社会学者の古市憲寿氏が10日、カンテレ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演。4月13日に開幕する大阪・関西万博について苦言を呈した。
「開幕まで62日」で見どころなどを特集。古市氏は「苦言 万博にモノ申す」というキャプションのもと、意見を語った。
「万博の常識は30年でガラッと変わった」と語り、「ただのお祭りじゃなくて、万博を通じてどんな街をつくりたいか、レガシー、万博後に何を残せるかを考えて万博も五輪もしましょうというのがトレンドになった」と語った。
古市氏は世界各地の万博跡地を見て回っており、「20カ所くらい行ったが、半分以上は廃墟になっている。パビリオンを建てるけど、結局何も残せずに、跡地開発をどうしようって迷っているところが多い」と“万博後”に苦労している開催地が多いことを説明した。
「大阪もそれを一番懸念していて、始まったらそこそこ人は来ると思う。関西の人たちは浮かれやすいので。ただ、終わったあとどうしましょうか、があまり考えられてない」と指摘。民間事業者の案を選出している段階だが「本当は逆。万博を誘致する段階で、これをつくりたいから万博を誘致しましょう、としなければいけなかった」と話した。
「大阪の人、大丈夫なの?僕は関東の人間なんで別にいいんですけど」とジョークを交えて語り、ハイヒール・リンゴは「なんやこの人」といぶかしがった。