−−MIDI検定1級を受けるにあたっての準備、勉強などはかなりされたのですか?また2級の勉強とは違うものなんですか?
小岩井:「1級はほぼ業務のレベル」という噂を聞いていたので普段通り制作を頑張りました(笑)。つまり、事前に何かこれといった対策はしていないんですよ。とはいえ、ほかのことで忙しくなったりすると、ついPC自体起動しなくなっちゃったりして、すっぽりいろいろなことを忘れてしまうんで、なるべくDAWを立ち上げて打ち込んで作ってみるということをしていたと思います。2級の延長線上であるということもありますので、2級の課題曲でおさらいをしたりもしたと思います。
−−一般の人にとって、MIDI検定1級の試験ってどんなものなのか、なかなか想像しにくいので、どんな内容だったのかを教えてもらえますか?
小岩井:2級や3級の場合、筆記試験があるので、試験会場にいって受験をしますが、1級は家でやる試験なんですよ。具体的には封書で楽譜が届き、それから作業時間20時間以内という制限の中で楽譜のMIDIデータでの打ち込み、そしてその楽譜を表現したオーディオデータを作成します。そして1週間後の消印有効日までに郵便で送るんです。出題される楽譜は、試験出題のために作られたオリジナルということで、オーケストラだったりバンド編成だったり、毎回かなり違うそうです。
−−実際に届いた楽譜を見ていかがでしたか?
小岩井:管弦楽系の小編成と思われる譜面でした。ホントに小編成という理解でいいのか、実は大編成だったりするのか、その辺もよく分からなったのですが……。でも、楽譜を見ていくと「(出題した)先生のイジワル!」と思う内容でした(笑)。というのも、一般的なコードでなく、半音ズレた音で構成されていたり、とにかく攻めた(!?)楽曲だったんです。打ち込んで鳴らしてみても、ホントにこれで合ってるんだろうか……と不安になるほどでした。2級のときもやっていましたが、ミスがないように、再度打ち込みなおして、照らし合わせるんですよ。
−−再度打ち込んで照らし合わせる!?
小岩井:はい、今回の打ち込みにはCubaseを使っていたのですが、最初に打ち込んだものとは別にもう一つ新たなプロジェクトを作って、打ち込むんです。それを元のプロジェクトにインポートした上でCubaseのリストエディタを用いて違いがないかを比較してみたり、ピアノロールで2トラックを重ねて透かせてみたり……。こうすると、ちょっとしたミスも判明しますからね。このMIDIの打ち込みが1次審査となり、ここでは音の長さと高さの正確性が問われます。音の強さ=ベロシティは考慮外ではあるのですが、試験時間の20時間以内で2次審査用のオーディオデータも作成しなくてはならないので、MIDIデータにベロシティも反映させて打ち込んでいきました。
http://www.dtmstation.com/archives/51998906.html
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