韓服を着て北京冬季オリンピックの開幕式に出席するも、中国側の「韓服演出」によって「赤っ恥」をかかされた韓国政府の大臣が、なぜ中国に抗議しなかったのかについて説明をした。
ファン・ヒ(黄熙)文化体育観光部(省)長官は北京冬季オリンピック開幕式で浮上したいわゆる「韓服工程」と関連し、「心が痛かったが政府代表として抗議するほどの口実がなかった」と話した。
ファン長官は22日午前、政府ソウル庁舎で開かれた就任1周年記者団懇談会において「私たち国民の公憤と情緒を代弁するために悩んだ末、直接韓服を着て開幕式に参加することが最善だと考えた」と話した。韓国各紙が報じた。
韓服女性が写った北京冬季五輪の開幕式のシーン/SBSキャプション
去る4日、北京冬季オリンピック開幕式では、中国の少数民族らが中国国旗をリレーする際に韓服を着た女性が加わったことから、韓国ではこれを「韓服工程」であると反発の声が噴出していた。それ以前から「韓服は中国の漢服が起源だ」とする主張が中国で出ていたからだ。ほど
開幕式の内容をあらかじめ聞いていたというファン長官は、間接的な抗議の意味も込めて開幕式に韓服姿で参加したという。ファン長官は「中国政府が韓服は韓国のものだと公式に認めている状況で、政府代表として抗議するには曖昧(な状況)だった」とし「それでも両国間のキムチ、韓服など長い感情の戦いがあったため、韓服をあらかじめ準備して着たもの」であると述べた。
続けて、「日本の場合は日本政府が独島は日本の土地というので積極的に韓国政府が出て問題を解決した反面、中国政府は、韓服は中国のものではないとしている」と強調した。また、「中国が私たちと曖昧な関係だ。体制は異なるが、産業的には輸出や観光など韓国経済に及ぼす影響が大きい」と付け加えた。
ファン長官は中国の文化工程に対する中長期的対応策については「キムチの名称が関連する法を別にして通過させ、韓服活性化のため国務会議でも韓服も着ている」とし「韓服を海外に広報するための多様なプログラム、予算を準備するなど努力し続ける」と明らかにした。
この発言をみた韓国のネットユーザーからは
「こんな奴が長官なのか…」
「中国に送れ」「相手が日本だったら違う対応をしてただろ」
「韓服が韓国のものだと言うことさえできない文化部長官って…」
「現政権の閣僚たちは全員中国に亡命しろ」
「こういうのを屈辱外交と言うのだ」
などのコメントがネット掲示板に投稿されている。
https://korea-economics.jp/posts/22022306/