その四脚ロボットは、進化しながら「歩行」を学ぶ(動画あり)
オスロ大学の研究者らがつくった四脚ロボット「Dyret」。歩いては倒れを繰り返すそのロボットは、実はその場で進化を遂げている。新しい環境や自分の体の状態の変化に自力で対応していくDyretは、ロボットが変化と多様性に満ちたこの世界を切り抜けるための希望だ。
がりがりの四脚ロボットが、倒れないように歩くのに苦労しているその様子は、最初のうちは哀れに見える。しかし、そのまま様子を見続けてほしい。だんだん上達しているのがわかるだろう。早くはないが、確実に上達している。
「Dyret」は自分で歩き方を学ぶロボットだ。そして、ロボティクスのとある新分野を研究する研究者たちによると、“進化する”ロボットでもあるという。
「進化ロボット工学」という新分野
二足歩行ロボットの「Cassie(キャシー)」[日本語版記事]やロボット犬の「SpotMini(スポットミニ)」[日本語版記事]は、丁寧に書かれたいくつものコードのおかげでぐんぐん進化している。
しかし、Dyretは違う。このロボットは、カーペットや氷といった特定の地表の歩き方を、トライ&エラーを通じて学習するのだ。
従来のロボットとは異なり、Dyretには歩き方をはっきり指定するコードは組まれていない。Dyretは特別なアルゴリズムと、長さを自動的に変えることで重心を調節する四肢によって環境に適応している。
これは「進化ロボット工学」というロボティクスの新分野だ。初めて歩く地形の歩行方法を、人の手助けなしでロボットにマスターさせられる可能性を秘めている。
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https://wired.jp/2018/05/25/shape-shifting-robot-dyret/