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高見:まず前提として、『ドラゴンボール超』は、鳥山明先生の“原案”ありきなんです。
だから『ドラゴンボールZ』の時にやっていたような東映アニメーションオリジナルのストーリーを作るのではなく、鳥山先生に考えていただいた原案を、東映アニメーションがどう表現していくのか、ということになっています。
宇宙サバイバル編も、もちろん最初に鳥山先生の原案がありました。そこには「80人が入り乱れて戦う」と、さらっと書かれていたんです(笑)。
https://dragonball.news/news/180309ar.html
高見:最初の先生の原案の中には、ジレンのキャラが性格が分かるような情報が無かったんです。
これまでの『ドラゴンボール超』の強敵、ヒットやザマスは結構ニヒルでクールなキャラクターだったので、ジレンはいっぱいしゃべったほうがいいんじゃないかと考え、正義のヒーローという設定を考えました。ジレンが中心のヒーロー戦隊。
中村:そう提案したら、鳥山先生から「ジレンはしゃべらないキャラです」とお返事をいただきました。両親が殺されて、師匠が殺されたという設定も、その時に鳥山先生から来たんです。ヒットやザマスとは違う、こういうキャラクターだと。
高見:なので当初僕らが考えていたジレンのキャラクター性は、トッポに引き継がれました。
――第7宇宙の代表選手10人というのも…!?
中村:もちろん悟空からフリーザまで、鳥山先生が決めていただきました。魔人ブウと思わせておいて、最後にフリーザというサプライズも、鳥山先生のアイデアですね。先生の考えられたメインの物語に、僕らが細部を足したり、ディテールアップしていった感じです。