福島で働く『魅力』探る 若者定着目指し福島大がシンポジウム
福島大の公開シンポジウム「地域と共に若者を育てる!」は17日、福島市で開かれた。福島で働くことの意義や県内就職の魅力向上の方策を巡り専門家や産学官の
関係者、学生らが意見を交わした。若者の地元定着を目指して同大などが取り組む事業「ふくしまの未来を担う地域循環型人材育成の展開」の一環。130人が参加した。
少子化ジャーナリストで作家の白河桃子さんが記念講演し、「若者は男女とも、ワークライフバランスを重視しており、働き方の改革が求められている」と指摘。「地方の
企業には大都市と比べ通勤時間が短いなどの強みがある。若者を獲得するには賃金だけではなく、労働時間をどう設計しているかをアピールすることが大事だ」と語った。
県内就職をテーマとしたパネル討論も行われた。パネリストを務めた福島大1年の窪木咲笑さんは大学が本年度から始めたワンデイインターンシップに参加した経験を
発表。「インターンシップに参加する前は公務員にしか興味がなかったが、企業は行政とは違った形で地域に関係できると分かった。県内に就職し、より良い福島になるよう
貢献したい」と語った。
同大3年の沢本優哉さん、キャリアサポーターを務める竹田健康財団の穴沢正明さん、福島キヤノンの阿部政浩人事課長、福迫昌之東日本国際大副学長、須田真一
県雇用労政課長がそれぞれ意見を述べた。伊藤宏福島大教授が司会を務めた。
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20170218-149993.php