
しかしNIOは、航続距離の不安や長い充電時間を解消するバッテリー交換だけのためにこれらすべてを行っているわけではありません。むしろバッテリー・アズ・ア・サービス(BaaS)と呼ばれるビジネスモデルを提供するためなのです。2020年8月に始まったこのサービスによってユーザーはバッテリー無しで車両を購入することができるようになり、イニシャル・コストは7万元(約125万円)減りました。
ユーザーはサブスクリプションモデルに登録し、毎月バッテリーの「リース」にお金を払います(70kWhで980元≒1万7,000円、100kWhで1,480元≒2万,6,000円)。パワースワップ・ステーションではさらに選べるバッテリーサイズの選択肢が多く、ニーズによってサブスクのアップグレードやダウングレードもできます。
NIOはバッテリーの購入や所有を取り扱うバッテリー・アセット会社を設立し、BaaSモデルに登録したユーザーにバッテリーパックをリースしています。
さらにNIOはノルウェーでES8のデリバリーをスタートし、バッテリー交換とBaaSモデルを欧州に輸出し始めました。最初の4つのステーションはテュフ ラインランドCEマーキングとテュフマークを獲得し、今年末までに操業が始まります。2022年にはノルウェーの5つの都市でバッテリー交換ステーションがオープンする予定です。
バッテリー交換とBaaSで、NIOは「一石数鳥」の効果を出しています。充電へのアクセスが簡単でないユーザーの航続距離や充電時間に関する不安を和らげ、国内でのより長いロードトリップを可能にし、車両購入の初期費用を下げ、バッテリーサイズのアップグレード・ダウングレードの自由を提供しました。
https://blog.evsmart.net/electric-vehicles/nio-aulton-geely-a-look-into-chinas-ev-battery-swapping-big-3-ja/