かのん「ちぃちゃんに連絡しようっと」
かのん『練習着忘れていったよ』
千砂都『ごめん、今取りに行くね』
かのん『いいよ、ちぃちゃんにはいつもお世話になってるし、洗って明日持っていくね』
千砂都『じゃあ、お願いしようかな。ありがとうかのんちゃん!』
かのん「お母さん、これもあら――」フワッ
かのん「あっ……」
かのん「ちぃちゃんの匂いだ……」
かのん「ちっちゃい頃からいつもそばにいてくれて」
かのん「私が歌を諦めそうになってた時もずーっと支えてくれて」
かのん「今では一緒にスクールアイドルもやってくれて」
かのん「ちぃちゃんの匂い落ち着くなあ……」スンスン
かのん「って、私変態みたいじゃん!」
かのん「こうして枕元置けば……」
かのん「わっ、目を閉じるとちぃちゃんと添い寝してるみたい」ドキドキ
かのん「ちぃちゃんと最後に一緒に寝たのいつだったかなあ……」
かのん「ちぃちゃん……」
かのん「すぅ……」
――――
千砂都「かのんちゃん」フリフリ
かのん「ちぃちゃん!」
千砂都「こっちにきて」オイデオイデ
かのん「え? うん」
千砂都「どうぞ」ポンポン
かのん「え、ひ、膝枕!? 恥ずかしいよ!」
千砂都「いいから」ポンポン
かのん「……じゃあ失礼しまーす」ポスッ
千砂都「かのんちゃんはいつも頑張ってるよね」ナデナデ
千砂都「歌も諦めずにやってこれてすごい」
かのん「そ、それはちぃちゃんがいてくれたから……」
千砂都「かのんちゃんが頑張り屋さんだからだよ」
千砂都「えらいぞーかのんちゃん」ナデナデ
かのん「え、えへへ……」
――
ありあ「お姉ちゃん、お風呂空いたよー」
かのん「えへへ、ちぃちゃん……」
ありあ「お姉ちゃん!」
かのん「うわ!? あ、ありあ!?」
ありあ「お風呂空いたから次お姉ちゃんね」
かのん「あ、うん。わかった、ありがとう」
かのん「夢の中のちぃちゃん優しかったなあ……」
かのん「ううん、ちぃちゃんは優しいんだけど」
かのん「音楽科落ちて諦めかけてた私にスクールアイドルっていう音楽の道を与えてくれたのは可可ちゃんだけど」
かのん「ちぃちゃんはずっと隣にいてくれたんだもんね」
かのん「ちぃちゃん……」スンスン
かのん「はあ、落ち着く……」スンスン
かのん「……。お母さん、これちぃちゃんが忘れてっちゃって、一緒に洗ってもらってもいい?」
――
翌日
かのん「はい、 ちぃちゃん。練習着」
千砂都「ありがとうかのんちゃん。助かったよ」
かのん「……」スッ
千砂都「かのんちゃん?」
かのん「え、なに?」
千砂都「なんだか今日近くない?」
かのん「あ、ご、ごめん。そうかな?」アセアセ
千砂都「ふふ、かのんちゃんも甘えたい気分なのかな?」
千砂都「よしよーし」ナデナデ
かのん「っ!」パアアアアアアアアア
かのん(近付くとシャンプーのいい香りがする)
かのん(あと仄かな制汗剤の匂いも混じって)
かのん(これがちぃちゃんの匂い――そうだ!)
――
夜
かのん「……」
かのん「ちぃちゃんのと同じシャンプーを染み込ませて」
かのん「あとはちぃちゃんの使ってる制汗剤もちょっとかけて」
かのん「ふ、ふふ……」スンスン
かのん「ちょっと違うけどちぃちゃんだぁ♡」
かのん「今日も一緒に寝ようね、ちぃちゃん♡」
かのん「カノンチャンダイスキ」
かのん「私もー♡」
――――
千砂都「え? お、おっぱい飲みたいの!?」
千砂都「えー、どうしよっかな♡」
千砂都「おねだりできる?」
かのん「ちぃちゃんのちぃっぱい飲ませてください♡」
千砂都「今ちょっとバカにしたでしょ」ムッ
かのん「してないよ」アセアセ
千砂都「しょうがないなあ、いいよ♡」
かのん「ちゅう、ちゅう♡」
千砂都「おいしい?」
かのん「ちぃちゃんの味がする♡」
千砂都「あんまり飲むと私のおっぱいもっとちっちゃくなっちゃうよ?」
かのん「どんなちぃちゃんでも大好きだからいいの♡」
――
翌日
かのん「ちぃちゃん、ちょっと録音させてもらっていい?」
千砂都「え、どうして?」
かのん「ちょっと歌詞作り行き詰まっちゃって」
かのん「参考にみんなの声を録音させてもらってるんだ」
千砂都「んー、いいよ。何言えばいい?」
かのん「とりあえず名前呼んでくれればいいよ」
千砂都「うん」
――
夜
「かのんちゃん」
かのん「えへへ♡」
かのん「ちぃちゃん♡」
「かのんちゃん」
「かのんちゃん」
「かのんちゃん」
かのん「もう、呼びすぎだよ♡」
かのん「ちぃちゃんも私が大好きだもんね♡」
かのん「私もだぁいすきだよ、ちぃちゃん♡」
――
翌日
かのん「ねえ、ちぃちゃん。キスしよ♡」
千砂都「えっ」
かのん「あれ?」
千砂都「ど、どど、どうしたの急に」
かのん「ごめん、今の忘れて」アセアセ
かのん(夢と現実間違えた……!)
千砂都「かのんちゃん、私とキスしたいの?」
かのん「え、えっとそれは――」シドロモドロ
千砂都「それって、どういう意味?」
千砂都「私のことそういう意味で好きなの?」
かのん「う、うん……」モジモジ
千砂都「そっか……」
千砂都「ごめんね、かのんちゃん。私はかのんちゃんのこと友達にしか見れない」
千砂都「できればずっと、今の関係でいたいな」
千砂都「私、かのんちゃんが友達として大好きだから」
かのん「う、うん。ごめんね急に変なこと言って」
かのん「ずっと、友達でいようね」ズキッ
――――
かのん「ちぃちゃんはそんなこと言わないよねー?」
千砂都「うん、かのんちゃん大好きだもん♡」
かのん「私も♡」
千砂都「かのんちゃんはかわいいなあ♡」ナデナデ
かのん「えへへ♡」
とにかく可愛い青山「安心して下さい。濡れてますよ」
――
数日後
ありあ「お姉ちゃん、千砂都さん来てるよ」
かのん「え? ちぃちゃんならここにいるよ?」
かのん「変なありあちゃんだね、かのんちゃん」
かのん「ね、ちぃちゃん」
ありあ「……」
千砂都「かのんちゃん、一緒に学校いこ?」
かのん「……誰?」
千砂都「千砂都だよ」
かのん「…………」
かのん「帰って!」
かのん「ちぃちゃんはここにいるもん!」
かのん「ちぃちゃんはね、私のことが大好きで膝枕してくれて褒めてくれてキスもしてくれるの!」
「かのんちゃん」
かのん「ね、ちぃちゃん♡」
「かのんちゃん」
千砂都「……また来るね」
ありあ「ごめんなさい、千砂都さん……」ポロポロ
――
翌日
千砂都「かのんちゃん」
かのん「誰?」
千砂都「千砂都だよ、ここ開けて」
かのん「ちぃちゃんはここにいるよ、誰……?」
かのん「大丈夫だよ、かのんちゃん。私がいるから」
かのん「ちぃちゃんかっこいい♡」
千砂都「……」
自分の心の中に閉じこもった眠り姫を起こすにはあれしかないよな?
千砂都「かのんちゃん!」
千砂都「私が好きだったかのんちゃんはそんなかのんちゃんじゃない!」
千砂都「いくら挫けても、最後には立ち上がってたかのんちゃんが好きだったの!」
千砂都「かのんちゃんは歌も上手だし、私もいつか胸を張って隣に立てるようになりたいって思ってたのに」
千砂都「なのに……。なんで、かのんちゃん!」ボロボロ
かのん「……」ガチャッ
千砂都「かのんちゃん!」
かのん「ごめんなさい……」
かのん「私、ちぃちゃんのことが好きでたまらなくなっちゃって」
かのん「本当のちぃちゃんから逃げてた……」
千砂都「私もかのんちゃんの気持ちを知らないであんな断り方しちゃったから!」
かのん「そうだよね、ちぃちゃんも私のこと本当は好きだもんね」
千砂都「え?」
かのん「おいで、ちぃちゃん」グイッ
千砂都「ちょ、ちょっと待ってかのんちゃん! いたい!」
かのん「ずっと一緒だよ♡」パタン
――
数日後
かのん「ちぃちゃん♡」
千砂都「かのんちゃん♡」
かのん「私ちぃちゃんがいればそれでいい♡」
千砂都「私も♡」
可可「かのん! 千砂都! 出てきてクダサイ!」
ありあ「お姉ちゃん……」ポロポロ
かのん「えへへ♡」
千砂都「かのんちゃんだぁい好き♡」チュッ
おわり
5話見てちぃちゃんに依存しすぎるかのんちゃんが書きたかった
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵三*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお