怒りは相当強いようだ。安倍元首相が岸田首相の目玉政策「新しい資本主義」を批判し始めている。岸田政権発足以降、岸田首相から“軽視”され、ロコツな反撃に出てきている。
■「理解している人はほとんどいないでしょ」
安倍元首相ががブーたれたのは、19日から始まった日経ビジネス電子版の新連載「安倍晋三の眼」。
〈経済を成長させていく情熱を見せるべきだ〉と題された記事で、岸田首相への怒りを行間ににじませていた。
夏に参院選を控える中、政権運営のカギとして、新しい資本主義の「具体化」が必要と前置きし〈今の段階でこの新しい資本主義を理解している人はほとんどいないのではないでしょうか〉と、チクリと刺した。
さらに、自らが打ち出した「アベノミクス」へのこだわりをこう示していた。
〈経済を成長させるためには私の政権で進めてきた経済政策である『アベノミクス』以外にないと思います〉
〈料理そのものを変えるというより味付けをどうするのかということなのかもしれませんが、岸田さんはこの基本軸を変えるべきではありません〉
要するに、「新しい資本主義」じゃなくて「アベノミクス」を続けろ、と言いたいわけだ。
■マスクに続きアベノミクスも“廃棄”?
自分に対して「聞く力」を発揮してくれない岸田首相への怒りが、いよいよ沸点に達したということらしい。昨年末は、“天下の愚策”と評されるアベノマスクについて、岸田首相が「廃棄する」と明言したことにも“激オコ”状態だったそうだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8b18348dffc6ed37f66ace1e8aa6f79cad89aad