
重症者の集計、基準はバラバラ 厚労省が修正して大幅増
厚生労働省は26日、新型コロナウイルスの25日時点の重症者は前日より119人多い1413人だったと公表した。これまで最多だった1304人を上回った。大阪府と京都府の対象データについて、同省がこの日から集計基準を変えたため大幅に増加した。
厚労省は、各都道府県がホームページで公表している重症者数を集計して公表している。同省は、重症者の基準を@集中治療室(ICU)等で治療A人工呼吸器を使用B体外式膜型人工肺(ECMO(エクモ))を使用――のいずれかにあてはまる場合とする。
これまで、高度治療室(HCU)の患者の扱いがあいまいで、大阪と京都についてはHCUを含まない公表データを厚労省側が拾って集計していた。HCUを含むデータを今回から採用したため大幅に増えたという。従来通りの集計だと、大阪は前日より減り、京都は横ばいで、全国では前日比7人増の1301人になるという。
同省の担当者は「国基準のデータを両府が発表していたことに昨日気付いた」。自治体との間で重症者の基準を統一していないため、茨城県、東京都、和歌山県についても、国基準と異なる重症者の数を集計対象にしているという。
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