ペルー・ナスカで新たな地上絵が発見された。その数はなんと50個以上、しかもこれまでに発見されている地上絵より古い時代に描かれたものだというから驚きだ。今月5日付けで「National Geographic」が詳しく報じ、複数の海外メディアも後に続いている。
画像は「National Geographic」より引用
ペルー南部の乾燥した高原地帯に残る世界遺産「ナスカとパルパの地上絵」。巨大な地上絵は空から眺めない限り全体の把握が困難なほどだが、最近ではドローンを使った考古学調査が進んでいる。
そんな中、大きな発見があった。パルパの砂漠に埋もれていた新たな地上絵が50個も見つかり、しかもそれらは紀元前500年〜西暦200年ごろに作られたのだという。これまで発見された地上絵は西暦200〜700年ごろに作られたと考えられており、今回の地上絵を作り上げたのはよく知られた地上絵を描いたナスカ文化の前、この地に栄えていたパラカス文化の時代の人々と見られる。
画像は「National Geographic」より引用
また、今回は地元では知られていたものの正式な調査がこれまで行われていなかった地上絵も調査された。今回調査された地上絵の特徴は山の斜面に描かれているためふもとから見ることができること、そして人間の姿が描かれていることだ。発見チームの一人である考古学者ルイス・ハイメ・カスティーヨ・バターズ氏によれば、ナスカの地上絵といえば幾何学模様や多角形などの図形が多く見られるが、新たに発見された地上絵の多くは戦士の姿を描いているという。これらの地上絵がどのような目的で作られたのかは不明だが、ナスカ文明の地上絵の前段階としても重要な遺跡なのは間違いない。
画像は「National Geographic」より引用
皮肉なことに、今回の発見のきっかけは近年多発する地上絵の破壊なのだという。ペルー政府に登録された地上絵は手厚く保護されるものの、この地区にはまだまだ発見、調査されていない地上絵が多数残っている。ペルー文化庁の考古学者ジョニー・イスラ氏らによれば、ペルーには10万もの遺跡があるが、そのうち調査されているのはたった5000箇所に過ぎないのだそうだ。
画像は「National Geographic」より引用
土地開発や自動車等の進入で地上絵が破壊される事件は後を立たず、ドローンや衛星を使った最新鋭の調査と地上絵の登録作業が急がれている。米国の宇宙考古学者サラ・パーカックは昨年、衛星画像から遺跡を発見する市民参加型プロジェクト「GlobalXplorer」を立ち上げた。このプロジェクトの最初のターゲットがペルーであり、今回の発見もその成果の一つである。
悲しいことだが、地上絵の最大の敵はペルーでも活発になりつつある住宅地や農場の建設だという。そして、遺跡を守ろうとする者たちの最大の敵は弁護士なのだそうだ。歴史のロマンと神秘のつまった地上絵を守るための戦いは始まったばかりだ。
以下ソース
http://tocana.jp/2018/04/post_16538_entry.html
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![【衝撃】「ナスカの地上絵」が50個以上新発見される! 萌え “ゆるキャラ”や謎のシンボル… 紀元前500年前のものか[04/07] [無断転載禁止]©bbspink.com ->画像>13枚](http://tocana.jp/images/0406figures-1.jpg)
画像は「National Geographic」より引用
ペルー南部の乾燥した高原地帯に残る世界遺産「ナスカとパルパの地上絵」。巨大な地上絵は空から眺めない限り全体の把握が困難なほどだが、最近ではドローンを使った考古学調査が進んでいる。
そんな中、大きな発見があった。パルパの砂漠に埋もれていた新たな地上絵が50個も見つかり、しかもそれらは紀元前500年〜西暦200年ごろに作られたのだという。これまで発見された地上絵は西暦200〜700年ごろに作られたと考えられており、今回の地上絵を作り上げたのはよく知られた地上絵を描いたナスカ文化の前、この地に栄えていたパラカス文化の時代の人々と見られる。
![【衝撃】「ナスカの地上絵」が50個以上新発見される! 萌え “ゆるキャラ”や謎のシンボル… 紀元前500年前のものか[04/07] [無断転載禁止]©bbspink.com ->画像>13枚](http://tocana.jp/images/0406figures-2.jpg)
画像は「National Geographic」より引用
また、今回は地元では知られていたものの正式な調査がこれまで行われていなかった地上絵も調査された。今回調査された地上絵の特徴は山の斜面に描かれているためふもとから見ることができること、そして人間の姿が描かれていることだ。発見チームの一人である考古学者ルイス・ハイメ・カスティーヨ・バターズ氏によれば、ナスカの地上絵といえば幾何学模様や多角形などの図形が多く見られるが、新たに発見された地上絵の多くは戦士の姿を描いているという。これらの地上絵がどのような目的で作られたのかは不明だが、ナスカ文明の地上絵の前段階としても重要な遺跡なのは間違いない。
![【衝撃】「ナスカの地上絵」が50個以上新発見される! 萌え “ゆるキャラ”や謎のシンボル… 紀元前500年前のものか[04/07] [無断転載禁止]©bbspink.com ->画像>13枚](http://tocana.jp/images/0406figures-3.jpg)
画像は「National Geographic」より引用
皮肉なことに、今回の発見のきっかけは近年多発する地上絵の破壊なのだという。ペルー政府に登録された地上絵は手厚く保護されるものの、この地区にはまだまだ発見、調査されていない地上絵が多数残っている。ペルー文化庁の考古学者ジョニー・イスラ氏らによれば、ペルーには10万もの遺跡があるが、そのうち調査されているのはたった5000箇所に過ぎないのだそうだ。
![【衝撃】「ナスカの地上絵」が50個以上新発見される! 萌え “ゆるキャラ”や謎のシンボル… 紀元前500年前のものか[04/07] [無断転載禁止]©bbspink.com ->画像>13枚](http://tocana.jp/images/0406figures-4.jpg)
画像は「National Geographic」より引用
土地開発や自動車等の進入で地上絵が破壊される事件は後を立たず、ドローンや衛星を使った最新鋭の調査と地上絵の登録作業が急がれている。米国の宇宙考古学者サラ・パーカックは昨年、衛星画像から遺跡を発見する市民参加型プロジェクト「GlobalXplorer」を立ち上げた。このプロジェクトの最初のターゲットがペルーであり、今回の発見もその成果の一つである。
悲しいことだが、地上絵の最大の敵はペルーでも活発になりつつある住宅地や農場の建設だという。そして、遺跡を守ろうとする者たちの最大の敵は弁護士なのだそうだ。歴史のロマンと神秘のつまった地上絵を守るための戦いは始まったばかりだ。
以下ソース
http://tocana.jp/2018/04/post_16538_entry.html
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