仙台育英 佐々木監督「ドラマは俺たちが作るんだ」で大阪桐蔭に逆転サヨナラ
8/19(土) 19:35配信 スポニチアネックス
「ドラマは俺たちが作るんだ!最高の舞台じゃないか!」。
9回裏、仙台育英・佐々木順一朗監督はそう言って打席に向かう選手を送り出した。
2死走者なし。「9割くらい諦めていた」という指揮官だが、ドラマはここから始まった。
5番・杉山が中前打で出塁し、さらに二盗に成功。
6番・渡部が四球を選び、一、二塁。
途中出場の7番・若山の打球は力のない遊ゴロ。
試合終了と思った瞬間、三塁側アルプススタンドはため息から歓声に変わった。一塁手がベースを踏み損ない、若山はセーフ。満塁となった。
流れは大きく変わった。続く途中出場の馬目の打球は中堅手の頭を越えた。
歓喜の仙台育英、泣き崩れる大阪桐蔭。
ほんの数分前までの双方の立場が逆転したシーンとなった。
「夢みたい。うれしいを通り越している」。
1995年から途中休養もありながら約20年チームを率いている、普段は冷静な佐々木監督も興奮気味。
「本気になれば世界が変わる」と常々選手に言い続けてきた言葉が現実となった。
「今年は強くない」と言い続ける佐々木監督だが、甲子園で勝つには実力とともに目に見えない“何か”が必要。
過去2回、夏の大優勝旗に手が届かなかった仙台育英だが、今年のチームはその“何か”を持っている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170819-00000134-spnannex-base