
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190809/k10012030171000.html
未成年の野球選手の投げすぎによる負担が問題になる中、小中学生の硬式野球の団体が医師に依頼して調査した結果、
トップクラスの選手の4人に3人に障害が出ていたことがわかりました。専門の医師は「指導方法や試合のルールなどを早急に見直す必要がある」と指摘しています。
全国のおよそ750チームが加盟している小中学生の硬式野球の団体「日本少年野球連盟」は、選手の体の状態を把握するため、
野球選手の投げすぎによる負担の問題に詳しい群馬県館林市の古島弘三医師に調査を依頼しました。
古島医師が、連盟に所属するチームのうち東日本のチームの中学生6500人の中から選抜されたトップクラスの選手49人を対象に調べた結果、
エコーによる診断で、じん帯が引っ張られ骨の一部が剥がれるなどの障害が出ていた選手が37人と、全体の4人に3人に当たる75.5%にのぼることが分かりました。
略)
今回の調査結果を受けて、日本少年野球連盟は、来週から始まる東日本の大会について、投手の球数制限のルールを新たに導入することを決めました。
小学生の部では、1人のピッチャーの投球数を1日65球以内とし、2日間連続で投げる場合は合わせて100球以内としています。
中学生の部では、1人のピッチャーの投球数を1日80球以内とし、連続する2日間では120球以内としています。
また、高校では、去年12月に新潟県の高校野球連盟が県大会での球数制限の導入を表明するなどして、日本高校野球連盟がことし4月から有識者会議を発足させるなど、議論が広がっています。