから期待してまう
赤穂事件の日やから野口武彦『忠臣蔵』(ちくま学芸文庫)を本棚から出して読んでたんやけど
この人って国文学者としては近世から近代まで幅広く語る前田愛タイプやな
谷沢永一も実は専門の国文学ではそういう人やったな
ウヨ発言はどうしようもないものが多いけど国文学者としては業績の多い人
ウヨってだけで否定するなよ
ウヨにも良いウヨはいるだろ
『炎上弁護士』意外と面白いで
相変わらずハセカラ騒動の根本理解はズレとるけど
谷沢永一は劣悪なウヨしぐさも見せてたけどあれは持病の双極性障害もあったんちゃうかな
まるで精神障害=ウヨとでも言いたげですね
精神障害者にもウヨにも失礼では?
>>912
知性の欠片もないレスですね
これが読書部とは聞いて呆れる 小谷野あっくんが大江健三郎に対して「政治的には稚拙だけど偉大な作家」と評したようなもんやね
谷沢は政治的発言ではウヨ内部で内ゲバしたりと稚拙やったけど書誌学と国文学では評価されてる一人やな
左右問わず
政治にイカレている人間は一種の精神疾患持ちだろ
ちゃんとした手順で研究業績があるのに、なんで政治的発言のもとになる情報のことは鵜呑みにするのかね
いつも気になってんだよ、手堅い実証研究しても歴史的には嘘つきだったり
紙つぶてとか見るとその専門と随筆の面白さが両立してて凄いわ
人間通とか人生論系も通俗っちゃ通俗やけど悪くはない
谷沢永一の近代文学研究・伊藤隆の近代日本史研究・坂本多加雄の政治思想史研究
この辺の人らはつくる会界隈でも自らの専門分野でマトモだった人やな
あとついでに大月隆寛も民俗学者としては一流やった
保守論壇全盛期の林健太郎や猪木正道や田中美知太郎には及ばないかもしれんけど
この人らに比べて八木秀次や渡部昇一は専門の憲法学や英語学でアレな人やったからな
谷沢永一は『人間通』『紙つぶて』で北村透谷をクソミソにけなしているのに草生えた
「処女の純潔を論ず」で「処女の純潔は人界に於ける黄金、瑠璃、真珠なり」と処女を大絶賛した透谷に
「たかだか膜一枚に何を言ってるんやコイツ」って切り捨てとった
駆け出しの頃の開高健に膨大な蔵書量を誇る書斎を貸してあげたりと人間的には愛らしいところもあった人みたいやな谷沢
>>918
伊藤隆はあの時代の東大日本史学科で教授にまで登りつめて、しかも加藤陽子を思想信条で差別しないで弟子として育てとるってのが正に専門分野での有能さ物語っとるよな
加藤も師の伊藤の「業績」に対しては発言の数々からリスペクトが滲み出とるわ
伊藤が自分で作った東大日本史の入試問題自分で解説しとるのは面白かったで
案外予備校の講評も間違っとらんのやなとも思ったわ
でも政治の話になると途端に同じ人間が話しとるとは思えないぐらい内容が稚拙になるのな 東大名誉教授が話しとるとはとても思えんわ 秦郁彦も南京と慰安婦というダブル腫れ物で緻密な実証してるけど
素の発言自体は右寄りの人やしな
大月隆寛はセンスは悪くないとこあるのに
異様に逆張りしたろというイキリが強いのと
同世代へのルサンチマンが強すぎるのが読んでてちょっとしんどいわ
>>918
おいおい谷沢と渡部は名コンビだったじゃないか あと小室直樹もそこら谷沢渡部と近いとこあるな
あっちは憲法学の本とか解説書は割りと評判ええけど
専門の理論社会学者としてはものすごい大家で後進育成も頑張ってたんやったか
小室直樹って素人向けの解説書は売ってるのよく見るけど、論文は見たことないな。どこに発表してたんやろ
ここで唐突に富士川義之の『ある文人学者の肖像 評伝・富士川英郎』
代々学者の家ってうらやましいなと思ってたけどプレッシャーとかもあるんやろな
英郎が独文(リルケ)と江戸漢詩、義之が英文(ナボコフ、ペイター)と現代日本文学
分野が近いから息子の父親に対するコンプレックスとかも凄いんやろが
年取ってから書いたせいかそのへん淡々としとって逆に味わい深いわ
学者の理想像のひとつを見せてくれる気がして疲れたとき手に取りたくなる本や
>>926
ソシオロゴスでよく活動しとったみたいやが
そのソシオロゴスにも死んだからかネットで読める分は小室の論文はないんや
昔の講座社会学ものとか粘り強く集めるしかないで そもそも小室直樹ゼミって正規のものではなく自主ゼミやなかったっけ?そこに加藤副島宮台たちが来てたという
>>922
大月隆寛の『民俗学という不幸』『全身民俗学者』は民俗学者による民俗学批判という面白い本やで
あと競馬について書いた『厩舎物語』もすこ 研究対象である民俗が都市化で70年代以降消滅していったのもあるんで
今有名な民俗学者って赤坂憲雄や大塚英志みたいに「柳田國男の思想史研究」をやる人になっとるね
慶應や筑波にも昔は民俗学講座があったけど今は文化人類学講座に発展的解消を遂げとるンゴ
「民俗学のプリンス」宮田登が若くして亡くなったのも痛かったな
人類学の山口昌男みたいに読書人にウケのいい学者やったし
坂本多加雄は松本三之介の弟子で丸山眞男の孫弟子にあたるし単純な右派学者ではなかったやね
山路愛山や福沢諭吉を好んで論じてたように丸山も愛した明治の民間ナショナリズムを称揚してた人やったな
今生きてたらつくる会から手を引いてた気がしないでもないわ
北田暁大の『嗤う日本の「ナショナリズム」』って10年以上前のネトウヨ言論空間やろ?
読んでないけど今のネット空間には通用するんけ?
>>921
緻密な実証言うても秦郁彦は研究姿勢的にも右派とか保守系の人であるのは明らかやな
左派とかニュートラルな学者からは結構批判されとる
そういやつい何年か前に知性の劣化が著しいウヨ発言してて悲しくなったわ カールシュミットを知りたくて、牧野雅彦『危機の政治学 カール・シュミット入門』読んだけど、さっぱりやった。なんかいい入門書ないの
>>927
富士川英郎の父が日本医学史研究の父・富士川游やもんな
学問領域変えながらも代々名を残しているのがすごいンゴ
富士川游の学問上のパートナーやった精神科医・呉秀三も学者一族やね
母方の祖父が蘭学者箕作阮甫で長男がギリシア・ラテン文学者の呉茂一 昔は論客が小室直樹っていうかカッパブックス読んでたら「サラリーマン向けやでw」ってなってたけど今「小室直樹でいいから読んでくれ」って時代やな
>>930
東工大の文系教授って後進育てられないから独特の立ち位置なんだよね
江藤淳は東工大の教授辞めて慶応の客員教授やってた >>938
東工大の世界文明センターってあれは他大学でいう客員教授の一般教養科目みたいに考えてええんかな
メディア露出高い人間多いよな
橋爪大三郎は常勤やったけど東工大だと所属としては工学部になるんやなあれ
工学部で哲学とか面白そうやけどほんま後進育成は難しそうやな 東工大の文系教授は客寄せパンダの伝統やね
少し前は東浩紀、今は國分功一郎なんか呼んどるし
作家枠でもいま保坂和志の弟子筋?の磯崎憲一郎がおるし
『工学部ヒラノ教授』って東工大で金融工学かなにかの専攻立ち上げた教授のエッセイがそのへんの話も書いとったな
江藤淳とか吉田夏彦とか奇人変人の文系スター教授とゴリゴリ理系の東工大教授たちのチグハグ感はおもしろかったわ
文系のスター学者が就くポストやけど後継者を育成できない、ってのはちょっとコレージュ・ド・フランスにも似てるやね
ヴァレリーやベルクソンからフーコー、バルトまでみんなコレージュ教授やった
>>935
入門書など意味ない。ああいう人らはシュミットを知ったうえで書いてるから初心者の前提を知らない。
現代議会主義の精神史的状況を読めば一目瞭然。
議会主義と自由主義、民主主義が原理的に対立している。議会主義の原理は討論と公開性。それは現実の歴史のなかで崩壊した。
反議会主義で民衆が支持する直接民主主義こそが正しい道。ヒトラーでもなんでもおk。独裁と民主主義は相反しない。
民主主義は同質的なもの。ユダヤ人は異質なもの。さまざまなユダヤ批判言説へ。 いや入門書って基本全部知った人が知らん人のために書くもんやろ
マジレスするなら仲正のシュミット入門講義が悪ないで
大澤真幸の『世界史の哲学』買った。時々「おお!」となるところもあったが、全体的には馬鹿馬鹿しかった
各種社会科学をやってる人が必ず通る問いかけに対して淡々と抽象的な答えを出して終わり
読んでて「だから何なんだ」感が付きまとってしょうがなかった
シュミットてなぜか保守思想に分類されること多いけどどう見ても左派よな
>>456
かなり前のレスに訂正するのも場違いな感じがするが
呉智英は革マルじゃなくて全共闘の活動家やで >>946
JICC出版局(現・宝島社)の社長は確か早稲田革マルのオルグだった
早くからそのJICC出版局から本を出してた呉って本当にただのノンセクトだったの? 大澤真幸は書きすぎやで。出し殻になっとるんや。
ちょっと前の三島由紀夫本も最初はおもろいんやけど、最後それでどーなんってなるんや。
違う本なのにまったく同じ印象ってすごいよな。
それでもあんだけ書き続けられんの別の意味でエライけど。
たぶん、書き続けんと経済的に困るんやろ、
セクハラで京大の職なげうって以来、筆一本生活やろうし。
>>947
マジか 全然知らんかった
そうすると何かしらのツテがあったと考える方が自然やね 大澤真幸は配偶者も研究者やなかったっけ?吉澤夏子っていう著名なフェミニズム研究者やったと記憶しとるが
あの醜聞の後離婚したんかな?
北田が使った「アイロニカルな没入」の元ネタである『虚構の時代の果て』はオウムの死刑があった時に読み直したけど
オウムを中心に天皇・大本教・見沢知廉『天皇ごっこ』を論じてて面白かったわ
JICCの創立者である蓮見清一については元部下の町山や柳下毅一郎がしばしば批判しとるね
尊師の『炎上弁護士』は軽い読み物としては悪くなかったわ
なんJ糞コテ全盛期の瀬戸山かな・あお・チンフェetcは嫌いやったけど尊師本人はそれなりに面白い人やなあと
なんでも不登校になって高校中退した頃に『論座』『世界』『中央公論』といった論壇誌をよく読んでいたらしいで
まあ肝心な炎上の原因についてほとんど触れてないんやけどね…
>>936
呉秀三の弟子の石田昇が留学中に発狂して殺人事件起こしてしまったんで😲
石田昇の存在は長いこと日本の精神医療ではタブーだったみたいやけど最近は解禁されてきたみたいやね🙋
長崎医専精神病学科の初代校長でセルバンテスの『ドンキホーテ』を翻訳していた怪人石田昇🤔
ちなみに石田の後をついで長崎医専の教授になったのが斎藤茂吉🤗 不登校時代の尊師は競馬が好きでWINSによく行っていたという上級らしからぬエピソードすき
>>951
籠池オバハンの本に尊師出てきて驚いたんやがそれについても詳しく書いてあるん? >>955
『炎上弁護士』には「周囲には「何の利益にもならない」と止められたけど不当拘留が許せなくて籠池夫妻に面会した」って書いてあるで
ツイキャスで尊師と菅野完が共演してたのもそのへんの関係やろか 斎藤茂吉はたしか呉秀三の本を読んで真面目に精神医学を志したんやったっけな
もともと進学できない山形の田舎の秀才だったのを斎藤脳病院に婿養子として拾ってもらったわけやから精神医学やるのは規定路線だけど
ちなみに斎藤家は茂吉と一緒に出羽ヶ嶽とかいう巨人症の力士も養子に取ってたりする
この一家の歴史をトーマス・マンの本歌取りで大河小説にしたのが次男の北杜夫なのは上にもあった通りやね
北杜夫はエッセイも童話も純文学もおもしろいし茂吉の評伝四部作もええで
兄のモタさんこと斎藤茂太の『茂吉の体臭』ともども岩波現代文庫に入っとる
あと茂吉の評伝やと同じ医者で歌人の上田三四二『斎藤茂吉』は茂吉の体質をいろいろ検証してておもろいで
あと『斎藤茂吉 異形の短歌』とか書いてる東大駒場の品田悦一も
『万葉集の発明』とか「近代になって作られた伝統」系の研究を短歌の分野でやっとる貴重な学者先生や
茂吉の短歌評釈は講談社学術文庫に入ってた前衛歌人・塚本邦雄の『茂吉秀歌百首』シリーズ(何冊かある)をあえて推すで
糞リアリズムの牙城やったアララギ系の読解をボロクソけなしながら茂吉の異様な感性から生まれた歌の官能的な美しさを論じてる本や
塚本は基本的に散文だとハイテンション過ぎて読んでて疲れるところもあるんやけど地味な印象のある茂吉の短歌を鮮烈に読みかえてくれるからオススメしとくやで
品田悦一って『万葉集の発明』だけ読んだ感じやとカルスタっぽい感じがしたけど
割と正統派の国文学者やったんやな
『異形の短歌』面白そうやから読んでみよ
『万葉集の発明』では茂吉の『万葉秀歌』に触れとったな
斎藤茂太『茂吉の体臭』にも書いてあったと思うが「斎藤茂吉がニワトリ並みの早漏」ってのをそもそもバラしたのは岩波の小林勇やったっけな
小林勇はやたら他人の下半身事情を暴露してる気がするンゴ
和歌がわかる兄貴たちはすごいンゴねえ
日本思想史が好きなんで戸田茂睡・賀茂真淵・本居宣長あたりの近世国学者の文章を読んだんやけど歌論ってのは難しいやね
古今伝授や二条・京極・冷泉の三家に独占されていた中世歌学を論理的で開かれたものにしようとしたのが
近世国学者たちの営為やったそうやけどそれでも難しいわ
宣長の歌論「あしわけをぶね」を読んでたら
「和歌は言辞の道也。心におもふことを、ほどよくいひつづくる道也。心におもふことを、ありのままにおもふとをりにいへば、歌をなさず。歌をなすといへども、
とるにたらざるあしき歌也。さればずいぶん辞をととのふべき也。ことばさへうるはしければ、意はさのみうhかからねども、自然とことばの美しきにしたがふて
意もふかくなる也。」
という一文があったんで「ほーん、やっぱりレトリックや単語に凝った歌を読むべきなんやなあ」って思ったらそのすぐ後に
「大率上古の人は質朴にしていつはりすくなし。後世は文華多く、偽り多し。されば今の世の歌、十に七八はみな実情にあらず。偽り也。
みな古人のまねをする也。詞も今の平生の言語にあらざれば、古の雅言をかり用ゆる也。いはば古の雅言をかりて今の情を詠ずるなれども、
その情も全く今の情にはあらず。」
「ファッ?!綺麗な古語を使えば嘘っぽくなるなら結局どうやって詠めばいいんですかね…(困惑)」ってなったわ
宣長は古今と新古今の評価についてもやたら複雑な言い方してるし歌論ってむずかC
池が半分凍ってるみたいなくだりがあるやつだったっけ(うろ覚え)
>>959
宣長の他の著作では「言葉を美しく整えて詠みたいという自分の心に忠実に詠めばいい」みたいに書いてあって「???」ってなったわ。 ところでこういう国学者の文章で「質朴」「文華」をそのまま「しつぼく」「ぶんか」と読んでええんか🤔?
「後世風」→「のちのよぶり」、「大人」→「うし」みたいに、何が何でも訓読しなきゃいかんのやろか?
学部生の時「本居宣長の歌が下手くそなのは自明」みたいな説明されたけど
和歌の上手い下手が全くわからなかったわ
短歌詳しくないけど現代短歌で歌論も熱心にやってるのは高野公彦やったっけ?
高野の師匠である宮柊児
短歌詳しくないけど現代短歌で歌論も熱心にやってるのは高野公彦やったっけ?
高野の師匠である宮柊児が日中戦争の体験から詠んだ「引き寄せて寄り添ふごとく刺ししかば声も立てなく崩をれて伏す」は体験的な反戦?の歌として有名やね
国文学者の小松英雄や鈴木健一は「和歌は現代語訳で理解しないほうが良い」と言ってたな🤔
現代語訳すると語彙や構文に含まれている生理的要素が削がれてしまう危険性があるとか😓
小松英雄『古典和歌解読-和歌表現はどのように深化したか』(笠間書院)と鈴木健一『古典詩歌入門』(岩波テキストブック)は面白かった🙆
>>962
質朴は「かたちすなほ」と読めなくもないけど文華は漢語読み避けるならどう読むんやろな🤔
大人(うし)で思い出したけど柳田國男や折口信夫は文章に宣長や篤胤の名前を出す時に大人って敬称をつけるやね🙄
柳田も折口も国学の後継者を自認してたところあるしな🤔
柳田は民俗学を「新国学」とも名乗ったし折口の学問形成は國學院やし🙋 福田恒存はその辺の自称保守とは違うみたいな前評判があったから、評論集期待して読んだんやが正直期待外れだったわ
申し訳程度の全体主義批判と日本の精神的近代化の必要性についてちょろっと話したら後はもうひたすら進歩主義的知識人批判アンド批判
そのためには自分の恣意的な感情論は勝手に断定して一般化するのに相手の主張は価値相対主義唱えて攻撃したり、時期関係なく評論と評論で言ってることが矛盾させてたり
自分の立場からなら当然批判すべき内容なのに身内に対しては軽く苦言呈するだけでクッソ甘かったり、「何を言ったか」ではなく「誰が言ってるか」で決めるウヨしぐさかましたり
何ちゅうかもうこの頃から日本の保守論壇って劣化始まってたんやなと
オルテガやハイエクは面白く読めたんやがこいつはそういうオールドリベラルではないわ
福田自身自分でも言っとるけど個人主義者ではなく利己主義者やな 尊重しとるのは自分個人だけや
劇作家としての福田恆存もどうなんやろな
金嬉老事件を題材にした喜劇『解ってたまるか』を劇団四季のDVDで見たけどイマイチやったわ
古い戯曲やし現代小演劇とはノリが違うのもあるんやろうけど
前スレにいた兄貴のレスやけど面白かったので再掲
批判的な福田恆存論が読みたいわ
小林秀雄や保田与重郎の批判はあっても福田批判はほとんど見ないンゴ
0194 マンセー名無しさん 2018/07/01 23:03:04
福田恆存批判はちゃんと為されるべきやな
何年か前に福田恆存論が群像の評論賞で優秀作か何かになっとったが、やっぱり福田ageやった
個人的には「演劇的なもの」を軸に据えた知識人として右に福田、リベラリストの林達夫、左に花田清輝あたりを並べて、その根本にある人間観みたいなものを批判してほC
三人とも社会の情勢を考慮したうえで「役割を演じている」節があると思うんやが、林や花田と比べると、後年の福田はそれが「演技」に過ぎなかったことを忘れかけて「保守文化人」「右派論壇」みたいな党派性に安住してしまった気がするんや
あとの世代で同じく演劇を文明論の基礎に置いた右派の山崎正和、岩波系の中村雄二郎なんかも含めて大きな見取り図ができるとさらにええな
本居宣長のねじくれた「実情」や特殊な歌論については清水正之『国学の他者像』(ぺりかん社)って本をオススメするで
日本思想史学会でそこそこ話題になった本や
子安宣邦が批判するような宣長のナショナリズムだけやなくて
「他者」に対して恐ろしく繊細で屈折していた宣長の自己意識を読み解いていて面白いんや
宣長は自己と他者との距離に自覚的だったからこそそれが未分化だった古代の共同体を夢想したという逆説
福田の劇的なるもの読んでるけどおもしろいよ
過剰に評価するのもおかしいけどロレンスとエリオットとシェイクスピアに影響されてるっぽいから近代批判もうなずける
主義の批判してホンモノの右と左は批判しないというのはお決まりのやり方だがそれさえできない人が多いわけで
高坂正堯ってどうなん?
弟子にはロクな奴おらんけど
意外なとこではオタク系ライターの多根清史も高坂門下やったらしいね
高坂本人はさすがに安定感あるで
国際政治系の解説本としていまだに定番やと思う
父親で京都学派哲学者の高坂正顕のほうがすこ😘
リアリズムの高坂とそのライバルの理想主義の坂本義和が日本の国際政治学の権威やったけどどっちの学統もあまり良い印象ないな🤔
>>976
『ガンダムと日本人』とかいう新書出しとったね🙄
小沢一郎がシャアだとか😎 独ソ不可侵条約締結時の平沼内閣の無能外交例にあげて「イデオロギーの対立関係と外交関係は分けろ」とさんざん言ってたのに、米中関係ではイデオロギー対立に固執しすぎてアメカスと中国の接近を予想できずにニクソン訪中で自分が平沼騏一郎状態になってたのは草
何ちゅうかきっと中国嫌いだったんやろなと
でもまあ諸々の指摘自体は参考にはなるで
米朝関係時の安倍外交なんか見る限りその指摘が生かされとるとは思えんのが悲しいところなんやが
日本人って今のウヨ反動政権に限らず、悲しいほど外交が下手くそな民族のような気がする・・・
百歩譲ってイデオロギー主導ならそれでもいいんだけどその割には、価値観やイデアのために利益度外視でも動く人間がいるということが理解できてないし。リアリズムというよりもっとプリミティブな「身内/他人」論理を国際外交にまで延長しちゃってる感が。
だから米中米朝接近や盗聴暴露事件みたいな事態に遭うと「良くも僕の信頼を裏切ったな・・・」とか「信じたくない・・・」みたいな反応になる。
>>980
高坂は「日本政府は内政面では歴史的に見ても極めてリアリスティックで堅実な統治政策を取ってきたのに、外交面では途端にそれができなくなる」って日本のそういう国民性・国家権力のあり方を割と客観的に分析しとるんやが、
結局自分もその枠を超えられなかったと言うのは笑えない笑い話やな
まぁそれこそ主権国家成立以来500年近くもの間色んな国と同盟やらその破棄やら秘密外交やら戦争やら繰り返してきた欧米諸国と、
その間にせいぜい制限外交しかせずひたすら内政統治に専念しとった日本とでは近代外交の積み重ねの量が違いすぎるから仕方ないわな 坂本義和の方が好きやわ
高坂とか単なるアメポチやろ
食わず嫌いしてたけど、内田樹の構造主義の入門書なかなか面白かった
他にも買ってみようかな
内田樹は政治評論はダメダメやけど思想系は安定してるで
レヴィナス関係の本はだいたいおもろい
>>983
「寝ながら学べる構造主義」は「初めての構造主義」と並んで現代思想の入門書として手頃よな
これまで「未開人」とされてきた存在が
実は形が違うだけで西欧人と同じかそれ以上の合理的思考をしていたことが人類学的に検証されて、
そしてそれがそれまで当たり前のように唱えられていた西欧中心主義やら唯物史観やら実存主義やらの一切をぶち壊していった…ってのは高校の頃読んで結構衝撃やった
巻末の人物集なんかも後々アカデミックな本読んでく上で何かと役に立ったわ 国際政治学とはちょっとズレるけど
芦田均『第二次世界大戦外交史』、幣原喜重郎『外交五十年』、森島守人『陰謀・暗殺・軍刀』と戦前の外交官って国際政治の現場について優れた証言を書いてるやね
『寝ながら学べる構造主義』はワイも予備校で現国の講師に薦められて読んだんやけど
近年の受験業界では高校生に読ませる本の一冊みたいやな
国文学者石原千秋の一連の新書もそうやったけど「受験に使えてタメになる面白い本」ってのはええもんやね
>>986
そういうので言うなら桑原武夫の『文学入門』もええなぁ
いわゆる「小説問題」の大学側の出題趣旨がわかるし、
この本に出会わなかったらワイの中では文学と大衆小説の違いもわからないまま文学なんぞ「教養・娯楽のツール」で終わってたわ 最近売れっ子の白井聡って論調がワンパターンだよな
内田とも確か対談してた気が
戦中の進歩的知識人の言論があほらしすぎて日本浪漫派のほうに興味が行った
いまでは文庫とかもほぼないし忘れ去られてるけど重要だよな
構造主義はマルクスの上部構造・下部構造の話をいじくりまわしてるようにしか見えない
戦争責任は重いんやけど保田をはじめにイロニーが強い分体制にもそこまで迎合しなかったってのが日本浪漫派の奇妙な立ち位置やな🤔
橋川文三『日本浪漫派批判序説』によれば
負の遺産として忘却されていた日本浪漫派の「再発見」に先鞭をつけたのは1951年の竹内好の論文「近代主義と民族の問題」らしいで
侵略のイデオロギーに堕落したアジア主義を再び位置づけしようとしたのもそうやけど
竹内好は独特のエトスを持ってた知識人やね
あと吉本隆明の「重層的な非決定」はアルチュセールの「重層的決定」を意識してたんやろな
東亜協同体論に三木清や尾崎秀実が関わってたようにアジア主義は割と複雑な思想やしな
NHKニュース ミッシェル・フーコー教授来日
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フーコー自身のゲイというセクシュアリティとHIVで亡くなった生涯に関してはハルプリンの『聖フーコー―ゲイの聖人伝に向けて』が面白い
mmp
lud20190818134718ca
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