https://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990125/docomo.htm
NTT DoCoMo、携帯からインターネットにアクセスできる新サービスを開始
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NTT移動通信網株式会社(以下NTT DoCoMo)は、携帯電話からインターネットにアクセスし、テキストベースの各種サービスを受けることができる新サービス「iモード」を2月22日からスタートさせる。また同日付けで800MHzデジタル方式のiモード対応端末「デジタル・ムーバF501i HYPER」を発売する。
「iモード」サービスは、携帯電話からインターネットに接続し、モバイルバンキングや航空機の座席予約が利用できるほか、E-mailの送受信が可能となる。
通信方式は、9,600bpsのパケット通信を採用。このため、課金は接続時間ではなく利用したデータ量による。料金体系は月額使用料300円のほか、パケット通信料として1パケット(128byte)につき0.3円かかる。たとえばモバイルバンキングの残高照会を利用した場合、約20円から30円かかるという。サービスの利用は専用端末に装備されるiモードキーを押すだけで各種インターネットサービスを利用できることになる。
モバイルバンキングなどのサービスは、iモード専用サービスとして67社が開始を予定しており、内容としてはあさひ銀行
富士銀行、第一勧業銀行ほか地方銀行などが残高照会や振込、振替などのモバイルバンキング業務各種(各社によってサービス内容は異なる)
大和証券、日興証券が株価情報、航空各社が空席情報、座席予約などを予定。このほかにも紀伊国屋の書籍検索、三省堂の英和、和英などの辞書引きサービス、バンダイのゲームなど幅広く用意されている。これらのサービスはHTMLのサブセットとなっているため、既存のWeb作成技術を持っていれば作成が可能としている。また、このサブセットは一般に公開する予定だという。
このほか、URLを入力することで既存のWebページを見ることもできる。この場合推奨される容量は2Kまでで、5Kを越えた場合許容範囲を超えた旨を伝えるエラーメッセージが表示され、ページの一部分しか表示されなくなる。
E-mailに関してはサービスに加入すると「携帯電話番号@docomo.ne.jp」のメールアドレスが割り振られ、250文字までのE-mailの送受信が可能となる。このため、E-mailアドレスを誰かに教えると言うことは、自動的に携帯の番号を相手に教えることになるため、パーソナルな電話番号を教えたくない女性などの場合、使用に関して注意しなければならないだろう。
発表会場ではサービス開始と同時に発売される富士通製の端末「F501i HYPER」も発表された。F501iはサイズが43×135×19mm(幅×高さ×厚さ)で
重さは約92g。連続通話時間は120分、連続待受時間は180時間となっている。E-mailなどの利用が前提となっているため横8文字×縦6行の大型ディスプレイを搭載。メモリは1件につき、電話番号とE-mailアドレスを同時に登録することができる。メモリに登録できるのは300件まで。電話機本体と標準セットの合計金額は35,900円。
このほか、参考商品として三菱製の「D501i HYPER」とNEC製の「N501i HYPER」も出品された。これから発売される携帯すべてにiモードが搭載されるかどうかについては「わからないが、我々はそうなると思って開発してきた」と発言した。
NTT DoCoMoは、iモードの加入者数に関して「初年度で200万人から300万人。3年間で1千万人を見込んでいる」とし、自信を伺わせた。
また今回の専用端末について、あくまで電話機であることを強調し、「パソコンなど難しいものは敬遠されがちだが、パーソナルツールの携帯電話でインターネットがさらに身近になる」と発言。携帯電話があくまでメインのため、iモードを利用中に電話がかかってきた場合、電話の着信が優先される。
なお、iモードのメインキャラクタには、これまで同社のポケベルのコマーシャルに出演していた広末涼子さんを採用。サービスの開始とともに広末さんをメインとしたCMを全面展開する。