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かねてから選択的夫婦別姓制度に異論を唱えてきた自民党・片山さつき参議院議員(62)。
10月26日に放送されたラジオ番組でその理由を述べたが、ネットで呆れかえる声が上がっている。
同日、TBSラジオの『荻上チキ・Session』に出演した片山議員。そこでパーソナリティの荻上チキ(39)から「選択的夫婦別姓の議論は党内でどういった段階に?」と訊ねられた。
すると、「苗字を変えることで不便を感じるというかたの不便は取り除きたいので、事実上、家族戸籍という日本だけが維持しているもののメリットを全部残しながら、
通称を公称化しようと思っていて。この夏かけて、かなり広範な戸籍法改正法を準備しております」と返答した。
そして「この問題はデジタル化が進んで、そこを全部してしまうと、最後に残るのはほかの国みたいに戸籍をやめて、生まれたときの1人の登録にするかどうか。そこまで行っちゃうと思うんですが」といい、こう続けた。
「そうすると『ファミリーヒストリー』みたいな番組が作れなくなってつまらない国になるなと、私は思うので! 今あるものを何も全部捨てて消去することはないと思っています」
『ファミリーヒストリー』とはNHK総合で放送されている、著名人の家族の歴史を取材する番組。いっぽう選択的夫婦別姓は、権利の話だ。
「現行の民法では婚姻にあたり夫婦がどちらかの性を選んで同姓になることが強制されています。
妻の姓を変えるケースが多いため、妻の姓が夫の姓と同等に尊重されているとは言えません。なにより、姓が変わるということはアイデンティティに揺らぎが生まれます」(全国紙記者)
国連は’03年に夫婦同姓を差別的だと廃止を求め、これまで日本に対して3回勧告している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/854756a8ff88b77b7abd92628b01ff529c0948b8