
トランプ氏、イラン核合意は「最悪」 副大統領が不正投票調査
【ワシントン=共同】トランプ米大統領は5日放送のFOXニュースのインタビューで、大統領選で数百万人の不法移民が不正投票した可能性について、
ペンス副大統領をトップとする委員会を立ち上げて本格調査する考えを示した。
また、中距離弾道ミサイルの発射実験を行ったイランを「ナンバーワンのテロリスト国家」と非難し、オバマ前政権時に米欧など6カ国がイランと結んだ核合意を「最悪」と述べた。
インタビューは3日に実施。トランプ氏はイスラム圏7カ国からの入国禁止令について「スムーズに行われている」と強調し「私たちが行っているのは極めて慎重な入国審査だ」と主張した。
トランプ氏は大統領選で、各州に割り当てられた選挙人の獲得人数でクリントン氏を上回り当選したが、全国の総得票数は下回った。
不正投票の主張は総得票数で敗北したことを認めたくないトランプ氏による「虚偽の発言」との指摘もある。
これに対しトランプ氏はインタビューで「私が正しいと多くの人が言っている」と語った。
トランプ氏はイランが反米姿勢を変えていないと非難し「何が起きるかこれから見ることになる」と述べ、核合意破棄の可能性を否定しなかった。
3日に発表したイランに対する追加制裁については「始まったばかりだ」として、圧力を強化する方針を鮮明にした。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM06H1W_W7A200C1000000/