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SDGsもここまでいくと、首をかしげざるを得ないという人も少なくないのではないか。1月に出店者側や営業施設に対し、レジ袋の配布を禁止するよう発表した万博協会が、今度はトイレにペーパータオルを設置しないことがわかった。
またハンドドライヤーなども用意されないことから、来場者は自身のハンカチやタオルを使用することになる。協会側は、「ハンドタオルの持ち込みを来場者に呼びかけるのか」という一部メディアの問いに対し「予定していない」と回答しており、何も知らずにトイレに入り、手を洗った後にペーパータオルやハンドドライヤーがないことを知って、途方に暮れる人が続出しそうだ。
大阪・関西万博には、2030年のSDGs達成に向けた取り組みの進捗を確認したり加速させるという目的があり、食品ロスの削減やマイバッグ利用の推進など環境に配慮した運営が計画されている。レジ袋の禁止やトイレにペーパータオルを置かないのも、SDGs達成のためといっていいだろう。ただし、昨今はSDGsという考え方自体に懐疑的な意見が出ており、今回の措置にも疑問の声が相次いでいる。
「手を拭かずにそのへんベタベタ触ったら不衛生だろ」
「むしろ衛生の促進自体がSDGsの項目だったはずだが」
「トイレットペーパーまでなかったりして」
「2億円のトイレに紙がないとは笑えない。コロナが広がりそう」
万博関連のコストに対する批判は絶えないが、開幕したら店舗やトイレの横でエコバッグやハンドタオルをここぞとばかりに販売することが予想され、さらなる批判を招きそうだ。
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